古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

上総国分寺跡・国分尼寺跡、稲荷台一号墳(千葉県市原市)

2016-11-20 15:36:54 | 日記
2016.11.18

◼︎上総国分尼寺跡(かずさこくぶんにじあと)

市原市役所の北東の住宅街の一角の広い敷地。8世紀に創建された上総国分尼寺の跡。金堂・回廊・中門が復元されている。

金堂基壇から中門内側


中門を外側から










敷地入り口の立派な展示館

国分尼寺跡の、1/200サイズの精巧な模型や、瓦・土器等の出土品も展示されている。

(市原市国分寺台中央3-5-2)

【★★★ 一般向き】

◼︎上総国分寺跡

尼寺跡から市役所をはさんで南西に1kmのところに、上総国分寺跡。

西門跡の柱が復元されている




現在の国分寺が同じ敷地にある


お寺の南側の敷地に、七重塔の跡


高さ63m以上あったと推定されている、七重塔の心礎




(市原市惣社1丁目7)

【★★☆ マニア〜一般向き】

◼︎稲荷台一号墳(復元)

国分尼寺から北東に1km弱の住宅街の中に、こじんまりとした稲荷台1号墳記念広場

すでに開発で消滅した、推定5世紀中頃築の円墳(直径27m)が、ほぼ同じ敷地に1/3サイズで復元されている。


この墳の木棺から、「王賜」を含む12文字の銀象嵌が発見された、有名な「王賜銘鉄剣」が出土した。





【★☆☆ 遺跡マニア向き】

(市原市山田橋3-2)

◼︎市原市埋蔵文化財調査センター

稲荷台一号墳から東に約700m。
上記の鉄剣のレプリカ(長さ約73cm)が展示されている。(注)
他にも、市内出土の縄文〜弥生、古墳時代の土器・埴輪や、国分寺の瓦、平安時代の銅印「刑房私印」等、多彩な出土品が展示され、非常に興味深い。
(市原市能満1489)

(注)鉄剣の現物は、千葉県佐倉市の、国立歴史民俗博物館に展示されているとのこと。