樋のなき軒下の砂利立葵
コンビニで「官製はがきください」と注文したら若い店員に通じなかった。
郵政が民営化してから7年が経ってもう「死語」になってしまったのだろう。
そういえば、我々の世代の親たちが使っていた「省電」という言葉も我々世代にはわからなかった。
「鉄道省」が運営していた鉄道だから「省電」といったのだろう。
国鉄になってからの「国電」も、民営化後それに代わる「E電」ももはや死語になってしまった。
蕎麦屋で「日本酒を常温で」と注文したら、若い店員からベテランの店員に替わった。
居酒屋で同じ注文をしたら、「うちはやってません」といわれた。
一升瓶からグラスに注ぐだけでいいんだけどなあとおもったけど、
多分、店のマニュアルにはないのだろうと推察した。
考えてみれば、沢山の死語を季語として生かし続けている俳句は特異な世界かも知れない。