古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

讃岐国分寺跡・国分尼寺跡(香川県高松市)

2020-11-06 12:00:00 | 日記
2020.11.6

◾️讃岐国分寺跡

高松市の西部、国分台丘陵の南の平地部に、奈良時代に創建された国分寺跡が残されている。
遺跡の入り口。



伽藍配置図


【現国分寺敷地内の遺跡】
史跡地の南東部に現国分寺があり、境内に金堂跡、塔跡の礎石が残っている。
お寺の案内板


〈仁王門(中門跡)〉


〈金堂跡〉
33個の礎石が並ぶ。礎石のほとんどは元の位置に残されているという。建物規模は東西28m、南北14m。








〈塔跡〉
心礎を中心に、15個の礎石が元の位置に残されている。




〈本堂(講堂跡)〉




礎石は、元の講堂ものを再利用しているが、元の位置ではないとのこと。


(参考:鐘楼)






【現国分寺敷地外の遺跡】
現国分寺の敷地外の広大なスペースに、僧房跡、鐘楼跡などの遺跡がある。
〈僧房跡〉
基壇の広さが東西88m・南北16mに及ぶ、巨大な規模の僧房跡。東半分が覆屋に覆われている。

案内板



内部に礎石群と、実物の礎石上に復元された建物が展示されている。









〈鐘楼跡〉



〈伽藍配置模型〉
石材で作られた1/10サイズの精巧な模型。






〈築地塀跡(東側)〉





〈築地塀跡(西側)〉




【掘立柱建物跡】



【資料館】
史跡地の東側に資料館があり、1/20サイズの金堂模型や、瓦・土器などの発掘物が展示されている。




(香川県高松市国分寺町国分2177-1
    JR予讃線 国分駅から徒歩約10分)

◾️讃岐国分寺尼寺跡
国分寺跡から北東へ約2kmのところにある法華寺のあたりが讃岐国分尼寺の金堂跡とされており、その礎石と推定される十数個の礎石が残されている。



















(香川県高松市国分寺町新居2378。
 JR予讃線 端岡駅から徒歩約15分)

◾️府中・山内瓦窯跡
国分寺跡から南西に1キロほどの畑地に、国分寺・尼寺の瓦を焼いた窯の跡が残されている。











民家敷地内にあるため、見学はご迷惑をかけないように要注意。
(香川県坂出市府中町。JR予讃線 国分駅から
  徒歩約15分。Google mapで「府中山内瓦窯跡」で場所が検索できる。車では入れない。)