雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

みずがめ座らせん星雲で冷却デジカメ危機一髪

2016年08月14日 | 天体写真(星雲・星団)
思いがけず 『ペルセウス座流星群』 の極大日前日から晴れて、
徹夜で撮影することができました。(その成果は前回記事をご覧ください)
極大日当日も晴れたのですが、
翌朝は車でご先祖様の墓参りに出かけなければならないため早めに就寝しました。

今回お見せするのは5日夜、こぎつね座の星雲(NGC6820) のつぎに撮った
南天のみずがめ座らせん星雲の画像になります。

NGC 7293 らせん星雲  (みずがめ座) 
( 画像クリックで元画像の30%で表示 )
( 上 が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 8/ 6am 01:35’~  Vixen R200SS(コマコレクターPH)+ canon1.4x (合成f=1,064mm F5.3 )
露出 15分×8枚 ISO 800 LPS-P2FIL Cooled 60D (外気温22℃ 冷却+3℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
マイクロガイドスコープ 60 ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7 FlatAide
星雲中心部のトリミング画像です。 
フラットが合わず画像処理でごく淡い部分が埋もれてしましたが、これでも今まで撮った中では一番の らせん星雲 です

もともと見かけの大きな惑星状星雲なのですが、今回は更に拡大するために
canonエクステンダー1.4xを装着しました。(f 760mm ⇒ f 1064mm)
実は今回の撮影に先立ってエクステンダーを加えるためには、
結露防止用の『乾囲送兵衛』 を一時外さなければなりません。
冷却するとカメラ内が結露して電源ショートが発生するため、袋で覆って乾燥空気を送りこんでいます
その間、カメラが直接湿度の高い外気(この夜の湿度87%に触れるため
冷却をオフにしているのですが、再び冷却して撮影を開始した一枚目の画像には
右下の変なムラはカメラ改造元にて結露対策を強化してもらった後に、いつも出るようになりました (線くずのようなゴミ?)
画像の上端(カメラ内では下端に出たカゲリは結露そのもので、
これまでもカメラがダウンする直前に確認されています。
撮影を中止すべきか悩んだのですが、幸い枚数を重ねるごとにムラ(結露)は縮小していきました。
今回気が付いたのですが
冷却によりカメラ背面はかなり熱くなっており、冷却をオフにするためにコードを抜くと(SWがないため)
放熱ファンも止まって、背面の熱がカメラ内に逆戻りするようです。
結果として、次に冷却する時はカメラ内の温度も湿度も高くなった状態になります。
今回は冷却しても+3℃という事で一気に冷却したのが原因のようです。

あやうく冷却デジカメがおしゃかになるところでした。(既に液晶モニターは使用できず)

撮影中のおりおんショットです。 
( 画像クリックで星座線入りで表示します )
ふだんはあまりなじみの無い南天の領域です。 防犯灯に下水道工事の安全灯も加わって明るい事。

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家の周りは下水道工事で車の出入りにも苦労しました。
おまけに水道の仮配管で湯沸かし器いらずです。
先日 下水道ってこんなに深く埋めるの!と ビックリして撮りました

雲上くもがみ
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コメント (6)
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