京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 三冊

2012年09月18日 | こんな本も読んでみた
予報ではまだこの先真夏日が続くらしい。「さよなら猛暑」、いつか必ず終わりは来るのだから、秋めいた陽気を喜べる日も、まあ、そう遠くはないだろう。もうちょっとの辛抱だ。


昨年に続く第2弾、友人間で今年も過去の直木賞作品から3冊の読破を夏休みの課題としていた。昨年はそろって同じ作品を読んだが、今年は好きに選んで回し読みでもしようということにした。
終わった~!! 
世の中の「夏休み」はとうに終わってしまったが、それでもこう暑ければまだまだ夏休み継続中とひたすら、エアコンをつけたり消したりしながら、頑張った。

篠田節子、桐野夏生作品に加えたのが、車谷長吉著『赤目四十八滝心中未遂』。
解説で川元三郎氏が言っている。「口当たりのいい作品が多い現代文学にあって… 異物のように屹立… 異彩を放っている」
 〈日当たりの悪い老朽木造アパートに潜んだ33歳の世捨て人。けれど、所詮はインテリのいい気な他所者の「私」。底辺に生きる人間たちの観察者でしかない「私」〉
そんな「私」の、異様な世界に引きずりこまれたが、読んだことのない作風だった。

篠田節子作品は好きで、実は『女たちのジハード』はずっと以前に読んでいたのだが、手許にある事をいいことに、ちょっとだけズルをしてしまった。まだ読んでいない『砂漠の船』を読むことに変えてしまったのだ。黙っていればわからないだろう。プラス1冊、と言うことにだってできるのよ。
いずれにしても3冊ちゃんと読んだことに…しておこうっと!! 
コメント (6)
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