古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

仁徳天皇陵(大仙古墳、大阪府堺市)

2017-08-15 17:59:59 | 日記
2017.8.12

◾️仁徳天皇陵(大仙古墳)

墳丘の全長486m・高さ36m。3重の周濠を含めた全長は840m。周濠を含めた面積46万㎡は日本最大。5世紀中頃の築。

南海高野線の堺東駅から南へ徒歩数分の、堺市役所庁舎にまず向かう。21階の展望ロビーは年中無休で朝9時から夜9時まで、土休日も開いている。
展望ロビーから南南東方向に、仁徳天皇陵が見える

左側が前方部、右側が後円部のようだが、1km以上の遠方のため、鍵穴型には見えない。

市役所の北側の観光案内所で、レンタサイクル(16時まで、1台300円)を借り、墳に向かう。
国道310号(中央環状)にかかる永山園歩道橋の上から、後円部が見える。

数分で墳の北側に到着。国道310号にかかる榎橋歩道橋に登って撮影。

大仙古墳の後円部の北端かと思ったが、地図で確認すると、第二周濠と第三周濠の間にある陪塚(茶山古墳)かも知れない。
同じく歩道橋から見た第三周濠

墳の周囲は歩いて(自転車でも大丈夫)一周できるようになっており、ところどころに墳の正面(拝所のある南端中心部)への距離を表示したす標識がある。

1周2850mなので、早足で歩くと45分ぐらいか。

墳の北側の柵

墳の南西角

南側の第三周濠沿い

前方部を臨む中央に拝所

案内板



拝所正面



拝所の東側に、この古墳の石造の模型があったらしいが、気づかず見落としてしまった。

【★★★ 一般向き】

(大阪府堺市堺区大仙町)

◾️堺市博物館

仁徳天皇陵の南側の大仙公園内にある博物館。

墳の出土物の展示の他、ドローンで撮影した墳上空からの360°映像を、VRゴーグルで空中にいるかの如く見ることができる、「古墳VRツアー」が見もの。(30分ごと、1回20名、料金800円で約20分程)

〈参考〉
◾️高津宮(こうづぐう)絵馬堂の額

日本書紀の、仁徳天皇4年の段にある、民のかまどの伝説(天皇が高台から民家を臨み、かまどの煙が立ちのぼらないことから、生活を心配し、三年間税を免じた)の額が、仁徳天皇を主神とする高津宮(大阪市中央区)の絵馬堂に飾られている。



《高き屋に のぼりて見れば煙立つ 民のかまどは賑わいにけり》
特に説明がないので、知らなければ気づかないかも。
神社の本殿

(大阪市中央区高津1-1-29)







五色塚古墳(兵庫県神戸市)

2017-08-14 21:00:54 | 日記
2017.8.11

◾️五色塚古墳

お盆休みを利用して関西に遠征。
新神戸から神戸市営地下鉄・JRを乗り継ぎ、垂水駅で下車。徒歩10分程で到着。
北西側から見た全景

北東側から見た全景

西側に入り口がある


プレハブの管理事務所があり、ノートに簡単な見学申込みを記入すると、墳の解説パンフレットをくれた。

入場料は無料。事務所内部に、この墳で発掘された円筒埴輪などの出土物が展示されている。
墳丘登り口の解説板

推定、4世紀後半の築。墳長194m、後円部の高さ18.8mの、兵庫県最大の前方後円墳。築造時の状態に再現されている。
くびれ部西側の階段から登る。

墳丘は三段式。前方部の二・三段目、後円部の二段目斜面に、葺石が敷かれている。


後円部の黒っぽい敷石は、築当時のもの(解説板によると淡路島から運ばれたもの)、前方のものは白っぽく、現代の復元時の石だということであった。(管理事務所の方の談。)
南に、鳴門大橋、淡路島が見える。




後円部の上部は平らな長方形


後円部に登る。

後円部の上は、平らな円形


円筒埴輪は樹脂製のレプリカ

後円部上部から鳴門大橋

管理事務所

周濠の中に四角い小墳丘

北東側から見た後円部

東側から見た前方部

墳の東側にあるマンションの濠跡保存地


前方部の南端。山陽電鉄の線路に隣接。

外型・展望ともに素晴らしく、非常に見応えのある古墳。
周囲は上品な住宅街。駐車場が墳の北側にある。

(兵庫県神戸市垂水区五色山4丁目)

〈参考〉
日本書紀の神功皇后の段に、淡路島から播磨に船で石を運び、明石に偽の王陵を作ったという話があり、この古墳と関係があると言われているとのこと。

〈小壺古墳〉
五色塚古墳のすぐ西側に、直径70mの円墳


墳には登れない。
五色塚古墳の上から見ると、上部は平らになっている。


【★★★ 一般向き】