古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

芝丸山古墳(東京都港区)

2014-07-29 06:42:25 | 日記
2014.7.27

東京タワーの近く、都心の芝公園内に、都内最大級の前方後円墳


全長106m、5世紀の築と推定されているそうです。

南側の前方部

くびれ部の丸山随身稲荷

北側の後円部

後円部に登ると、公園風の平地

中央部にストーンサークル風の石環

伊能忠敬の測地遺功の碑

この古墳の斜面を利用して忠敬が測地実習したことを記念するものだそうです。

南側の前方部の上部も平らになっていました


後円部西側の石垣


前方部のふもとに、丸山貝塚の表示板

(港区芝公園4丁目)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

十三塚・入定塚(東京都稲城市)

2014-07-26 18:45:26 | 日記
2014.7.26

■十三塚

稲城市と川崎麻生区の境界の フェンスに案内板

塚の由来、築時期ははっきりしていないようですが、16世紀前半頃の築と推定されているようです。

(2016.1.31追加)

(稲城市平尾2-84付近)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

■入定塚(にゅうじょうづか)

室町時代末期、1536年、長信(ちょうしん)という僧が入定(にゅうじょう)したことが、発掘された板碑でわかったそうです。

(2016.1.31追加)

(十三塚の近く。稲城市平尾2-84付近)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

■古民家(旧石井家)

江戸時代後期、1843年(天保14年)築の、平尾村の名主の住宅。平尾谷戸(やと)通り沿いにありました。

年に数回、不定期に内部が一般公開されているようで、この日の午前が公開日。
地元の方が中を案内してくれる。古い農耕具が展示されていた。

奥に見える土蔵のほうは1893年(明治26年)築だそうです。
(稲城市平尾2-45-19)

■稲城市郷土資料室

廃校になった小学校のあとを活用したらしい公共施設「 フレンド平尾 」の二階。

稲城市の旧石器時代~近世にかけての遺跡の発掘物や復元物が数多く整理・展示されていて、地元歴史に興味のある方には一見の価値あり。
展示物の撮影は不可。
(稲城市平尾1-9-1)

田園調布古墳群(東京都大田区)

2014-07-20 16:21:19 | 日記
2014.7.20

東急東横線 多摩川駅から歩く

■浅間神社古墳

浅間(せんげん)神社のある小山が古墳らしいが、古墳を示す案内板は無し。 古墳時代中期(5世紀末~6世紀初)の前方後円墳。

(大田区田園調布1-55)

■亀甲山古墳(かめのこやまこふん)

東急東横線多摩川駅から、多摩川の北岸沿いの台地に登ると多摩川台公園

かつての調布浄水場跡の公園



その奥の小山が亀甲山古墳


全長100m強の大規模な前方後円墳。正確な築年代は不明ですが推定4世紀後半(古墳時代前期)だそうです。
(大田区田園調布1-63)

■古墳展示室

多摩川台公園内。館内には、古墳を模した展示施設があり、一帯の古墳群で発掘された出土品(ほとんどはレプリカだが迫真)が展示されている。現物は大田区立郷土博物館にあるとのこと。入場無料。
(大田区田園調布1-63-1)

■多摩川台古墳群 1~8号墳

資料館から北西に向かう尾根道に、8つの小規模な円墳が並ぶ。古墳時代後期、6世紀前半~7世紀中頃のもの。




尾根道の北の田園調布住宅街

■宝莱山古墳(ほうらいさんこふん)
全長約100mの大規模な前方後円墳。 亀甲山古墳より前の、4世紀前半、古墳時代前期のもの。
前方部

後円部

案内板


(大田区田園調布4-4)

多摩川台公園自体、よく整備された緑豊かな閑静な公園で、遺跡に興味のない方にも憩いの場としておすすめ。

■丸子橋から古墳群の遠景

忠生遺跡B地区(東京都町田市)

2014-07-13 10:22:10 | 日記
2014.7.13

■忠生遺跡B地区

日向根 (ひなたね) トンネルの西側出口の左側坂道からトンネル上部の高台に登ると、
きれいに整備された根岸日向根公園


公園の片隅に、遺跡の案内板

旧石器時代・縄文時代の集落跡、古墳時代・室的時代の集合墓地跡が発掘されたそうです。
案内板後方に、約4500年前の竪穴住居跡(直径約6m)


◎根岸山横穴墓群(案内板のみ)

日向根トンネル東側入口の左側の崖下に案内板

古墳時代後期(7世紀)の横穴墓が23基あったそうですが、保存はされておらず案内板のみ。

(町田市根岸町1006、「日向根トンネル」バス停のすぐ近く)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

東京都町田市南東部の史跡

2014-07-06 15:00:26 | 日記
2014.7.6

■牢場遺跡

成瀬街道の熊野神社(町田市高ヶ坂1425)の少し南の成瀬街道北側沿いに、「高ヶ坂石器時代遺跡」の標石

標石横の案内板

その左手の小道を20mほど入ると
右手に入口(目立たないので見落し注意)

藪の中の小屋

入口は施錠されていますが中を覗くと

縄文時代の敷石住居跡が保存されていました

案内板


牢場遺跡は、高ヶ坂(こうがさか)遺跡群の一つで、この西側30mには、今は埋め戻されている稲荷山遺跡(縄文中期末~後期の配石遺構)、谷を隔てた北側800mの台地上に「八幡平遺跡」の標石があるそうですが、正確な場所が不明で発見出来ず。
(町田市高ヶ坂1416-1)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

■成瀬城跡

成瀬川の南岸の城山公園のほぼ全体が城跡



案内板

いつの時代の城跡かは不明

井戸跡(復元)

公園全景
(町田市南成瀬3-16-3)

【★★☆ マニア〜一般向き】

■東雲寺 誕生釈迦仏像

曹洞宗の寺院 東雲寺

境内の釈迦堂に安置された7世紀後半(白鳳時代)の、高さ約10cmの小さな誕生釈迦仏。 近づくとセンサーが反応して、堂内の灯りがつき、小さいながら姿がはっきり拝めました。 通常と逆の珍しい左手上げ。銅像で、火災にあったため表面が崩れていますが、関東以北最古といわれる貴重な誕生仏が常時公開されているのはありがたい。


案内板

(町田市成瀬4464)

■成瀬尾根・東雲寺上遺跡

東雲寺の駐車場脇の上り坂を西に登りきると、横浜市青葉区・町田市の県境の「成瀬尾根」。
西側に丹沢から奥多摩まで展望できる高台


東雲寺から登った道と尾根道の交差した北西側あたりで、 2000年~2001年に弥生時代の住居跡「東雲寺上(とううんじうえ)遺跡」が発掘されたそうですが、一帯は今は畑で、遺跡らしき形跡はありませんでした。

地元の方々が手間をかけて維持されている自然豊かな尾根の緑道


■熊ヶ谷横穴墓群(案内板のみ)

蔦屋書店青葉奈良店の入口前に案内板


6世紀後半~7世紀後半の、計25の横穴墓跡があったとのことですが、埋め戻されているらしく見当たりません。 現地は書店の駐車場裏あたりの斜面と思われます。
(横浜市青葉区奈良3-21-1 )