水仙のこぼれ話

         風に揺れる水仙の花から時折余談が零れ落ちてくる

死語

2014-06-30 | 頭の空回り




樋のなき軒下の砂利立葵

コンビニで「官製はがきください」と注文したら若い店員に通じなかった。
郵政が民営化してから7年が経ってもう「死語」になってしまったのだろう。
そういえば、我々の世代の親たちが使っていた「省電」という言葉も我々世代にはわからなかった。
「鉄道省」が運営していた鉄道だから「省電」といったのだろう。
国鉄になってからの「国電」も、民営化後それに代わる「E電」ももはや死語になってしまった。

蕎麦屋で「日本酒を常温で」と注文したら、若い店員からベテランの店員に替わった。
居酒屋で同じ注文をしたら、「うちはやってません」といわれた。
一升瓶からグラスに注ぐだけでいいんだけどなあとおもったけど、
多分、店のマニュアルにはないのだろうと推察した。

考えてみれば、沢山の死語を季語として生かし続けている俳句は特異な世界かも知れない。

夏越

2014-06-29 | 散歩の写真


担ふ荷は己が身のみの茅の輪かな

明日は夏越。近所の神社で茅の輪くぐりをやってきた。
厳しい夏を息災に過ごしたい。
公園には七夕飾りがしてあった。







白駒池

2014-06-29 | 旅の写真








森深き湖面の空や時鳥

さる句会に掲句を出句したら、さる人から「この句は白駒池を詠んだ句ですね。」と見事に当てられた。
白駒池は、八ヶ岳北鹿の麦草峠傍にある湖。湖を木道で一周すると小一時間ほど、至福の時間が持てる。

凌霄花

2014-06-28 | 頭の空回り


女子会の卓のグラスに凌霄花


「介護付きマンションに入居することにした。皆さんは最後どう過ごすの?」とある男が言った。
別の男が「まだ考えてないよ。」と答えた。
他の人は黙っていた。暫しの静寂。やがてスポーツの話題に移った。
男同士の会話はこんなもんだ。

家で最後を迎えるのは非現実的。施設では家族並みの情は期待できない。
結論に到達していないか、結論を得心していないか、根拠のない淡い期待に浸かっているか。
結局「「ぴんぴんころり」がいいんだがなあ。」ということで思考停止に陥る。

考えていない訳ではなく、難しく大事なことは話したくないのだ。

花菖蒲

2014-06-23 | 散歩の写真








都心での会議の帰路、明治神宮に立ち寄った。
先月立ち寄った際に花菖蒲はまだ咲いていなかった。
今回、もう遅いかなあと思ったが、何とかまだ見られる状況であった。
小雨が降ったりやんだりの中、結構な人出であった。半数ほどが外国人のようだ。

本殿から北口への西参道を通った。その間、見かけたのは2名の方々のみであった。
聞こえるのは鴉の鳴き声のみ。23区内にあるまさしく森。