古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

上浜田古墳群・浜田歴史公園(神奈川県海老名市)

2016-08-27 13:36:04 | 日記
2016.8.17

■上浜田古墳群

海老名駅から南西に徒歩20分程の高台の住宅地にある浜田三塚公園



◎1号墳

公園内北側にある円墳。未調査とのこと。

◎2号墳

公園内南側にある円墳。
海老名市温故館で頂いた、海老名市教育委員会の「上浜田古墳群第2号墳発掘調査見学会資料(H27.6.6)」によると、H27年3月の調査の玉類などの発掘物の年代から、5世紀後半築の可能性が高いとのこと。

公園から丹沢の遠景


(海老名市浜田町1-10)

道沿いの案内板の地図には、6号墳の表示があり、公園北側の該当箇所を探すが発見出来ず。



◎7号墳(瓢箪塚(ひさごづか)古墳)

三塚公園の北側に、ひさご塚公園がある。

公園内に、市内最大の前方後円墳



案内板によると、築造年代は4世紀〜5世紀初頭で、全長約80mと推定されるということ。
(海老名市国分南3-30)

三塚公園の南方に、太鼓塚古墳という名前の3号墳があるようだが、探索は次の機会とする。

【★★☆ 遺跡マニア向き】

■浜田歴史公園(上浜田中世建築遺構群)


鎌倉〜室町時代の屋敷跡。柱跡が擬木で、建物範囲がタイルで表示されている。



【★★☆ 遺跡マニア向き】

(海老名市浜田町5-13)









相模国分寺跡・国分尼寺跡(神奈川県海老名市)

2016-08-27 12:00:26 | 日記
2016.8.17

■相模国国分寺跡

海老名駅(JR・相鉄・小田急線)から北へ約10分、駅のある平地から少し坂を登ると、住宅地の中に、芝生で覆われた広大な遺跡が現れる




推定65mの高さの七重塔があったとされる塔跡。



一定間隔で礎石が残っている

中門・南面廊跡


金堂跡


金堂跡から、丹沢・大山。かなり近く見える。

講堂跡


僧坊跡


掘立柱建物跡



【★★★ 一般向き】

(海老名市国分南1-19)

〈参考〉
海老名駅東口の駅前広場「海老名中央公園」にあった、国分寺七重塔の復元レプリカ。1/3サイズということだが、それでもかなり大きい。


現代的な建物に囲まれ、やや違和感。

■海老名市温故館(海老名市立郷土資料館)
国分寺跡の西側に隣接している。
国分寺に関する発掘物や、海老名市北部の「秋葉山古墳群」からの出土土器などが展示されている。

大正時代に建てられた村役場の庁舎を移築保存したもの。

(海老名市国分南1-6-36)

■相模国分尼寺跡

国分寺跡から北へ約600m、小田急の線路の東側にある。




規模は国分寺跡より小さい。

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

(海老名市国分北2-6)


〈参考〉
相模国分寺の瓦を焼いたとされる「瓦尾根窯跡」が、町田市の小山内裏公園の中にある。

今城塚古墳(大阪府高槻市)

2016-08-19 18:11:16 | 日記
2016.8.19

◾️今城塚古墳

大阪府北部、高槻市にある大型の前方後円墳。
JR大阪駅からJR京都線で約20分の摂津富田(せっつとんだ)駅からバスに乗り数分、氷室バス停で下車。

歩いて数分で、墳の南西角に着く。

濠は二重で、外濠は水無しの草地。
案内板。


6世紀前半の築。墳丘の全長190m。
周囲の二重濠を含む長さは350m、幅は360m。
宮内庁は、この墳から1.5km西の「太田茶臼山古墳」(茨木市)を継体天皇陵としているが、学術的にはこちらの今城塚古墳の方が、真の継体天皇陵と言われている。

外濠を左側周りに進む
円筒埴輪列の向こうに、水を湛えた内濠

内濠を囲む堤の説明

墳丘の北東角と内濠


内堤の北部から外に張り出した、埴輪祭祀場

発掘された様々な形の埴輪のレプリカを、発掘時の場所に復元配置してあるという。






埴輪列の説明板

墳の模型

墳の北側にある「今城塚古代歴史館」に一旦向かう。
説明板

市立の立派な歴史館。


入場は無料。高さ170cmの国内最大の家形埴輪をはじめとする多種の埴輪の他、墳の築造過程のジオラマ、石棺のレプリカ等、多彩な展示が素晴らしい。
再び墳に戻る。



内堤の断面


内濠から墳丘に入る


墳丘の中は木で鬱蒼としている。
後円部の先端


後円部から前方部へ


南西隅


北西隅

墳丘の北作出


北側から墳丘全景

バス停は墳の周囲に数カ所ある。

よく整備された、見応えのある古墳であった。

【★★★ 一般向き】

(歴史館の住所=大阪府高槻市郡家新町(ぐんげしんまち)48-8)