京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

目に青葉は

2024年05月25日 | 日々の暮らしの中で
目に映る青葉はほんの数日前よりより鮮明に、柔らかくかがいています。

おかげさまで術中術後とも痛みはなく、ただ緊張疲れで当夜はよく眠ったようです。
眩しい光、色つきの不規則な模様、「蛙さんみたいの」(医師)を見ながら、父、母のことがほんの一瞬頭をよぎりました。
健康体を授けてもらって、しかし経年劣化はいかんともしがたいと、思いを告げるが如き一瞬がありました。

手術翌日の受診で左目の眼帯ははずれ、何度か点眼を受けながら廊下で診察の順番待ち。
その間、左右の目を交互に手で覆って見え方の違いを確かめてみると、格段の差があることに気づきました。手元の用紙から目を上げ、今度は周囲に目を向けて交互に…。
世界が明るくなるとはこういうことかと実感。

帰宅後、文庫本を開いて見ました。
大袈裟に言えば、紙質の悪いわら半紙の上で文字を追い、読書を楽しんでいたのです。
それが紙も白く、文字はよりくっきり鮮明に見えます。
夜、電気をつければ蛍光灯を取り換えたのかと思うほどの明るさ。

いったいいつから、何年、わたしはうす暗い世界で生きていたんでっしゃろなあ。
次は右目を・・・。



孫のLukasと公園で遊んでいたとき、周囲のフェンスに絡みついた枯れたツルに残されていたのを頂戴して帰った“アサガオの種”。


しかし1.5センチあるかないかの蕾が開いた花は、いわゆる“アサガオ”ではなかった。今年は種をまかずにおいたら、こぼれ種から一人ばえ。
双葉がそろい本葉も出ていたのを鉢に拾い上げた。
「ちっちゃいなあ。かぁーいい(かわいい)、かぁーいい」。
やっぱりまいておけばよかったかな、るーちいクンとの思い出の花。





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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なおとも)
2024-05-25 22:25:36
こんばんは!

手術成功され、本当に良かったです!
世界が明るくなった!皆さんの口からこの言葉を
お聞きしました。安心致しました。ご無理をなさらずにお過ごし下さいませ。 なおとも
Unknown (sk_oyazi)
2024-05-25 22:46:44
上手くいって良かったですね。
安心しました😄
お孫さんも喜びますよ。
Unknown (sakko)
2024-05-25 23:46:18
手術、無事に終わって良かったですね。
青葉、綺麗でしたでしょう
少しずつ、少しずつ、曇って来ていたのですね。
だから気付かずに、ちょっと見えにくいなと感じたときは、白内障はすすんでいますね。
でも、手術と聞くと怖かったですね。
後しばらくはほこりっぽい所は避けて下さいね。
私は畑仕事は2週間、お休みでした。
明るい世界へ (りりん)
2024-05-26 10:42:08
>いったいいつから、何年、わたしはうす暗い世界で生きていたんでっしゃろなあ。

この言葉を聞いただけで、別世界に感じ、今の輝いた緑を観られてる喜びが感じられます。
本当によかったですね。
種を蒔いた植物が成長した姿は格別ですね。
明るく なおともさん (kei)
2024-05-26 12:25:24
なおともさん、ありがとうございます。
はっきり見えると言うだけにとどまらず、周囲すべてが明るいのです。
不自由度が大きくなったらでもいいのだと聞いていましたが、
「不自由」とは違った面で時機を考えることもありなのだと思いました。
娘の配慮も力に sk_oyaziさん、  (kei)
2024-05-26 12:31:56
sk_oyaziさん、ありがとうございます。
多くの人が…と知ってはおりましたが、
やはり繊細な箇所の手術であり、緊張感は強かったです。
孫は活力源です(笑)
がんばってや、と声が届いたり写真が送られて来たり。
少しずつ  sakkoさん (kei)
2024-05-26 12:45:15
sakkoさん、ありがとうございます。
山は大笑いしていました。
青葉は艶やかで柔らかささえ目に沁みます。
2年前、昨年と手術しようか迷ったのですが決断できませんでした。
少しずつ少しずつ、明るさから遠のいてきていたのですね。
人混みは避け、力仕事もしばし控えてですね。
別世界のよう りりんさん (kei)
2024-05-26 13:04:47
りりんさん、ありがとうございます。
季節柄、初夏の日差しに何もかもが明るく輝いて見えます。
庫裏は軒が低く、どうしても屋内には光が届きにくいのですが明るくなりました。
かつてはこうした明るさの中にいたのですよね。
右目が終わったらどうなるのでしょう。

ハゼランも双葉を広げ始めました。

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