暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

お供

2024年06月25日 | 古民家
 浮かれた気持ちを揺さぶる音が・・・ゴソゴソ耳を叩き・・・
ガラス越しのぼやけた景色を手に取れば・・・
涙色に塗られた空の下には・・・時計の音だけが忙しく・・・
古びたバスの座席の下に・・・隠した足の、日焼けの跡も・・・
砂で荒れた爪の先に・・・潮の香りをのせて見ても・・・
横顔に隠れた頬の色が・・・夕日の代わりに微笑んでいる・・・。

道中時間を持て余し・・・
同じ道を、我先急ぐ旅でも無いならと・・・
身の上話しに、想い出話しと浮かれるほどに・・・
仕組まれた物語とも浮かぶような出会いは・・・夢と間違え訪れて・・・
持て余す時間の余白を覗くほど・・・浮かれた旅路のお供になる・・・。

水たまりのこぼれた道は・・・
当てにならない乗り物と・・・気ままな移動手段と・・・
どちらに転んで進んでも・・・おおらかな暮らしが助けを選んで呼び込んで・・・
意地らしく寄り添う途中で叶う奇跡を待ちわびて・・・
2人で見せた笑顔に、拍手を送る音は・・・
小さく揺れた行き先を・・・見守るように照らし始める。




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重なる影

2024年06月24日 | 古民家
 生まれたカドに立ち尽くし・・・数える記憶も無くなるほど・・・
覆った幕の暮らしに慣れ始めると・・・
研ぎ澄まされた時間は・・・我を忘れてはしゃぎ始め・・・
大人気ないイタズラが、宝物のように掘り返されても・・・
タイムカプセルに託した答えは・・・
オトナの僕には届かない・・・。

10年後の僕に贈る言葉と・・・
10年後に会える、アナタに贈った言葉と・・・
本当の自分は言葉少なに・・・悪ふざけは素直に隠れても・・・
体の細胞は入れ替わり・・・別人だらけの50年後は・・・
虚ろな頭は・・・目だけが輝き・・・
都合よく・・・涙の中で入れ替わる・・・。

プルル…と廻る音を指し・・・
まあるい真ん中で答えを出した後に・・・想い出すのは古い記憶とかすれた文字と・・・
親の仕草に重なる影は・・・二人羽織の腹ただしさに苛立ちを抑えて・・・
可笑しさが・・・切ない言い訳に置き換えられると・・・
長く繋がる夕陽の影は・・・遠くあの日の立ち位置に還って行く。




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迷子

2024年06月23日 | 古民家
 湯気の向こうに日が暮れて・・・懐かしい味を迎え入れ・・・
香る暮らしの音がフツフツと・・・待ちぼうけの後味はつらいけれど・・・
見上げて・・・待ち続ける姿を覆うより・・・
石ころ飛ばし、指折り数え・・・いつもの調子を伺う度に・・・
暮らしの姿は動き出す・・・。

飛ばした夢の続きを探してあくびをしても・・・
今も昔も戻るのは・・・造り話しか、うわさ話しに毛が生えて・・・
物語とは言えない現実に舞い戻り・・・
廻りがどれほど変わるのか・・・永遠に続いた世代を横目に・・・
行き止まりを押し付けられて迷子を装いながら・・・
人知れず生えた小さなしっぽの理由さえ・・・
夢の中で語っている・・・。

拾った落し物の行き先は・・・迷子に出会った手と手の中で結ばれて・・・
几帳面に襟を正して出会っても・・・知らないフリに気付かれては・・・
何度も同じ行き先を訪ねると・・・決まって出会える落し物は・・・
遠く離れた窓から漏れ出して・・・あても無く不愛想な目に映る・・・
薄くなり始めた暮らしの道しるべは・・・湯気の向こうで暮れて行く。

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子供

2024年06月22日 | 古民家
 好奇心を奪われるやさしさと・・・夢の隙間は口を広げ・・・
奪われる意味の知り始めから・・・
装う笑顔に隠れた子供らしさは・・・
大人の振りして変顔の・・・おどけた心は透けて行く・・・。

美しさは意味も無く・・・お金が声を掛けるでも無い・・・
豊かな心と裏腹に・・・裕福とは言えない美しさが・・・
変わらぬ思いに残されて・・・
少しの嬉しさは・・・隠れて手を出し転がり出し・・・
小さな笑いの窓は、開かれている・・・。

道端の枯れ木が手に入れば・・・ヒーローになり・・・
田んぼの畔で転がり立てば・・・一番になれる・・・。
大人の境界線までの遠回りを・・・どれだけ時間を賭けて過ごせるのか・・・
ガラガラ壊れる気持ちの先を・・・子供のままで歩けないなら・・・
金持ちと豊かさに・・・正義が付きまとうバランスの悪さが・・・
大人にはなれない、立派な言い訳なのかも。


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いびつな

2024年06月21日 | 古民家
 人の影を踏みながら・・・明日の入り口に向かい・・・
助けを借りた幼い頃と同じように・・・
変わらず泣いている自分を、上から眺めて見ては・・・
扉や蓋を、開けては閉め・・・
いびつな形の道のりを・・・探し回る明け方に・・・
救いの手は空しく・・・影は薄い・・・。

好奇心が恐怖を打ちのめし・・・手に入れた新しい入り口で・・・
見知らぬ未来を手にしたけれど・・・
すれ違いの涙を造り・・・恐怖を置き去りに・・・
豊かな暮らしを手に入れて・・・
踊り続けるには年老いた・・・恐れる未来に立ち止まると・・・
夢や興味だけでは届かない・・・隠した裏道は続く・・・。

空から降りた・・・恐怖の大魔王は小さく別れ・・・
ブクブク伝わる想いを揺さぶり続け・・・
花咲く先に落としたモノは、奇跡の未来でも・・・
報われる命は小さな扉の華やかさで選ばれて・・・
雨に流れてくるまれ・・・小さな命の川の中に・・・
救いを探して流れて行く。
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