食事中ふと黙りこくったかと見るや、顔がゆがみ「まみちゃん早く帰ってきてよー、さびしいよー」と大粒の涙を流すJessie。まさに心中、耐えがたきを耐え―なのだろう、まことにいじらしいかぎりだ。
毎度のことながら、彼女の話にひとつひとつ相づちを打ち、共感しながら言葉を返し、話を広げていくことになる。3歳児ではあってもちゃんとその展開はキャッチボールになるのだから、楽しいといえば楽しい。疲れた顔は隠し、ひたすら笑顔を見せて姫のお相手を務めさせていただく。心細くならないように、泣き出されないようにというべきか…、少々オーバーな、まさに演技で、笑顔を振りまく。しかしこれがまた面白く、かえって私の気持ちは軽くなり、日ごろよりもはるかにこの子のかわいさがよく見えてくることとなる。笑顔は人のためならず、って本当だわ。人としての「芸」とか。…とにかく寝せるまではがんばろう、となるわけで。
毎夜のリーディング・タイム。今夜は、どういう取り合わせかわからぬが「こぶとりじいさん」と「ぶらんこをこいだら」の2冊。あと一息のところまできた。
あ~、やはり読み手の方に早く眠けが…! 姫は抜け出してどこかで遊んできたらしい気配。戻ってきたらしく、私の首に手を回し抱きついて、まもなく寝入ってしまった。
マミちゃん一筋、周囲のものは目にも入らぬようなこの怪物の、全く無防備な寝顔。