2020.9.20
◾️紀伊国分寺跡
和歌山県の北部に位置する紀の川市。
市の中心部を西へ流れる「紀の川」の北側の平野部に、奈良時代に創建された国分寺の跡が広大な遺跡公園として整備されている。
南門、中門、金堂、講堂、僧房が南北一直線上に配置されている。
【南門跡】
【中門跡】
遠くに見える建物は、講堂跡に建つ御堂。
【塔跡】
直径約2mの大きな心礎と、縦4×横4の合計17個の礎石は、
心礎
創建当時の「瓦積基壇」がガラスケース越しに見られる。
【金堂跡】
礎石が整然と並ぶ。
【講堂跡】
879年に全焼後、数回にわたり講堂跡地に御堂が建て替えられたが、現在の建物は江戸時代元禄年間のもの。
【経蔵跡】
【鐘楼跡】
【僧房跡】
〈北からの全景〉
〈南からの全景〉
〈紀の川市歴史民俗資料館〉
国分寺跡の南西に隣接して、市立の資料館がある。
敷地入り口の看板は、合併前の旧町名。
建物の入り口は新市名になっていた。
国分寺の全体復元模型の他、当時の瓦を中心とした出土物が、充実した説明を添えて豊富に展示されている。近年の発掘調査時のビデオ(約15分)も視聴可。
遺跡現地には説明板は少なめなので、資料館で予習してから現地見学したほうがいい。
(和歌山県 紀の川市 東国分671。JR和歌山線 下井阪駅から徒歩約10分)
【★★★ 一般向け】
広々としてよく整備され、遊び場所としても楽しめる遺跡。
◾️西国分塔跡
尼寺跡のほうは確実な場所が発見されていないが、僧寺跡から西へ300mほどのにある「西国分塔跡」が推定地とされている。塔の心礎石が1つ残されている。
(岩出市西国分。GoogleMapで「西国分塔跡」で場所検索可能)
【★☆☆】遺跡マニア向け