京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

後をたのしむ

2024年03月15日 | 日々の暮らしの中で
「昨年買ったシクラメンが、机の上で咲き誇っている」という。
天気が良い日はベランダに出して「気持ちいいやろ」と話しかけ、夕方には「寒くなったね」と声をかけて部屋にいれ、机の上に置く。
健康に恵まれ、毎日が楽しいと書かれた女性は、最近一つ歳を重ねて84歳に。もう少しの長生きを神様に祈ったところ、
「シクラメンの花が机の上から私を見ていた」

 と書いて結ばれていた。

今朝はこの投稿文を読んで束の間、胸の奥を温かくしていた。
わずかな言葉でも、人の心を映しだしているものだ。
今後シクラメンを見たとき、「気持ちいいやろ」「寒くなったね」を思いだしそうな気がする。


約束の本を持って京都御苑に向かい、友人と会った。中立売休憩所のうどんは意外とおいしくて、昼はそれで十分な満足だった。そして、アイスクリームがおいしい日だった。

ゆっくり語らってから、梅林、桃林を抜けて歩いた。
梅の花どきは過ぎたが、梢全体でぽおっと、やわらかくあたりを染めている。
この名残りの梅が、今日の出会いの余韻に。
コメント (2)
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