古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

月見野遺跡群(神奈川県大和市)

2018-08-25 19:01:58 | 日記
2018.8.25

◼️月見野遺跡群

神奈川県中部に位置する大和市。
その北部を走る東急田園都市線「つきみ野」駅周辺の、旧石器時代の遺跡。
大規模な住宅地造成で、遺跡自体は失われており、数か所に説明板が建てられている。

①月見野遺跡群の説明板

つきみ野駅を出てすぐ、「つきみ野野球場」の東側の敷地内に、遺跡群全体の説明板



野球場の南側の道路から、丹沢の大山が見えた。

(大和市つきみ野5-6)

②月見野遺跡群上野(かみの)遺跡第1・2地点の説明板

①から西へ徒歩1分、市営つきみ野住宅の南側の東急線沿いの道路沿いに、遺跡の説明板。敷地内の植え込みの奥まったところにある。
旧石器時代の石器、縄文時代の土器が発掘されたということ。


(大和市つきみ野5-3)

③大和市つる舞の里歴史資料館

②から北へ500m。住宅街の中に、古民家を模した資料館。
遺跡群から出土した旧石器時代の石器、縄文時代の土器を始めとした、大和市北部の遺跡の出土物が展示されている。

入場無料。小さな駐車場あり。
(大和市つきみ野7-3-2)

④下鶴間浅間社遺跡の説明板

③から北へ約500m、「公所浅間神社跡地」の南側。

旧石器時代、縄文時代、近世の遺跡が発掘されたとのこと。

(大和市つきみ野8-14)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

壇場山古墳・山之越古墳(兵庫県姫路市)

2018-08-13 22:19:01 | 日記
2018.8.12

JR大阪駅から姫路方面の新快速と各停で約1時間、山陽線の御着(ごちゃく)駅で下車。

駅前に、近隣史跡の案内地図がある。

駅を出てすぐのところで、貸自転車を借りられた。1日300円。


◼️壇場山古墳

駅から北へ10分ほど進むと、案内板がある



5世紀前半築の、全長143mの前方後円墳。県下第2位の規模。
石碑


説明板


説明板の前に、周濠が残っている。

石段で墳丘に登れる。
前方部は草に覆われている

前方部と後円部の間

後円部に、石棺が露出している。
長さは約2.7m。片端に2つ、反対側に1つ、縄掛突起がある。




(姫路市御国野町国分寺)

◼️山之越古墳

壇場山古墳のすぐ近くに、一辺60mの方墳
がある。5世紀中頃の築?

墳丘には石棺が露出しているらしく、登って確認したかったが、住居・畑地に囲まれていているため、遠慮する。
反対側からも撮影

(姫路市御国野町国分寺)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

播磨国分寺跡・播磨国分尼寺跡(兵庫県姫路市)

2018-08-12 18:23:47 | 日記
2018.8.12

JR大阪駅から姫路方面の新快速と各停で約1時間、山陽線の御着(ごちゃく)駅で下車。

駅前に、わかりやすい近隣史跡の案内板がある

駅を出てすぐのところで、貸自転車を借りられた。1日300円。


◼️播磨国分寺跡
駅から自転車で数分のところに、よく整備された史跡公園




案内板



遺構のミニチュア模型

〈塔跡〉

礎石が縦横4つと、中央に心礎が一つ。計17個が確認できる。

心礎


〈回廊跡〉



〈中門跡〉


〈南大門跡〉


南大門跡から中門跡を望む

〈南築地跡〉


〈燈籠跡〉


〈金堂跡〉
建物は、現在の国分寺(牛堂山国分寺)


〈復原築地塀〉






広場の全体

(姫路市御国野町国分寺)

【★★★ 一般向き】

◼️播磨国分尼寺跡

国分寺跡から約500m北の、農地と住宅の境目に、説明板と石碑

黒い石碑には、この碑の由来が記されている。

裏面

説明板

石碑

礎石等の遺物は残っていない。


【★☆☆ 遺跡マニア向き】

(姫路市御国野町国分寺)






摂津国分寺跡・摂津国分尼寺伝承地(大阪府大阪市)

2018-08-10 18:48:21 | 日記
2018.8.10

◼️摂津国分寺跡
JR大阪環状線の寺田町駅から徒歩数分のところに、国分公園という、少し大きめの児童公園

片隅に、摂津国分寺跡の石碑と説明板。




この地で、奈良時代の瓦等が出土したことから、国分寺跡と推定されているということ。
当時の遺物(礎石等)は見当たらない。
見上げると、あべのハルカスが見えた。

(大阪市天王寺区国分町14)

◼大阪市北区の「️真言宗国分寺」
大阪地下鉄谷町線の天神橋筋六丁目駅から徒歩数分のところに、真言宗の寺院「大本山国分寺」


入口横の説明板

天平13年の国分寺建立の詔の際、既存のこの寺を国分寺とした、ということが書いてある。上記の天王寺区の国分寺跡のとの関係は不明。
普通の現代寺院で、境内に遺構・遺物等(礎石等)は見当たらない。

(大阪市北区国分寺1-6-18)

◼️法華寺(摂津国分尼寺伝承地)

阪急千里線の柴島(くにじま)駅から徒歩1〜2分のところにある曹洞宗の寺院。

摂津国分尼寺伝承地との石碑


名称が、国分尼寺(正式名称は法華滅罪之寺)を連想させる。
元は、近くの柴島浄水場の敷地内にあったものが、大正時代に浄水場の拡張に伴い、敷地内にある礎石とともに、この地に移転してきたということ。

敷地内に、礎石らしきものが3つ

円柱部の直径は約70cm、高さは約8cm。
特に説明は書かれていない。



地理的には上記の北区の真言宗国分寺から淀川をはさんで北に2㎞余りの場所にあり、天王寺区の国分寺跡よりもずっと近いことになる。
(大阪市東淀川区柴島2丁目12-28)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

〈参考〉
法華寺がかつてあったという、柴島浄水場に足を伸ばしてみる。広大な敷地の片隅に、太平洋戦争の際に機銃掃射で破壊されたコンクリート壁が残されていた。
ここからは、阪急京都線の崇禅寺駅が近い。