雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<銀河系-番外3 まゆ星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年08月30日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


天の川銀河 番外編の3番目は はくちょう座の まゆ星雲 になります。
Ⅱ 銀河系
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番外-3 まゆ星雲 3300 光年 
種別 散光星雲 明るさ 7.2 等級 見かけの大きさ 12分角 星座 はくちょう座
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まゆ星雲は はくちょう座デネブの東方向 とかげ座との境界付近にあります。
決して派手な星雲ではないのですが、天の川の微光星の中に
黒い尾を引いた姿が印象深くて これまで何度も撮影しています。

データラベルには”散光星雲”とありますが、星雲内部の星の放射により電離したガスが輝く輝線星雲
星の光を反射して光る反射星雲、更には暗黒星雲も含む複合天体です。

上の画像よりもう少し広い範囲を写した画像になります。
まるで彗星の尾のように たなびく暗黒星雲がまゆ星雲を印象深いものにしています。

2008/10/ 4am canon EF70~200mm F2.8 (fl=200㎜F3.5) 4分×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) タカハシSYS90赤道儀
望遠レンズで更に広い領域を写したものですが、天の川の微光星に埋もれずに存在をアピール。

枠内が上の画像の撮影範囲になります。↓ 
* 「只今撮影中」ショットは2019年の撮影時のものを使用しています
2019/ 9/ 7 Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) カメラ三脚で固定撮影

番外編の残りはあと2タイトルになりました。

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月がまだ細いうちにと、晴れそうな日はSCW予報をチェック。
28日夜は1時間程度は雲が切れるかもという予報だったのですが ・・
徹夜してガッカリ、がイヤで設営しませんでした。(歳だね)
こんな根性なしじゃ、9月の新月期まで撮れそうにないか・・

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<銀河系番外-2 クリスマスツリー星団>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年08月24日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
前回 撮れたのが7月1日夜ですので、もう50日以上撮影できていません。
連日 雲予報をチェックしているのですが、この先も星の見える気配なし。

モチベーション下がりっぱなしの中で、前回に続き
自宅で撮った『大宇宙SCALE』 第2部 天の川 銀河系 番外編 になります。


退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


番外編の二つ目は いっかくじゅう座の クリスマスツリー星団 になります。
Ⅱ 銀河系
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番外-2 クリスマスツリー星団 付近 2400 光年 
種別 散光星雲・反射星雲・輝線星雲 明るさ 3.9 等級 見かけの大きさ - 星座 いっかくじゅう座
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クリスマスツリー星団は、オリオン座の隣、いっかくじゅう座のはずれにある
NGC2264番に分類された様々な形の天体の集まりの総称です。
この天体複合群には 他にコーン星雲狐の毛皮星雲などがあります。

(注) 縦構図で撮っているため、北の方向は右になります
左中に コーン(とうもろこし ではなく 円錐 の意)星雲、右下に 狐の毛皮星雲
画像全体がクリスマスツリー星団になります。

上の画像よりもう少し広い範囲を写した画像になります。
(注) こちらは横構図で撮っているため、北の方向は上になります
中央付近で輝く明るい星は いっかくじゅう座S星で、この領域で生まれた若い星の一つで
その強烈な光が周辺一帯を照らし出しています。

更に広い領域を写したものですが、左下にクリスマスツリー星団、右側の青い星雲はカタツムリ星雲と呼ばれています。
この画像を撮影中の様子です。 ↓
( 枠内が画像の撮影範囲になります )
2015/12/ 13am Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) カメラ三脚で固定撮影

次回も番外編になりそう。

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我が家の『かたてま野菜』で今年初挑戦の小玉スイカの事後報告です。
孫たちがいる間に採れた3個は食べる機会が無かったので
千葉は車で持ち帰り、東京は宅急便で送ったところ
最高に美味しかったとお褒めをいただきました。
そこで、残っていた7番目のスイカを食べてみたのですが
確かにこれまでになく甘くて美味しくてびっくり。
一本の苗から美味しいスイカが7個も採れて大満足。
昨日 スイカのツルの片づけを行ったのですが、なんと更に3個が隠れていました。
これで全部で10個になります
来年の予約までいただいたのですが、何が良かったのかがわからない・・・


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<銀河系-番外1 網状星雲>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年08月19日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
前回で 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 第部 天の川銀河系 が終了したのですが、
写真集『大宇宙SCALE』には掲載されなかった興味深い天体があります。
その中から個人的にお気に入りの対象を”番外”として追加掲載することにしました。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


番外編の一つ目は はくちょう座の 網状星雲 になります。
Ⅱ 銀河系
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番外-1 網状星雲 1470~1860 光年 
種別 超新星残骸 明るさ - 見かけの大きさ - 星座 はくちょう座
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網状星雲は、はくちょう座ε星の南側で東西に3度ほどの間隔で向かい合った半弧状の散光星雲。
数万年前に爆発した超新星のガスが猛スピードで広がっている姿と言われています。
淡いため肉眼では見るのは困難ですが、カラー写真ではその美しい姿を写すことができます。

まずは比較的明るい東側から
網状星雲(東側)
天に上る竜の姿にも見えるのですが、”尾”がエビのしっぽで 私は竜頭蛇尾 星雲と呼んでいます。

続いて東側に比べると淡いのですが、ベール星雲魔女のほうき星雲 の別名を持つ美しい西側
網状星雲(西側)
わざわざモザイク2カットで撮影したのは、左上の”ピッカリングの三角形”と呼ばれる星雲を入れるためです
右下に見える網状星雲(西側)は”ベール”というより、和名として”天女の羽衣”と名付けたい繊細さがあります。

掲載した画像の撮影範囲になります。(背景ははくちょう座)

更に広い範囲を写した「只今撮影中」ショットになります。 ↓
( 枠内が 前の画像の撮影範囲になります )
2020/10/ 18 Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) カメラ三脚で固定撮影
*この「只今撮影中」ショットは、最初の網状星雲(東側)を撮影中のものです。

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今日は下弦の月でこれから半月ほどは月明かりを気にしないで良いのですが、
晴れると思っていたら突然の雨で洗濯物がずぶぬれになったり
天気が不安定で機材の設営も慎重にならざるを得ません。

夏枯れのこの時期に今裏庭で元気なのが・・・
10年ほど前から増えだした外来種の高砂百合
一本の株に5個もの花をつけることもあり、
その姿からわたしは「ヒュンヒュンユリ」と呼んでいます。

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<Ⅱ銀河系-33 銀河系中心> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年08月14日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
自宅で撮った『大宇宙SCALE』 第部 天の川銀河系 の第1回は昨年9月。
以降 なかなか撮影ができないときに不定期で掲載してきましたが、
ここにきて天体写真の夏枯れの時期に連続掲載が続いたため
今回で第2部の最後の回を迎える事になりました。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


第2部の最後のタイトルは 私たちの太陽が所属する天の川 銀河系中心になります。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-33 銀河系中心 28000 光年 
種別 - 明るさ - 見かけの大きさ - 星座 いて座
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私たちが所属する天の川「銀河系」は約2000億個の星々で形成されています。
その中心は いて座方向に位置しています。
その方向にはたくさんの星やガス、チリがあるため 光では観測が難しかったのですが、
赤外線や電波観測などにより少しずつ見えてきました。
そしてその中心には巨大ブラックホールがある事も。


上る天の川銀河
近くの金谷山までプチ遠征して撮影


南中する天の川銀河
"" が天の川銀河中心になります
2017/ 5/21am Tamron Zoom (fl=17mm F4) 3分×5枚 ISO3200 Cooled60D(冷却オフ) TOASTPro
こちらは 一度だけ「星のふるさと館」にプチ遠征した時に撮影したものです。


これも「星のふるさと館」に行ったときに撮った一枚。
いて座からさそり座の銀河
"" が 天の川銀河中心方向になります   やや左側上部の明るい星は土星です
2017/ 5/21am Tamron Zoom (fl=50mm F4) 3分×6枚 ISO3200 Cooled60D(冷却オフ) TOASTPro


最後は「金谷山」で撮ったもう一枚。
天の川銀河 中心方向
"" が 天の川銀河中心方向になります

このシリーズ ”自宅で撮った” が基本ですが、今回に限りプチ遠征画像を使用しました。


次はいよいよ天の川銀河をはなれ 第Ⅲ部 銀河系外 になるのですが、
その前に本には掲載されなかったメジャーな星雲がいくつかあります。
番外編 で掲載しようか検討中です。


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我が家の『かたてま野菜』ですが、枯れ始めたキューリの葉の影にこんなものが ・・・
キューリの葉に交じって、元気なつやっぽい葉が目立ってきたと思ったら
キューリはいつも”接ぎ苗”を買ってくるのですが、
その元苗(ユウガオ?)が成長して実を付けたようです。
あと気になるのが成長中の小玉スイカ(5個)が
孫たちのいるうちに完熟するかどうか?


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<Ⅱ銀河系-32 M13> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2022年08月10日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
元々この季節に越後でまともな天体写真が撮れた事はないのですが、
気が付けば鳴かず飛ばずで8月も満月期に入ってしまいました。
( 私の場合上弦の月を過ぎれば満月期 )
皆さんも もう見飽きたころかと思いますが、( 書いてる方もつらい )
今回も シリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 でしのぎます。

退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。


書籍『大宇宙SCALE』の掲載順ではこのあと
わが天の川銀河内で最大の球状星団であるオメガ星団 が掲載されているのですが、
未撮影”のため紹介だけさせていただきます。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-31 オメガ星団 17000 光年 
種別 球状星雲 明るさ 4.4等級 見かけの大きさ 110分角 星座 ケンタウルス座
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未撮影”の理由: ケンタウルス座の北端は自宅から高度22度くらいまで上るのですが、
オメガ星団は南中時でも5度しかなく撮影には未挑戦


その次に掲載されているのが 球状星団M13で 、オメガ星団には及びませんが、
北天で見える球状星団の中ではNo.1と言われています。
Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-32 M13 25000 光年 
M13(NGC 6205):種別 球状星団 明るさ 6.4等級 見かけの大きさ 54分角 星座 ヘルクレス座
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ヘルクレス座にある球状星団で年齢は120億歳と推測されています。
ビッグバンで宇宙が誕生したのが137億年前という事を考えると
宇宙が誕生して間もない頃に誕生した年老いた星の集団という事になります。

等倍でトリミングした画像です ↓
直径120光年の範囲に215万個の星が集まっています

上の画像のトリミングなしの全体画像と撮影データです。(30%縮小)
 ↓
( 密集した星団の中心部と外周部では高度差が激しいため、露光時間を3段階に変えて撮影した画像で処理しています )


上の画像の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 白枠が上の画像の撮影範囲です )
2021/ 6/ 10am Tamron Zoom (fl=17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) カメラ三脚で固定撮影

南中時には ほとんど真上(天頂)に上るため、写しやすい対象です。

次回のこのシリーズは、わたしたちの 天の川 「銀河系中心部」になります。

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一昨日は孫の第2陣も到着して更ににぎやかに。
孫が勢ぞろい(東京から2人、千葉から1人)
第1陣ではプールに行った次の日に孫ママの発熱でコロナ隔離騒ぎ。
(やっと手に入れた検査キットでは陰性で、鼻炎のせいでの発熱だったのだろうという事に)
じぃじ、ばぁば は4回目のワクチン接種でダウン。
夜晴れてもクーラーのない趣味部屋は熱帯夜で近づけず、
いつになったら天体写真を撮れる日が?


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