日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

ああ無常

2006年01月20日 20時55分24秒 | 残日録
「ライブドア」堀江貴文社長の身辺が騒がしい。「オンザエッジ」から10年あっと言う間の出来事でしょう。随分急いで駆け上がったものです。しばらく、ゆっくりして下さい。
世の中の移ろいは儚いものですね。1兆円はどこへいくのでしょう。ほとんど踊らされた多くのデイトレーダーが被るんでしょうね。ホリエモンが個人資産を残していても、もう事業では信用されない人生となるでしょう。再起出来るでしょうか?
「朝(あした)に紅顔といえども、夕べには白骨となれる身なり」
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理(ことわり)を表す。驕れる者久しからず、唯、春の夜の夢の如し。猛者(たけきもの)も遂に滅びぬ。偏(ひとえ)に風に花の塵に同じ・・・」
林業を生業とする豪農は、道楽が出ると、三代先に潰れる(木の成長は4~60年も掛るので、多くの木を切って植えないと三代先に切る木がなくなる)。と言われたが、豪商でも、借用書を唐様で書く三代目というから(遊ぶ道楽で習字や謡はできるが、商売に身がはいらない)、昔から、「金持ち三代続かず」だったようだ。兵(つわもの)の世の中も徳川を除いて三代続くのは希だった。

現代の風雲児は、昔の「光商事」(東京帝国大学生の高利貸し)も、あっという間の出来事だったらしいが、なぞっているようで、何時の世もあるんだなあと思える。
岡山県「吹屋」に行ったが、本当に「奇跡の街」であった。銅山の副産物である「ベンガラ」で財を成した吹屋の長者達は、常に利益を求めるだけでなく、組合的な経営もして、一致団結した。江戸の豪商が建てた豪邸は全国各地に残っているが、吹屋の素晴らしいところは、石州(島根)から宮大工と瓦職人を呼び、街全体が統一されたコンセプトの基に建てられていることである。利益は地元にも還元され、今も残る小学校などもある。
ホリエモンも自己の利益を追求するあまり、ライブドアの配当もせず、30億円もするジェット機で愛人とパラオへ、とはいかがなものでしょう。


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1 コメント

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島根は私の地元です☆ (いなつ)
2006-01-24 00:29:27
島根って言葉に反応してみました。地元では石州瓦のローカルCM多いですよ~。

ホリエモンついに逮捕されましたね。私は堀江社長の人柄を「仕事そのものを楽しんでる人なんだなぁ」と感じていたので余計にショックです。成功する人には必ず善くも悪くも裏の顔があるんですね。裏で厳しい練習を重ねるトップアスリート、裏で無から有を錬金するIT社長。
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