京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

きのこ文庫とビル・ゲイツ氏

2023年05月28日 | 日々の暮らしの中で
京都府立植物園内に「きのこ文庫」というものがある。
きのこ型をしていて全部で4棟、写真では3棟が映りこんでいる。
孫娘も日本滞在中は何度となく訪れていて(写真は2009年3月)大事な遊び場の一つだった。


そんな身近な小さな図書館に、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏から「人生で読んだ最高の本5冊」が寄贈されていたと報道されたのは5月中旬だったか。
ボランティアが本の整理していて、見慣れない洋書があるのに気づいたことが発端だったという。


世界100カ所の小さな図書館に贈ることをご自身のブログに書かれていたようで、日本ではこの「きのこ文庫」だけが対象だったというから、なんて幸運な。

邦題で、SF小説『異星の客』、ミュージシャン・Bono自身による『ポノの回顧録』、伝記『リンカーン』、テニスコーチが書いた『インナーゲーム』と元素、周期表、宇宙…とか『メンデレーエフ元素の謎を解く』の5冊。
硬くなった石頭にはとびつきたい一冊はないけれど、それぞれ和訳本が設置されるということだ。

いつ、だれが置いたのかはわからない。まあ、何気ないものは心地よいというくらいだし、好感をもって受け止めたい。
現物は今後どう扱われるのだろう。

添付されていたメッセージカードが公開され、和訳が付されていた。
2022年12月
私のお気に入りの本を世界中の人たちと共有したいと思いました。
あなたが手にしているのは世界の百箇所のリトルフリーライブラリーの一箇所に私が置いた五冊のうちの一冊です。
この本もあなたのお気に入りの1冊になるかもしれません。(追伸文略)  ビル・ゲイツ 


〈一目惚れもあるし、なかなか仲良くできないこともある。
長く付き合って、やっとわかり合えることもある。けんかもあるし、別れもある。
本との関係は人との関係に似ている〉
松浦弥太郎さんだったかな。

破れないよう、ほころびないよう、友人と同じ本を読みあったのを思いだした…。
コメント (2)
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