古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

摂津国分寺跡・摂津国分尼寺伝承地(大阪府大阪市)

2018-08-10 18:48:21 | 日記
2018.8.10

◼️摂津国分寺跡
JR大阪環状線の寺田町駅から徒歩数分のところに、国分公園という、少し大きめの児童公園

片隅に、摂津国分寺跡の石碑と説明板。




この地で、奈良時代の瓦等が出土したことから、国分寺跡と推定されているということ。
当時の遺物(礎石等)は見当たらない。
見上げると、あべのハルカスが見えた。

(大阪市天王寺区国分町14)

◼大阪市北区の「️真言宗国分寺」
大阪地下鉄谷町線の天神橋筋六丁目駅から徒歩数分のところに、真言宗の寺院「大本山国分寺」


入口横の説明板

天平13年の国分寺建立の詔の際、既存のこの寺を国分寺とした、ということが書いてある。上記の天王寺区の国分寺跡のとの関係は不明。
普通の現代寺院で、境内に遺構・遺物等(礎石等)は見当たらない。

(大阪市北区国分寺1-6-18)

◼️法華寺(摂津国分尼寺伝承地)

阪急千里線の柴島(くにじま)駅から徒歩1〜2分のところにある曹洞宗の寺院。

摂津国分尼寺伝承地との石碑


名称が、国分尼寺(正式名称は法華滅罪之寺)を連想させる。
元は、近くの柴島浄水場の敷地内にあったものが、大正時代に浄水場の拡張に伴い、敷地内にある礎石とともに、この地に移転してきたということ。

敷地内に、礎石らしきものが3つ

円柱部の直径は約70cm、高さは約8cm。
特に説明は書かれていない。



地理的には上記の北区の真言宗国分寺から淀川をはさんで北に2㎞余りの場所にあり、天王寺区の国分寺跡よりもずっと近いことになる。
(大阪市東淀川区柴島2丁目12-28)

【★☆☆ 遺跡マニア向き】

〈参考〉
法華寺がかつてあったという、柴島浄水場に足を伸ばしてみる。広大な敷地の片隅に、太平洋戦争の際に機銃掃射で破壊されたコンクリート壁が残されていた。
ここからは、阪急京都線の崇禅寺駅が近い。