暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

価値

2018年06月27日 | 古民家

 時計や車・・・・同じシリーズや同じ車種でもグレードがあります・・・

性能や装備などが違って・・・オプションの機能が初めから組み込まれていたり・・・

使われている素材が違ったり・・・・

男性の方でしたらご理解頂けると思いますが・・・

一番良いグレードにあこがれて、無理してでも買ってしまう・・・悲しい男の性があるかと思います・・・

使わない機能だったり・・・見栄えが少し違うだけだったりするのに・・・変なところにこだわりがあるんですね・・・

住まいにもいろんなグレードがあります・・・特に住宅メーカーさんは、規格のプランを用意していて・・・

(そうでは無いメーカーさんもあります)

仕上げの材料も数種類から選んで・・・今ならキャンペーンで〇〇㎡分グレードアップの床材が選べます・・・

そんなお得感を歌い文句にしています・・・・

ここ数年の耐震問題や地震に対する意識から・・・建築の基準も大きく舵が切られた気がしますが・・・

頑丈な入れ物をいかに作るか・・・その素材には、木材をどのように加工したら有効に使えるか・・・

そんな考え方で・・・燃えにくい木材・・・金属のような木材・・・

乾燥で収縮しない木材を作る努力をして・・・そんな木材のような国産材を使うと・・・

補助金がもらえる・・・環境に配慮した住まいになる・・・そういした付加価値を付けて売り込みをしています・・・

合掌造りの住まいでステータスだったのは・・・

大きな荷重を支える粱に使う曲松を、何本使って建てる事が出来るかでした・・・

長い年月、急斜面にしっかり根を張って、風や雪に耐え・・・丈夫に育った・・・

けど癖のある曲松有効的に使う意味もありました・・・

地域で育った材を地域で使う・・・地産地消の意味もあります・・・

数十年も数百年も森に生きて・・・森を育ててきた貴重な木を伐採して住まいの一部として使わせて頂きます・・・

それが贅沢であり・・・その材を違う形で有効利用する移築や再利用も・・・以前は多く行われていました・・・

高級品・・・贅沢品・・・見た目の部分・・・仕上げの表面だけのステータスではなくて・・・

無骨で地味なものがどれだけ贅沢なのか・・・「木」の本当の良さ・・・

その使われ方の意味など・・・奥の深さをもっと知ってほしいです・・・・

そんなこだわりを知ってから・・・住まい造りを始めてほしいと想います。

 

 

 

 

 

 

 

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