水仙のこぼれ話

         風に揺れる水仙の花から時折余談が零れ落ちてくる

祇園後祭・付録(給水所)

2014-07-31 | 京の旅


河原町通の四条と御池の中間ほどのところに給水所が設けられている。
山鉾連合会か祭実行委員会かが設営していて、山鉾関係者にお茶を提供している。




やってきた山鉾の役員が粽を給水所の偉い人に差し上げてご挨拶をしている。





山鉾の役員の方々もアルバイトの学生さん達であろう曳き方の方々も
河原町通の真ん中でお茶を飲んでおり、それを大群衆がじっと眺めている。
是非十分な給水をしていってもらいたいと思いながら眺めていた。





汗染みのくつきり白き青リボン

祇園後祭6(屏風祭)

2014-07-28 | 京の旅
京というところは実に恐ろしいところだ。
そこここの町屋に大層な絵が飾ってあり、皆さんに見せていただける。
こんなことは東京ではできない。京商人の矜持たるや天晴れというしかない。




白座布団屏風祭の奥座敷









尾形光琳の絵を円山応挙が写したものだそうだ。

祇園後祭5(舞踊奉納)

2014-07-27 | 京の旅
花笠巡行が八坂神社に戻ってくると、八坂神社の舞殿で舞踊奉納が行われる。
花街のお姐さんたちは毎年2組交替で出演するそうで、今年は祇園甲部と宮川町だった




祇園甲部のお姐さんたち。



鷺踊。一時期中断されていたが、八坂神社から津和野藩に伝習されていたものを基に再現されたものだそうだ。



出番前の緊張している鷺の子供たち。



宮川町のお姐さんたち。



八坂神社青年部の獅子舞。



出番が終わって揃って見ている獅子舞のお姉さんたち。

鷺踊る児らの真白き祭顔

祇園後祭4(花笠巡行)

2014-07-27 | 京の旅
祇園祭が前祭と後祭が一本化した1966に、後祭の代わりに山鉾以前の原初的な形態であった花笠巡行が24日に行われることになったそうだ。
後祭が再興される今年も行われるので、24日は後祭と花笠巡行とが一緒に見ることができた。
花笠10基程度に舞踊かんけいなど合計千人ほどの行列が行われた。










花笠巡行が八坂神社に戻ってくると八坂神社で舞踊奉納がおこなわれる。

巡行の子に添ふ母の首の汗


祇園後祭3(黒主山)

2014-07-26 | 京の旅








黒主山は、謡曲「黒主」にちなみ、六歌仙の一人大伴黒主が桜を眺めながら歌を詠んでいる姿がご神体である。
宵山の会所で山の役員さんから詳しく説明を受けた。
黒主像は一木でできていて、全ての関節が曲がるように作られている。
黒主が反り返っているのは桜を見上げているから。
桜の歌を詠んでいるので、黒主の衣装は桜の花の模様で作られている。
黒主の来ているのは真綿入り。昔は旧暦で祇園祭の時期はそんなに暑くはなかったからだそうだ。
写真の前懸は今では美術館で保管されているものを、
今回珍しく借り出してきたそうだ。
巡行で見ると黒主は反り返って桜の木を見上げていた。


大路行く黒主山の龍飾