暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

息吹

2024年06月08日 | 古民家
 人気の無い大広間に・・・浮いた文字が影を落とし・・・
当時の絵を描く想像力は乏しく・・・古びた生活に顔を寄せる訳にもいかず・・・
カラッポの頭を総動員して・・・想像するには寂しい佇まいに温もりは無く・・・
陽だまりの縁側と、明暗分ける室来は・・・住処になろうと手を入れても・・・
人が下りない暮らしの跡には・・・生きた証の道は見えてこないのかも・・・。

文化財に息吹が感じられるほど・・・生き生きと住み継ぐ苦労は多くなり・・・
古い悪がはびこると・・・新しい暮らしは善となり・・・
空に唾を吐くように・・・帰り道が見えなくなると、気付きながら・・・
残り物は当ても無く・・・さ迷い切れず息を殺し・・・
町の片隅で朽ちて行く・・・墓標と道標の意味となる・・・。

格子を抜け・・・薄暗い部屋に鮮やかな3色を見つけ、ツツと入り込み・・・
新旧取り合わせの世界を見つけると・・・
我が物顔でしてやったりと・・・宝物にしたくなる・・・。
誰にも知られない、特別な時間を知ってほしくて・・・
大切な人に分け合える、至福の時間を伝え・・・
繋がりある時間に・・・人の暮らしが繰り返し・・・
大げさにはしゃぐ訳でも無い居場所が必要と・・・
息を吐き・・・通りにユルリと流れ入る気楽さと・・・
飽きるほど忘れ・・意識の無い心地よさは・・・
人の息吹に吹かれ、生きている。

コメント
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