京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 初めての「健」さん

2012年09月08日 | 日々の暮らしの中で

今夜、NHKの「プロフェッショナル」は高倉健のスペシャルだった。彼が主演した映画のタイトルは、もちろんいくつか知っている。が、これまで一度も関心を抱いたことはなく、つい先日、映画「あなたへ」を観たばかりだが、これが初めての高倉健作品になった。

少ないセリフなので余白が多い。そこを、顔や言葉の表情から思いを汲もうと心が働くし、一瞬、胸をつかれる思いに襲われたりする。
セリフが詰め込まれていない。装飾過剰でないので、ゆったりとした時間が流れ、筋を追っていくことになる。懲り過ぎていないぶん、興味をそそられながら、主人公の時間に寄り添うようだ。短く少ないセリフに込められた思いがあるのだった。
「謂ひおほせて何かある」って言葉を思い起こした…。言い尽してしまえば余韻がなくてつまらない…。

「ほっとするけど、気安くない」、北野たけしの言葉があったが、素敵でカッコイイ「健さま」でした。


コメント (16)
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