雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

さえない空なら、アンドロメダ大星雲があるさ。(2枚モザイク)

2017年09月29日 | 天体写真(系外銀河)
24日夜はGPV予報に逆らって早くから機材を設営。
覚悟はしていたものの最初に狙った 網状星雲(東側)は雲につきまとわれ、
3時間半もかけて 使えた画像は15分露光5枚だけ。
おかげで次のタイトル ペリカン星雲 を撮影開始できたのは日が変わってから。
雲は無くなったのですが モヤっぽい空です
撮り始めて気が付いたのですが、撮影開始が遅れたせいで高度がずいぶん低くなっています。
15分露光2枚撮ったところで、隣家の屋根が気になりだして思い切って中止。

代わりに、さえない空でも画になる「アンドロメダ大星雲」に狙いを変更。
( まだアンドロメダ銀河より星雲の方がなじみのある世代です )
この時間ならカメラを横構図に変えて南北の2枚モザイクも可能。

南側の1枚目を撮影中のおりおんショットです。 
( 画像クリックで星座線入りで表示します )
それなりに まともな空に見えますが、これでも6枚コンポジットして画像処理してます

処理の終わった画像を撮影した順にお見せします。
アンドロメダ大銀河(南部)   (アンドロメダ座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA : 2017/9/25am 01:20’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 15分 × 5枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -1.5℃ 外気温 約18℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
DATAには記載してありませんが、星の色が飽和するのを防ぐため1分露光4枚をコンポジットしたものも重ねてあります

アンドロメダ大銀河(北部)   
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA : 2017/9/25am 02:49’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 15分 × 5枚
「南部」と同じ撮影DATAは省略しました

当然、北部・南部をつないでみました。
アンドロメダ大銀河(全景)   (2枚モザイク)
(  画像クリックで 元画像の25%まで拡大表示できます  )
画像サイズ でかすぎますか ?

拡大すると まるでアンドロメダ銀河内の星まで分解できているかのようですが
たかが口径20㎝の鏡筒では到底無理で、せいぜい散開星団などの星の固まりが見えてるだけ。
口径8mのすばる望遠鏡の画像と比べるとわかります。
( 各画像クリックで 拡大して比較してみてください )
粒のお大きな明るめの星は わたしたちの天の川銀河の星です

いつも悩むアンドロメダ銀河の色
今回は手持ちの写真集「FAR OUT 新潮社」の色を参考にしました。

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先日2連荘で徹夜したばかりですが
疲れがとれた本日も上弦の月が沈んだ後 只今撮影中です。
これで満月期のブログネタも大丈夫そうです。

雲上くもがみ
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やっぱり 竜頭蛇尾かな。(網状星雲・東側)

2017年09月26日 | 天体写真(星雲・星団)
GPV予報を無視して約4か月ぶりに撮れた画像ストックもすべてブログ掲載済み。
そこで考えを改めて、予報は悪くても可能性があれば設営することにしました。

そんな訳で GPVの雲予報では雲が切れず、良い時でも10%という24日の夜に設営。

最初の撮影対象は20時過ぎに南中する はくちょう座の網状星雲(東側)
網状星雲西側(NGC 6960) は毎年のように撮っているのですが、
東側(NGC 6992-5)2013年9月 以来になるようです。

覚悟はしていたものの、モヤった空に雲が次々とやってきて何度も撮影が中断。
雲が厚いとガイド星を見失うのでわかるのですが、
うす雲 通過だと撮影画像を見るまでわかりません。
結局、画像処理に使えたのは3時間もかけて総露光1時間余の画像だけ。

縦構図で撮っていますので、ドーンとでかく掲載します。
網状星雲(東側) ( NGC 6992-5 )  (はくちょう座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA : 2017/9/24 20:39’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 15分 × 5枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -1.5℃ 外気温 約19℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
DATAには記載してありませんが、星の色が飽和するのを防ぐため1分露光4枚をコンポジットしたものも重ねてあります

ダイナミックな北部を 縮小50%でトリミングしてみました。
(  が北の方角 ) うす雲のせいか、星が肥大化してわずらわしいですね
今回は彩度を控えめにしたのですが これでも十分なほど色彩豊富です。
トリミング画像を見ていると、竜の頭部に見えてきませんか?エビ というより・・ )
これで胴体から尻尾まで立派なら言うことはないのですが。(寸足らず?)

一応 撮影時の おりおんショットも撮りましたので小さめに掲載します。
( 今回は星座線は省略しました )

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このところ昼間の方が良く晴れて、雲も少ないような。
敷地内の南側にある防犯灯の電柱です。
電柱についている変なもので「防犯灯隠し竿」の先端を受け止めます。

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さんかく座M33銀河 3年間で露光333分オーバー

2017年09月25日 | 天体写真(系外銀河)
19日午前2時過ぎから薄明が始まるまで
アンドロメダ大銀河の弟分のような さんかく座の銀河M33を撮影。

M33 ( NGC 598)  (さんかく座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA : 2017/9/19am 2:18’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 15分 × 7枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -2.5℃ 外気温 約17℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
DATAには記載してありませんが、星の色が飽和するのを防ぐため1分露光4枚をコンポジットしたものも重ねてあります

M31アンドロメダ大銀河と同様 毎年撮っているのですが、のっぺりした画像になりがちでした。
今年は15分まで露光を延ばしたせいか、かなりボリューム感が出せたのではと思っています。

過去の撮影画像を調べてみたら、昨年・一昨年も同じ機材で且つ同じ構図で撮っていました。
2015/11/04 ISO800 20分×4 + 5分×2
2016/10/12 ISO1600 10分×10
そこで今年の画像と重ね合わせてみました。
合計の露光時間は339になります。
( 尚 各画像の傾きが違っていたため、周辺部をトリミングしてあります )
淡い外周部をできるだけ出そうとした結果、中心部のコントラストが不足気味になりました。
更に銀河内の散光星雲を赤く炙り出すなんて処理も おもしろそうです。

撮影時の おりおんショットです。
( 画像クリックで星座名入りで表示します )

また画像ストックがなくなってしまったので、
昨夜(9月24日~25日)は北極星も見えないような空で徹夜してしまいました。

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千葉の娘夫婦からリフォームのお祝いをいただきました。
早速充電して仕事ぶりを見せてもらったのですが・・
ちょこまかと 動きのかわいいこと!
餌やりと散歩のいらないペットのようです。
かわいい名前をつけてあげなくちゃ。

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4ヶ月ぶりの撮影は2年ぶりの まゆ星雲

2017年09月21日 | 天体写真(星雲・星団)
月を除けば 前回撮ったのが5月28日だったので、おおよそ4か月ぶりの撮影。
18日の夜 ダメ元で設営したら予報が外れて、日が変わった頃には撮影を開始できました。

4か月もブランクがあればなにかとトラブルの連続となるのですが、
最初のステラナビの自動導入設定のやり方を忘れていたくらいで、不思議なくらい順調でした。
もっとも忘れ物が有っても、撮影場所から趣味部屋まで5mもない自宅撮影。

最初に狙ったのは既に南中時刻を大分過ぎていたのですが
久しぶりにR200SSで撮りたかった はくちょう座のまゆ星雲

( 画像クリックで星座名入りで表示します )
撮りはじめは薄雲がありましたが、まともな星空を見るのは久しぶりです。

まゆ星雲 (IC 5146)  (はくちょう座)
(  画像クリックで 元画像の30%まで拡大表示できます  )
( 上 が北の方角 ) 
撮影DATA : 2017/9/19am 0:25’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 15分 × 6枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -2℃ 外気温 約18℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
これまではこの鏡筒で10分露光(ISO 1600) が最大でしたが、今回からたっぷり露光15分に方針を転換しました
尚 DATAには記載してありませんが、星の色が飽和するのを防ぐため1分露光4枚をコンポジットしたものも重ねてあります

まゆ星雲付近を切り取った画像です。
過去に撮ったまゆ星雲の画像と比べてみたら、今回がBest画像でした。
期待していたたっぷり露光の成果が出たかというと・・
わたしのお気に入りの写真集「FAR OUT (新潮社)」にまゆ星雲のこんな写真が。
( 手持ちの本のページを撮影したものですので転載はやめてね )
まったくの別物に見えますが、私のトリミング画像と同じ範囲を撮ったものなのです!!
どうやったらこんな画像が撮れるのでしょう?
最高の撮影地に遠征して、冷却CCDカメラなら少しは近づくことができるのかな。

次回はこの後 朝方まで撮った さんかく座のM33銀河 の予定です。

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今日も昼間は秋晴れのスッキリした青空。
それなのに夜になると雲が押し寄せるという予報。(ヒドイ!)

ご近所のそこかしこに彼岸花が目立つ様になりました
よくみたら我が家の庭にも咲いていました

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GPV予報外れて4か月ぶりに撮影(アサシン彗星 C/2017 O1)

2017年09月19日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
昼間は晴れるのですが、夜になると雲が出る。
昨夜もお決まりのGPV予報だったのですが、薄雲ならダメ元で撮影強行という決意で設営しました。
それというのも もう4ヶ月近く天候不良で撮影できていないのです。
ブログネタ画像も数ヶ月前から枯渇しております。
”生” ならどんな画像でもいいという投げやりの気持ちだったのですが・・

なんと1時間でも雲が切れればラッキーという予報が外れて
日が替わる頃から朝まで撮影できました。

この夜のメインはR200SS鏡筒で撮った「まゆ星雲」と さんかく座の「M33」なのですが、
今回は朝方におまけで撮ったアサシン彗星(C/2017 O1) の画像を。

実は彗星は当初の予定になく、M33の撮影中に3時前に上ってきたスバルからオリオン座を片手間で撮影。
撮影DATA : 2017/9/19am 02:57’~  TamronZoom(f=17mm F3.5 )
露出 分 ×  ISO 1600 LPS-P2FIL + ソフトFIL kissDX (SEO-SP2 )   ステライメージ7
ToastPro 上越市自宅裏口
そこで先日ステラナビのデータ更新をしたときに、スバルの近くを彗星が通過中なのを思い出しました。
予想光度が8等級なら広角レンズでも写っているのでは?
最初の画像を等倍で切り出してみましたが・・
短焦点(f17mm)でおまけにソフトフィルター付きで総露光12分ではやはり無理だったようです。

そんな気がしたのでソフトフィルターなしで、ズームの焦点距離35mmでも撮っていました。
撮影DATA : 2017/9/19am 03:59’~  TamronZoom(f=35mm F3.5 )
露出 分 ×  ISO 1600 LPS-P2FIL kissDX (SEO-SP2 )   ステライメージ7
ToastPro 上越市自宅裏口
ソフトフィルターなしだと寂しい感じになりますが、
等倍で彗星のいる付近を切り出してみると・・ 
今度は彗星らしきものが確認できました。

M33銀河を撮り終えたのは4時11分ころ。
この日の薄明は4時5分なので すでに始まっていたのですが、R200SSでも撮ってみました。
アサシン(ASASSN)彗星 C/2017 O1
( 画像クリックで元画像の20%まで拡大表示 )
( 上 が北の方角 )
撮影DATA : 2017/9/19am 4:22’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm F3.8 )
露出 分 × 5枚 ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却 -2.8℃ 外気温 約17℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
周りの星の位置に合わせて重ねていますので、彗星は少し移動しています
彗星(核)の位置を合わせて重ねるとこうなります 
なんとか尾らしきものも確認できます

次回はこの夜最初に撮ったはくちょう座の「まゆ星雲」の予定です。

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やっと画像ストックができました。
でも今月の新月期も期待できなそうです。

庭の草取りで珍しくもないオンブバッタを撮りました
子だくさんだなぁ と言ったら 家内が
下の大きいのがメスで上はオスだよぉ
知らなかったぁ~

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