水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

賀茂御祖神社-3 糺の森・河合神社

2021-05-04 | ├ 京都(ひとり旅)

 

下賀茂神社ラスト。

 

 

 

 

 

人知れず 心糺の神ならば 思ふ心を 空に知らむ
 (新古今和歌集)

 

 

糺の森(国指定史跡)

 

 

古くから人々に親しまれてきた糺の森は、
今なお多くの人が訪れる癒しの森。

 

 

 

下賀茂神社の境内に広がる、この社叢林の面積は、
12万4,000 平米。

よく比較対象になる東京ドームで例えると、
およそ3個分の広さです。

 

 

平安期は、現在の40倍、
495万 平米もの広大な敷地を有しており、
境内には200以上の社殿が建っていたそうです。

 

 

 

水の湧く糺の森は、神の鎮まる地とされ、
古くは「神の游庭(かんあそひのゆにわ)」と称されました。

 

 

以前に参拝した木島坐天照御魂神社の境内には「元糺(もとただす)の池」があり、
この下鴨神社と関わりがあるといいます。

 

 

木島坐天照御魂神社の社叢は「元糺の森」と称しますが、
本来の名称は「糺の森」。

平安時代に神事を下鴨に移して以降、
下鴨神社の森を「糺の森」と呼ぶようになったため、
以来、木島坐天照御魂神社の方を元糺と称するようになったとのこと。

 

 

両社の間には森が広がっていて、二社は神域で繋がっており、
糺の森が南限だったという見方もあるそうですし、
いろいろと想像が膨らみます。

すごい。スケールでかすぎ。

 

 

 

末社 雑太社(御祭神:神魂命、賀茂建角身命)

糺の森の南端近くに祀られています。
かつては、鴨社神舘御所内の雑太に祀られた、
御所の鎮守社でした。

 

 

 

 

下賀茂神社の第一摂社
式内社 河合神社(鴨川合坐小社宅神社)

 

 

糺の森の南端に鎮座しています。

 

 

鳥居内から、糺の森方面。

 

 

手水舎

 

 

 

鳥居入って左手、三井社(三塚社)。

御祭神:
 中社)賀茂建角身命
 西社)伊賀古夜日売命
 東社)玉依媛売命

かつて、鴨社蓼倉郷の総社として
祀られていた神社(蓼倉里三身社)です。 

 

 

反対側の鳥居。

 

 

 

神門(四脚門)

 

 

 

 

 

 

 

拝殿(舞殿)

 

 

 

女性守護神、美麗の神さんということで、
境内は女性率高し。

 

 

縁結びのご神徳は、既に鎌倉時代頃からあったようなので、
美麗と良縁のW祈願ができるとして
女性に人気なのも納得。

 

 

女性の多い神社って、何故だか他よりキラキラしてる感じがするのよねー

 

 

特に京都の場合、
和服の若い女性が散見されるというのも理由の一つかもしれないけど、
それだけでは説明のできない、美麗な空気が溢れている。

 

 

 

ちなみに、こちらを訪れたのは14~15時なのですが、
社寺で写真を撮る時は、個人的には10時台か14時台がベストです。

 

 

その時間帯って、木々や柱、灯篭なんかが、
境内にちょうどいいかんじで影を落としてくれるんですよね。

 

 

この日も、黄金色の釣灯籠に光があたって社殿に影を作り、
その輝きを一層引き立てていました。

 

 

 

 

人の多い境内なのに、
とても清浄なんだよなあ。

 

 

人混みがまったく気にならない神社は、
伊勢神宮(内宮外宮)、八坂神社に次いで、3社目です。

 

 

社伝によれば創祀は定かではなく、神武天皇の頃とされます。

本宮の式年遷宮にあわせて造営が行われ、
現在の社殿は1699年遷宮時のもの。

 

 

有名な『方丈記』の作者である鴨長明は、
この河合神社の禰宜(神職)の家系です。

 

 

 

拝殿の北に、拝所。

 

 

 

本殿(御祭神:玉依媛命)

1679年造営

 

 

 

奉納された丸い絵馬がいっぱい!

 

 

面白い形ですよねー

 

 

玉のように美しいという玉依姫命に肖り、
クレヨンや手持ちの化粧品で化粧を施して美人祈願する、
『鏡絵馬』というもの。

 

 

可愛いので、見ているだけでほんわかしてきます。

 

 

 

 

 

本殿の向かって左、
摂社 貴布禰神社(御祭神:高籠神)

 

 

 

 

そのまた左に、
摂社 任部社(御祭神:八咫烏命)

当社の創祀以来祀られており、
古名を「専女社」といって、食物を司る神々が祀られていたそう。

のちに「小鳥社」が合祀されています。

 

 

 

六社

 

 

北から順に、

 1:摂社 諏訪社(御祭神:建御方神)
 
2:衢社(御祭神:八衢毘古神、八衢毘賣神)
 
3:稲荷社(御祭神:宇迦之御魂神)
 
4:竈神社(竈神)(御祭神:奥津日子神、奥津比賣神)
 
5:印社(御祭神:霊璽)
 
6:由木社(御祭神:少彦名神)

 

 

 

さて、そろそろ今回の京都紅葉旅もおしまい。

鮮やかな秋の景色と、美しい神社の数々に心癒された、
とても楽しい一日でした。

 

 

きれいなものは、気持ちを豊かにするよね。

 

 

造形、色、音・・

美しさを感じるものはたくさんあるけれど、

人は、いつから美に感動し、
美を追求するようになったのかなあ。

そもそも、美しさって何なんだろう。

 

 

安らぎ、安定、癒し、高揚。

人に、プラスの何かを与えることは間違いない。

・・と、
これ以上考えると、神社巡りから脇道へ逸れてしまいそうなので(笑)、このへんで。

 

 

 

 

境外へ。

本来こっちが玄関よね。

 

 

今回は西口から入って表参道を南下しちゃったんで、
順序が逆になってしまったわ。

 

 

なので、ここから更に250メートルほど南下した所にある一の鳥居まで、
後ろ振り返って写真を撮りつつ、移動しまーす。

記事の下から順にスクロールして頂けると、わかりやすいかも(笑)

 

 

 

 

 

一の鳥居

 

 

 

社号標

 

 

はい。ここが本来のスタート地点です。

 

 

まだまだ見るべきところが沢山ある京都。

次回また紅葉時期におじゃまします。

 

 


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