古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

天文台構内古墳(東京都三鷹市)

2017-02-02 21:57:24 | 日記
2017.1.28

◼︎天文台構内古墳

京王線調布駅からバスに乗り、約10分で国立天文台に着く


入って右の受付で手続きして入構(無料)


入って左(南)に進むと第一赤道儀室があり、

その奥に古墳の案内板




古墳自体は案内板のやや奥で、見学コースから外れたところにあり、遠目での観察になる。

茂みの奥が古墳。

府中市の「熊野神社古墳」と同じく、全国に数例しかない珍しい上円下方墳ということだが、埋め戻されているようで、見た目は単なる盛り土に見える。

1段目の下方部が一辺28.5m、2段目の上円部が直径18.2mということなので、熊野神社古墳とほぼ同規模ということか。発掘物の年代から推定される築造時期も、ほぼ同時期の7世紀中頃。

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

〈第一赤道儀室〉


第一赤道儀室はこの天文台構内で最も古い建物(1921年建設)。この日は天気も良く、中で案内の方が天体望遠鏡で太陽黒点の観測をされていて、黒点3つがスクリーンに映っているのを見せて頂いた。

広大なキャンパス内は見学コースが設けられていて、歴史的な天文観測施設が見学できるようになっている。静謐なキャンパスは、時が止まったかのようであった。
(東京都三鷹市大沢2-21-1)