古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

三ツ城古墳(広島県東広島市)

2018-12-09 20:42:08 | 日記

2018.12.1

◼️三ツ城古墳群(みつじょうこふんぐん)

広島県中部の都市、東広島市にある古墳群。JR山陽線の西条駅(広島駅から東へ約40分)からバスに乗り「中央図書館前」で下車し、徒歩数分。

説明板




◎1号墳
全長92m、後円部直径62m・高さ13m、前方部先端幅66mの前方後円墳で、広島県最大。
5世紀前半の築。

もとの墳を70cmの厚さの盛土で覆い、葺石・埴輪(いずれも現代のもの)で、三段構成の当時の姿を復元してある。
説明板

後円部の墳頂に階段で登れる

墳頂部に3つの埋葬施設が保存されており、アクリル板越しに中を見ることができる。





後円部から前方部を撮影

前方部の先端に、埋葬施設の蓋石

前方部から後円部方向を撮影

北側の造出し


南側の造出し

南側の周濠


◎2号墳
1号墳の後円部に隣接する、直径25m、高さ4mの円墳。5世紀前半に1号墳より先に作られたもの。

墳頂部に埋葬施設のあった部分が赤く表示されている




◎3号墳
2号墳に隣接する、長径8メートル、短径4メートル、高さ約1メートルの楕円系の古墳。6世紀前半頃の築。


埋葬施設が写真で表示されている


3号墳から、2号墳・1号墳を撮影


◎1号墳の北側にある管理棟

墳の発掘調査についての資料などが展示されている。

◎西条盆地の形成に関する模型展示



◎東広島市中央図書館内の「ガイダンスコーナー」
図書館の二階にあり、墳からの発掘物などが展示されていて、参考になる。
古墳見学の前に訪れることを勧める。




よく整備され、説明も行き届いている。
古墳好きは必見で、一般の方にもおすすめ。
【★★★ 一般向き】

(広島県東広島市西条中央7-24)

安芸国分寺跡(広島県東広島市)

2018-12-08 22:56:26 | 日記
2018.12.1

◼️安芸国分寺跡

広島駅から山陽本線で東へ約40分、西条駅で降り、北東へ徒歩約10分。住宅・農地の混在した平地に、広大な国分寺跡遺跡が残されている。
駅に近い西側から遺構を見ていく。

◎塔跡



4×4の礎石の中央に、心礎。中心部に直径約40cm、深さ約15cmの穴がきれいに残っている。

各礎石の表面は、赤くなっているものが多い。


◎遺跡全体の説明板




◎西辺の築地塀




◎講堂跡




◎僧坊と軒廊




◎板塀



◎国師院建物




◎東辺の築地塀



◎ゴミ捨て穴



◎井戸



◎休憩舎

内部にパネル展示







◎東西に延びる溝



◎遺跡の南から

案内板にぶら下がっているプラケースに、遺跡の解説パンフが数枚、入っているのでいただいていく。

◎遺跡の中心部にある現国分寺

説明板


金堂


古代の国分寺の金堂もここにあったと考えられるということ。


解説が行き届き、よく整備された歴史公園。駅からも近く、訪れやすい。駐車場有り。
なお、国分尼寺跡の方は所在不明のようだ。

(広島県東広島市西条町吉行)

【★★★ 一般向き】