京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「春の空ふと見あげて…」

2014年05月02日 | 日々の暮らしの中で

           「時の行方~序・春の空~」

        春の空ふと見あげて思った私の小ささを
        今日も在るがまま為すがまま赴くまま
        この胸、風に添えて

        雲を渡るは鳥の群れ   風に揺れるは花の弁(ひら)   
        月夜踊るはみだれ髪   水に映るは貴方の顔

        永久に響くは虫の声   寄せては返す波の詩
        空に宿るは星の影    白に染まるは貴方の夢 

        このまま 色とりどりの季節にただ身を任せ
        貴方に流れ着きたい 草花のように
         ・・・・・・
   
「空盤」と「雲盤」にわかれた2枚組のアルバム「森山尚太郎 傑作集2001~2005」が手元にある。いつ、どこで、どういったいきさつで手に入れたのだったか、もう忘れてしまた。春になると時々取り出して聴くことがあるが、好きなのはこの曲から始まる「空盤」の方。独特な世界に耳を傾けている。

今夜、NHK番組で男前の二人旅を観ていた。いいなあ~、男前のあの4人! それぞれに、キャラクターがいい。そして、月山と西表島へ向かう道中、現地での人との触れ合い、美しい豊かな自然も。そうした大きなものに試されている4人がいる。三線を引き唄う少女の前でこみ上げるものを感じていた姿も印象的だった。日常を離れた目の前に現れるものを取り込んで、感覚全開。旅は目新しさがいい。

我が家は家族そろって泊まりがけで旅行をしたことがない。出不精? 寺の勤めなどを口実に? そろったことがない。
中学生にもなると部活動が優先され、そろう機会は失われていき、そのうちには友人同士でとなって…。子供たちの予定のすき間に私が外へ連れ出して、お泊りという形だった。とにかく子供たちには外の世界を多く見せたい、そう思ったし、それもまた口実だったのかもしれないが、外へ出たくて仕方がない私だった。

カレンダーに続く赤い数字にむずむずさせられるが、予定もなく、息子の帰りを待っている。
 (写真は先月の末頃、買い物目的があって「ならまち」を散策した際のもの。興福寺の五重塔を遠望する風景が日常にあることが羨ましい)
   

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