京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

寄り合うために

2020年11月20日 | 日々の暮らしの中で

今年もこれだけの実を付けたピラカンサ。赤の色が自分を励ます力となって目に映る。
新型コロナウイルス禍の中で報恩講をお勤めするには様々な配慮がいる。準備に当たる組の人数を抑え、できるところは簡略化の知恵をいただきながら、寄り合う工夫を凝らす。裏方の女性軍の段取りが悪く、一人でしたほうがよほど楽に思えてくることがあっても、実はそうではないことを誰もがよくわかっているのだ。若いお方(お嫁さん)の協力が得られることになり頼もしく、嬉しい。

地下鉄に乗っていて、ドア付近に立つ女性二人連れの会話が耳に入ってきた。話しているのは片方のみだけれど、「京都のお米はまずいなあ」と言うではないか。
そして自分の家でとるお米のおいしさと比較する。お米自慢はいいけれど、でもねー、少し場所をわきまえたほうがよさそうだ。なんでも率直に口にして、配慮が足りない。どこで喋っているのか、意識しているのかしら。近県からおいでのようだった。
そうなん? と思って聞いていたが、
  ひいき目に見てさえ寒き素振りかな    一茶だったかな。

こんなことにならないように、名もなき一人ひとりの力を合わせて。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする