2023.7.7
◾️能登国分寺跡
石川県・中能登の港町、七尾。市街地の中心にある七尾駅から2kmあまり南の、広々とした平野部にある国分寺跡。
南から北に向かって、南門・中門、右手に塔、左手に金堂、正面に講堂の「法起寺式」配置。
8世紀中頃の聖武天皇の建立指示の際に建てられたものではなく、9世紀中頃に既存の別の寺院を国分寺に転用したものであるということ。
南門(復元)
中門跡
塔跡
中心部のほぞ穴には水が溜まっている。敷地内の別の場所に動かされていたものを、現地に戻したものであるとのこと。
金堂跡
講堂跡
北門跡
北門から南門を望む
塀跡
回廊跡
寺域の南の「南方倉庫建跡」
平成4年(1992年)に「能登国分寺公園」としてオープンしたもので、30年経過しているため案内板や塗装はくたびれてきているが、草取りがされて、きれいに整備されている。立派な遺跡である。
後述の係の方によると、国分尼寺跡はこの僧寺跡から1kmほど南の「千野廃寺跡」という説があるが、確実ではないということ。現地には何もないということなので行かないこととする。
◾️能登国分寺展示館
普段は施錠されているようで、隣接の「のと里山里海ミュージアム」の係の人にお願いして入館させてもらう。入館料200円。前述の遺跡公園の開設に携わった係の人が展示品を説明して下さった。出土品や発掘の模様の展示が充実している。
◾️のと里山里海ミュージアム
2018年オープンの立派な博物館。国分寺の出土品や関連展示もある。入館料は無料。
〈交通〉
七尾駅の観光案内所でレンタサイクルを借りる。駅から自転車で約15分。
〈場所〉
石川県七尾市国分町イ部1番地