胡瓜生る

山越ゆる積りはあれど山法師



家庭菜園絆としての胡瓜生る



百合そよぐ見られたること意識して

長い梅雨晴れ間に梅雨であることを忘れそう。
でも、明日からは梅雨らしくなるそうだ。

梅雨の靴

遮断機の音鳴り止まず梅雨の靴



紫陽花に迷ひ込んだる我が煩悩



夢の残骸蛍袋に隠さんか

梅雨の季節は雨が多いせいか、多種類の花がたくさん咲いている。
梅雨晴れ間はじっとしていられない。あちこち花を求めて歩き回りたくなる。
そんな時に野暮用があって歩き回れないとがっかりだ。

梅雨晴れ間

梅雨晴間足の行く先まだ知らず



河骨や今日のよきこと先ずひとつ



梔子の花芳しく老いてゆく



白紫陽花老後は老後の自由の刑

明治神宮の花菖蒲

都心での会議の帰路、途中下車して明治神宮の菖蒲田に行った。
花菖蒲は見頃に咲いていた。毎年のように見に来ているが、
なれてきたせいか、花菖蒲の本数が若干減ってきているように感じる。
気温30度の暑い日であったが、明治神宮は木が多いので木陰を選んで歩けば爽快であった。







菖蒲田を明治の風の流れをり

綾野剛

先日、息子一家がやって来たので、孫を連れて近所の大学へ散歩に出かけた。
いつもと違う雰囲気だったので何だろうときょろきょろしているとＴＶドラマのロケ中だった。
綾野剛などの出演者が学食で食事しながら話をしているシーンをとっていた。
週末だったので学生は少なく、学内にいる人は殆どがロケ関係者のようであった。
何だか得した気分になった。





遠縁の旧家の庭の花石榴

思ひ出の欠片を集め半夏生

花南天喃語続けて零れけり