京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

無数の出会い

2023年05月13日 | 日々の暮らしの中で
名付けて“寺子屋エッセイサロン”、文章仲間が集った。
初顔合わせとなるお二人さんを迎えると聞いていたのでとても楽しみにしていた。

ピカピカの女子大生が童話を書いてみたいと話された。
村上春樹の新刊本を読んでいるところらしいが、それでいて「読み通したことがない」のだとか。それを聞いた高校生クンは「一冊ぐらいしか読んだことない」って。どっちがすごいのだ?
一冊も読んだことがない私。「でも村上龍ならありますよ。『コインロッカー・ベイビーズ』とか」と言わなくてもよいことを口走ってしまった。
高校生でも読むのかと新発見気味だったが、人それぞれだなあと聞いていた。

『クスノキの番人』も話題に上がった。これは3年も前に読んでいたものだから、人の言葉に促されてたどり返される箇所もあったが、あまりに断片的過ぎて話に加われないでいた。


会は提出作品の合評が主になるが、こうした読書の話題を交換する時間があることは嬉しい。
一個人の経験なんて実に狭く、限られてもいる。身近な人の作品から、読書から、他人の考えや人生の生き方を知り、学ぶべきことは学ぶ。そうすることで自分の枠も広がるし、ものの見方を豊かにすることもできるだろう。


語り過ぎない。「言葉の過剰が芸を滅ぼす」「全てを書く必要はなく、言い尽くせばいいのだ」
人間関係ばかりだったり、身辺雑記では簡単に消費されてしまうという。自分のテーマを持ち続け、深めることができたらいいのだけど。
歳を重ねたぶんだけ自分を解放してかろやかに、といけるものかな。

    (花が咲いている御神木のクスノキに出会った)
コメント (6)
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