古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

唐古・鍵遺跡(奈良県田原本町)

2023-09-24 15:00:00 | 日記
2023.9.24

◾️唐古・鍵遺跡
奈良盆地の中央部、田原本町にある、大規模な弥生時代の遺跡。きれいに整備された広大な遺跡公園で、説明板は新しくわかりやすい。






環濠


大型建物跡


褐鉄鉱


土器に描かれていた楼閣の復元


建物跡発掘の保存展示




向かいの道の駅の3階から全景
(奈良県磯城郡唐古50-2)

◾️唐古・鍵考古学ミュージアム
・遺跡から南に2キロ、田原本青垣生涯学習センターの2階り唐古・鍵遺跡の発掘物などが展示されている。精巧な石包丁、鳥装のシャーマンが描かれた絵画土器、珍しい牛の埴輪など、興味深い史料が多数。

(奈良県磯城郡田原本町阪手233-1)

若狭国分寺跡(福井県小浜市)

2023-07-09 22:18:00 | 日記
2023.7.9
◼️若狭国分寺跡
福井県西部の都市、小浜市を横断する国道27号線の北側沿いに、奈良時代に建てられた若狭国分寺の遺跡がある。

うしろに見えるのは、敷地内にある「国分寺古墳」で、円墳らしい。

南大門跡の表示
奥に進むと、塔跡があった。草がかなり茂っていて歩きにくい。



塔跡の中心礎石。長径が2m程、短径が1.5m程。



中門跡の表示。


現国分寺の建物。無人のようだ。この下に金堂跡があるらしい。






薬師堂。施錠されていて仏像は見られない。

国分寺古墳に登る階段。


雑草があまり刈られておらず、荒れた感じがする遺跡。
駐車スペースあり。
東小浜駅にレンタルサイクルがあるようだが未確認。
(福井県小浜市国分)

〈参考〉
◼️若狭歴史博物館
国分寺跡から車で数分。国分寺の出土物が展示されている。
水煙の破片が残っているのは珍しい。
他に、若狭の鳥浜貝塚の縄文遺跡出土物が豊富で必見。



(福井県小浜市遠敷2丁目104)

◼️明通寺
国分寺跡から車で数分のところにある古刹。国宝の本堂・三重塔と、本堂内の仏像(薬師如来等)が素晴らしい。


(福井市小浜市門前5-21)

◼️福井県立年縞博物館
国分寺跡から車で北東へ約30分。
三方五湖の「水月湖」の湖底に、7万年、一年もかけることなく45mの厚さに堆積した「年縞」が展示されている。圧巻。
福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1)

◼️若狭三方縄文博物館
年縞博物館に隣接している。
鳥浜貝塚で出土した縄文土器や丸木舟などが多数展示されている。

(福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1)










能登国分寺跡(石川県七尾市)

2023-07-07 17:00:00 | 日記
2023.7.7

◾️能登国分寺跡

石川県・中能登の港町、七尾。市街地の中心にある七尾駅から2kmあまり南の、広々とした平野部にある国分寺跡。



南から北に向かって、南門・中門、右手に塔、左手に金堂、正面に講堂の「法起寺式」配置。
8世紀中頃の聖武天皇の建立指示の際に建てられたものではなく、9世紀中頃に既存の別の寺院を国分寺に転用したものであるということ。




南門(復元)




中門跡





塔跡






心礎石は長辺2m、短辺1.5m程。赤みがかっているのは焼けたためか?
中心部のほぞ穴には水が溜まっている。敷地内の別の場所に動かされていたものを、現地に戻したものであるとのこと。

金堂跡





講堂跡





北門跡




北門から南門を望む


塀跡


回廊跡


寺域の南の「南方倉庫建跡」





平成4年(1992年)に「能登国分寺公園」としてオープンしたもので、30年経過しているため案内板や塗装はくたびれてきているが、草取りがされて、きれいに整備されている。立派な遺跡である。
後述の係の方によると、国分尼寺跡はこの僧寺跡から1kmほど南の「千野廃寺跡」という説があるが、確実ではないということ。現地には何もないということなので行かないこととする。

◾️能登国分寺展示館



普段は施錠されているようで、隣接の「のと里山里海ミュージアム」の係の人にお願いして入館させてもらう。入館料200円。前述の遺跡公園の開設に携わった係の人が展示品を説明して下さった。出土品や発掘の模様の展示が充実している。

◾️のと里山里海ミュージアム
2018年オープンの立派な博物館。国分寺の出土品や関連展示もある。入館料は無料。





〈交通〉
七尾駅の観光案内所でレンタサイクルを借りる。駅から自転車で約15分。

〈場所〉
石川県七尾市国分町イ部1番地