古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

武蔵国府跡 国司館地区(東京都府中市)

2019-05-26 20:25:01 | 日記
2019.5.26

◼︎武蔵国府跡 国司館

JR南武線の府中本町駅のすぐ東側。
7世紀末〜8世紀初頭(飛鳥〜奈良時代初め)に建てられた、武蔵国の国府(役所)の国司館の跡。
奈良から赴任する国司の、執務室兼住居が置かれていたという。


案内板




主殿。柱が復元されている。



脇殿



付属建物(掘立柱建物)



関連建物(竪穴建物)



大型円形土坑



建物の1/10サイズの復元模型




【★★★ 一般向き】

(東京都府中市本町1-14)

山城国分寺跡(京都府木津川市)

2019-05-04 18:00:43 | 日記
2019.5.4

◾️山城国分寺跡(恭仁宮跡)

京都府の南部、奈良県と接する木津川市。中心部を流れる木津川の北側の平野に、「恭仁京(くにきょう)」という都が、8世紀の中頃(奈良時代)に数年だけ置かれた。その中心部の恭仁宮(くにのみや)の建物跡が、山城の国分寺に再利用されたという。

〈七重塔跡〉



心礎。長径は2mを超える。

説明板




〈金堂跡(恭仁宮大極殿跡)〉
塔跡の西側、恭仁小学校の敷地の北に、恭仁京の大極殿跡を利用して設けられたという金堂跡





礎石

当時のものかわからないが、何かの石。

敷地の北西部の境界石

南西部の境界

英文の説明板


〈恭仁宮の内裏跡〉
金堂跡から北に数分歩いたところに、天皇の居住区である内裏跡




〈くにのみや学習館〉
遺跡の東側に、市の「文化財整理保管センター分室(愛称 くにのみや学習館)」があり、瓦・土器等の発掘物が展示されている。恭仁宮発掘時の説明ビデオ(約10分)も視聴可能。遺跡の説明パンフなども置いてある。




七重塔の風鐸。

塔跡にある説明板


(京都府木津川市加茂町岡崎考28番地(くにのみや学習館の住所))

JR関西本線の加茂駅からタクシーかバスで約10分。バスの本数は少ない。

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

〈参考〉
加茂駅にあった観光案内図。南が上になっているので要注意。

国分寺跡の南西部(この地図では上部)に「法花寺野」という尼寺を連想させる地名があり、「国分尼寺跡」の表示もある。実際には遺跡は未確認で、推定地扱いらしい。府道47号沿いに「参考地」の石碑が立っているらしいが、交通手段がなく訪問は断念。