古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

筑前国分寺跡・国分尼寺跡(福岡県太宰府市)

2018-02-10 13:00:37 | 日記
2018.2.10

◾️筑前国分寺跡

県道112号線の「国分寺前」交差点から徒歩で約10分のところに、奈良時代の国分寺の遺跡がある。

講堂跡

説明板。雨天のため、ガラスが曇っていた。


塔跡





(太宰府市国分4-13-1)

◾️文化ふれあい館の七重塔模型

国分寺跡から徒歩数分のところにある「文化ふれあい館」の中に、国分寺にあったとされる七重塔の1/10の復元模型がある


(太宰府市国分4-9-1)

◾️国分瓦窯跡

文化ふれあい館から北へ数分のところに、国分寺の瓦を焼いたとされる、瓦窯跡



◾️ 筑前国分尼寺跡

県道に戻る途中の道の脇に、筑前国分尼寺跡の案内板


現地は畑で、礎石などは残っていない。
少し離れたところに、礎石が1つ移設されて残っているらしいが、見落としてしまった。
(太宰府市国分2-8)

周辺の案内地図


【★☆☆ 遺跡マニア向き】


水城跡(福岡県太宰府市)

2018-02-10 12:00:25 | 日記
2018.2.10

◾️水城(みずき)跡

白村江の戦いの翌年の664年、唐・新羅軍の侵入に備えて、1年で構築された長大な土塁

長さ1.2km、幅77m。高さは9m。

土塁の東と西の端に門があった。こちらは東門跡


礎石


東門跡の脇に、「水城館」という小規模な展示施設。

水城館の上に、展望台があり、水城跡が一望できる



大正時代に建てられた水城大堤之碑


道路脇に、東門木樋跡


瓦窯跡


日本書紀に「筑紫国に大堤(おおつつみ)を築き水を貯へ、名づけて水城(みずき)という」と記録されている。
規模・歴史共に第一級の遺跡。
古代にこれほど巨大な構築物が短期間に人手で築かれ、1300年以上の時を超えて残っている事に感動した。

【★★★ 一般向き】

(福岡県太宰府市国分2-17(水城館の住所))

深大寺の釈迦如来倚像(東京都調布市)

2018-02-03 21:39:48 | 日記
2018.2.3

◾️釈迦如来倚像

調布市の古刹、深大寺。

境内の左手の釈迦堂



2017年3月に国宝指定を受けた釈迦如来像が収蔵されている。ガラス越しの展示だが、撮影禁止のため、寺の入り口の看板を撮影。

像高84cmの倚像(いぞう。両足をおろして座った形の像)。7世紀のいわゆる「白鳳仏」。
照明のせいか、実物はもっと金色に輝いているように見えた。

この日は、3月末までの特別展示ということで、釈迦像の向かって右側に香薬師如来像(注1)、そして左側に鶴林寺の聖観音菩薩像(注2)(いずれもレプリカ)が、脇侍のように並べて展示されていた。
白鳳仏の代表的な三像を、うち二つは複製とはいえ、見比べて拝観することができるのは、興味深い。

境内の至る所に、国宝指定を祝う張り紙・垂れ幕。




(東京都調布市深大寺元町5-15-1)

〈注1〉香薬師如来像
奈良の新薬師寺に所蔵されていた、白鳳時代の銅像。像高75cm。昭和18年に盗難に遭い、未発見。貴田正子著「香薬師像の右手」に詳しい経緯が記されている。
レプリカは新薬師寺に展示のものを含め3体あるそうだが、今回展示されているレプリカがどれかは、説明がなく不明。
写真は同寺のwebサイトに掲載されている。

〈注2〉聖観音菩薩像
兵庫県加古川市にある、鶴林寺の宝物館に展示されている白鳳仏。像高82cmの銅像。
写真は、同寺のwebサイトに掲載されている。

〈注3〉
関東の白鳳仏は他に、東京都国分寺市の武蔵国分寺跡資料館所蔵の「観音菩薩立像」(銅像)、東京都町田市の東雲寺所蔵の「誕生釈迦仏像(銅像)」がある。