京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

笑ふてくらそ

2024年08月01日 | 日々の暮らしの中で
娘はまだ夏の暑さが残る8月中旬に生まれた。
湯上りなどには体中にぱたぱた白い粉をはたいて、あせも予防をしていたのを思いだしていた。

   天瓜粉ところきらはず打たれけり 日野草城
まさに〈天花粉まみれの赤ん坊〉だったなあとクスッとした笑いがもれる。

黄烏瓜(天瓜)の根からとった澱粉の汗取り粉は、汗しらずとも言ったのだったか。
誕生祝いのカードの全ての締めに、「笑ふてくらそ ふふふふふ」と書き添えておいた。



「一緒に住んでる人間の顔色を見、いつも上機嫌で居らせてやりたい、ト。ブーとむくれた顔をさせるまい、ト。そのことに心くだいて一生送る、これは人間の一番大切な仕事と違いますか? こんなリッパな、人間の仕事、ないのんちゃいますか? それで一生過ぎたら、ええこっちゃありませんか。そうすることが、つまりは自分のたのしみ、自分の生き甲斐になるんやったら、
ええ人生やありませんか。」
  と田辺聖子さん。

今朝 八月朔日。
コメント (6)
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