雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ちょっと引いて わし星雲 M16再び

2016年08月17日 | 天体写真(星雲・星団)
8月5日に続いて6日夜も晴れてくれました。
透明度は前日より悪かったのですが、雲が多い夏場で撮影が可能な貴重な夜でした。

最初に撮影した南天の わし(イーグル)星雲 の撮影中の様子です。 
( 画像クリックで星座線を表示 )

へび座のわし星雲は長焦点のVC200L(f=1800mm)で 6月3日の夜にも撮影 しているのですが、
今回はR200SSコレクターPH(f=760mm)で より広い写野角で撮影してみました。

わし(イーグル)星雲  (へび座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
星雲上部を横切る光跡は流星では無く、イリジウム衛星と思われます
撮影DATA: 2016/ 8/ 6 21:17’~  Vixen R200SS + コマコレクターPH (f=760mm F3.8 )
露出 8分×7枚+10分×4枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (外気温27℃ 冷却+7℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
星雲中心部のトリミング画像です。 
HST(ハッブル宇宙望遠鏡)画像で有名になった 『創造の柱』 がわりとくっきり写っています

『創造の柱』 は中心部の星の集団からの強力な放射で浸食されつつある姿だそうです。
距離は7000光年 つまり7000年前の姿を見ているのですが、
この1000年後の6000千年前には背後に迫る超新星爆発の衝撃波で
星雲は跡形も無く蒸発してしまったはずとの事です。
( 写真集「 FAR OUT 」の解説より )
ほんとかどうかは、もう1000年経たないと地球からは確認ができませんが・・

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先日も紹介しましたが、いま 我が家の周りは
自称ヒュンヒュン百合(正式名 高砂百合)で埋め尽くされています。
きれいなのですが、余りに多くてありがたみが・・

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みずがめ座らせん星雲で冷却デジカメ危機一髪

2016年08月14日 | 天体写真(星雲・星団)
思いがけず 『ペルセウス座流星群』 の極大日前日から晴れて、
徹夜で撮影することができました。(その成果は前回記事をご覧ください)
極大日当日も晴れたのですが、
翌朝は車でご先祖様の墓参りに出かけなければならないため早めに就寝しました。

今回お見せするのは5日夜、こぎつね座の星雲(NGC6820) のつぎに撮った
南天のみずがめ座らせん星雲の画像になります。

NGC 7293 らせん星雲  (みずがめ座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 8/ 6am 01:35’~  Vixen R200SS(コマコレクターPH)+ canon1.4x (合成f=1,064mm F5.3 )
露出 15分×8枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (外気温22℃ 冷却+3℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7 FlatAide
星雲中心部のトリミング画像です。 
フラットが合わず画像処理でごく淡い部分が埋もれてしましたが、これでも今まで撮った中では一番の らせん星雲 です

もともと見かけの大きな惑星状星雲なのですが、今回は更に拡大するために
canonエクステンダー1.4xを装着しました。(f 760mm ⇒ f 1064mm)
実は今回の撮影に先立ってエクステンダーを加えるためには、
結露防止用の『乾囲送兵衛』 を一時外さなければなりません。
冷却するとカメラ内が結露して電源ショートが発生するため、袋で覆って乾燥空気を送りこんでいます
その間、カメラが直接湿度の高い外気(この夜の湿度87%に触れるため
冷却をオフにしているのですが、再び冷却して撮影を開始した一枚目の画像には
右下の変なムラはカメラ改造元にて結露対策を強化してもらった後に、いつも出るようになりました (線くずのようなゴミ?)
画像の上端(カメラ内では下端に出たカゲリは結露そのもので、
これまでもカメラがダウンする直前に確認されています。
撮影を中止すべきか悩んだのですが、幸い枚数を重ねるごとにムラ(結露)は縮小していきました。
今回気が付いたのですが
冷却によりカメラ背面はかなり熱くなっており、冷却をオフにするためにコードを抜くと(SWがないため)
放熱ファンも止まって、背面の熱がカメラ内に逆戻りするようです。
結果として、次に冷却する時はカメラ内の温度も湿度も高くなった状態になります。
今回は冷却しても+3℃という事で一気に冷却したのが原因のようです。

あやうく冷却デジカメがおしゃかになるところでした。(既に液晶モニターは使用できず)

撮影中のおりおんショットです。 
( 画像クリックで星座線入りで表示します )
ふだんはあまりなじみの無い南天の領域です。 防犯灯に下水道工事の安全灯も加わって明るい事。

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家の周りは下水道工事で車の出入りにも苦労しました。
おまけに水道の仮配管で湯沸かし器いらずです。
先日 下水道ってこんなに深く埋めるの!と ビックリして撮りました

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速報 ペルセウス座流星群(極大日前日)

2016年08月12日 | 天体写真(流星群・星野写真)
ペルセウス座流星群は毎年狙っているのですが、晴れたためしがありません。
それがどうした訳か今年は晴れました。
流星群のピークは今夜(12日)の21時との事ですが、昨夜一足先に見る事ができました。
上弦の月明かりがあったため、撮影を開始したのは日が替わってからでしたが
薄明まで粘って、なんとか数個の明るい流星が写ってくれました。

1分露光で150枚ほど撮った中で明るさで1位・2位の流星です。
( 画像クリックで元画像の30%まで拡大 )
撮影DATA: 2016/ 8/12am 1:16’ ごろ TAMRON Zoom (f=17mm F2.8 )
露出 1分 ISO 1600 LPS-P2FIL kissDX (SEO-SP2)  ToastPro ステライメージ7

撮影DATA: 2016/ 8/12am 2:03’ ごろ 他のDATAは上と同じ

山ほど撮った画像がもったいないので、重ね合わせた上に他の流星を比較明で合成してみました。
背景画像48枚を加算平均+流星画像2枚  (8月12日 0時38分 ~ 1時31分)

背景画像36枚を加算平均+流星画像5枚  (8月12日 2時00分 ~ 2時39分)
「速報」 といいながらブログ更新がこんな時間になったのは、こんな事をやっていたせいです。

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昨夜はVC200Lでこぎつね座のあれい星雲を
撮りながらの流星群撮影で徹夜。
今夜も晴れそうなのですが、明日は早朝から墓参りが。
車で1時間余りなのですが、居眠り運転になりそうで・・

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こぎつね座の星雲(NGC6820) 2日後にリベンジ(?)

2016年08月11日 | 天体写真(星雲・星団)
前回記事に掲載した いて座の三裂星雲を撮り終えたのは23時過ぎ。
南天の撮影対象はすでに西に傾き、南中後で無いと撮れないという
自宅撮影の制約から次の撮影対象に悩みました。
そこで2日前に初めて撮影したこぎつね座の淡い散光星雲NGC6820に再挑戦することに。

( 画像クリックで星座名を表示 )
南天の対象を撮るため道路側に設置すると 真上にはじゃまな電線群が

前回は 15分露光で3枚撮ったところで 雲が出て撮影終了となったので
今回は2時間露光を目標にしました。

NGC 6820星雲 付近  (こぎつね座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA: 2016/ 8/ 5 23:25’~  Vixen R200SS + コマコレクターPH (f=760mm F3.8 )
露出 15分×7枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (外気温22℃ 冷却+5℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
星雲中心部のトリミング画像です。 
かなり強引な画像処理を行ってこの程度という事は、難物に分類されそうです。
自宅撮影ではよほど空の条件が良い時でないと、見栄えのする画像は難しそうです。

この後、南天のみずがめ座 らせん星雲を拡大撮影で狙ったのですが、
エクステンダーを付ける間、冷却をオフにして
再び冷却して撮影開始したところカメラ内で結露が発生!

どうなったかは、次回の記事で報告いたします。

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いつ頃からでしょうか、
この時期になると我が家の周りはヒュンヒュン百合(自称)だらけに。
外来種で、正式な名前は高砂(タカサゴ)百合といいます。

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三裂星雲M20 実はモザイク狙い

2016年08月09日 | 天体写真(星雲・星団)
5日夜、南天の干潟星雲 M8 の露光時間を短めにして、
その北側に隣接する三裂星雲 M20 の撮影に切り替えました。

M20 三裂 星雲  (いて座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA: 2016/ 8/ 5 22:16’~  Vixen R200SS + コマコレクターPH (f=760mm F3.8 )
露出 8分×3枚+10分×2枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (外気温26℃ 冷却+5℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
星雲部分のトリミング画像です。 
明るく色彩豊かな星雲ですが思いの他小さく、昨年7月に赤道儀を更改した時にVC200L で拡大撮影しています。
掲載記事は ⇒ こちら

この前に撮った干潟星雲より南中後の時間が経過したため撮影時の高度は低いのですが、
市街地の光害がひどい真南の方角からずれた事と、雲が無くなった事で空は少し暗くなりました。
肉眼では天の川は確認できませんでした

南天の2つの星雲の総露光時間を1時間未満に抑えたのは、
はじめからモザイク結合を予定していたためでした。
前回の干潟星雲をつないだ画像です。 
( 画像クリックで元画像の20%サイズで表示 )
フリーソフトのマイクロソフト Image Composite Editer でつないでいます
空の透明度は悪かったのですが、星雲の明るさに助けられました。

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二夜連続で撮影できましたので ストックはまだあるのですが、
暗めの撮影対象が多いので画像処理の結果が気になります。
食べ忘れて芽の出たサトイモが育ちました

雲上くもがみ
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