暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2018年06月14日 | 古民家

 起伏が続く真直ぐな道を車で走っていた先に・・・・パッと広がる水平線の海・・・・

アスファルトの焼ける匂いを思い浮かべる人や・・・・

広がる海から、風に乗った潮の匂を感じる人もいると思います・・・

鳥の鳴き声と、木の葉が風にそよぐ音を聞けば・・・

森の中や、大木が立ち並ぶ公園を思い浮かべるかもしれません・・・

夕暮れ・・・間延びしたラッパの音が聞こえてくれば・・・

豆腐屋さんのリヤカーの姿を思い浮かべるかもしれません・・・

景色や音や匂いだけでなく・・・「色」でも思い起こさせてくれるものはたくさんあります・・・

日本の伝統色といわれる色の多くは・・・日常ではあまり使われませんが・・・

こんなにあるものか・・・?と言うくらいの種類があります・・・

海外でもそれなりの色の種類はありますが・・・そのネーミングを見て頂くと・・・

その場の情景・空気感・・・・聞こえる音や香る匂いで、その場を色で表す・・・

きめ細やかな感情を表現するには、そこまでの種類が必要なのだと考えさせられます・・・

紺碧(コンペキ)・・孔雀青(クジャクアオ)・・青藍(セイラン)・・瑠璃色(るりいろ)

青碧(せいへき)・・空色(そらいろ)・・郡青色(ぐんじょういろ)・・浅葱色(あさぎいろ)・・・・・

まだ半分も紹介出来ていませんし・・・その色がどんな色合いかも説明できないくらいです・・・

伝統的な職人さんだけでは無いと思いますが・・・物事を極めていく過程で、妥協する基準が・・・

高いか低いか・・・多くの関わる人や物事に対して、どこまで突き詰めて出来るかだと思います・・・

和室の設えが、いかに細やかな考えで出来上がっているか・・・茶室になれば・・・

格式高い設えもあれば・・・侘び寂の世界では、もてなす想いを簡潔に・・・さりげなく・・・心で伝える・・・

そんな世界感があるのだと思います・・・

生きる・生活・・・大切な事ですが・・・暮らし・住む・・・・

ただ生きる為だけに食べるのであれば、綺麗な器も・色鮮やかな盛り付けもいりません・・・

ただ生活するだけでしたら、温度差のない安定した環境の箱があれば十分です・・・・(かなり極端な言葉ですみません)

穏やかで・安らぎのある・・・心豊かな暮らしがあるからこそ、人が集い・・継がれゆくものがあるのだと想います。

 

 

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