雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

自宅で撮った『大宇宙SCALE』 <Ⅱ銀河系-01 太陽系近くの星>

2021年09月30日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順に掲載しています。

太陽系の掲載を終えましたので、今回から天の川銀河系 の天体に入ります。

銀河系MAP
わたしたちの太陽系が属する銀河系は2000億の星と惑星や微小天体
ガスやチリなどが集まって直径10万光年の渦巻円盤を形成しています。
横から見た銀河は自宅で撮影したNGC4565の画像を加工したものです

Ⅱ 銀河系
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Ⅱ-01 太陽系近くの星 4~100 光年 
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太陽系は半径5万光年の銀河系中心から約2万8000光年離れた
星が多く集まる銀河面の腕の部分にいるのですが、
そうはいっても宇宙空間は広大で 星はとてもまばらです。
太陽からもっとも近い星で4.2光年、10光年内でもわずか7個です。
太陽系の近くにはあまり明るい星は無く、20光年以内ではシリウスが最も明るい星です。
約70個ある20光年以内の星のほとんどは小さく暗い赤色矮星になります。

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ケンタウルス座 α 星 4.4光年
南天のケンタウルス座の1等星で、三重星の星の1つは4.2光年で最も近い星になります
< 未撮影 >

シリウス 8.6光年
おおいぬ座の1等星で、高温で太陽の約25倍の明るさがあります
< 撮影画像 1 >

エリダヌス座 ε 星 10.5光年
エリダヌス座の4等星で、大きさ重さとも太陽より一回り小さい星です
< 撮影画像 2 >

はくちょう座 61番星 11.4光年
はくちょう座の5等星で、大きさ重さとも太陽の0.7倍ほどの連星です
< 撮影画像 3 >

プロキオン 11.4光年
こいぬ座の1等星で、1等星のなかではシリウスに次いで3番目に近い星です
< 撮影画像 1 >

くじら座 τ 星 11.9光年
くじら座の4等星で、大きさ重さとも太陽に近く エリダヌス座ε星とともに地球外知的生命探査の目標星でした
< 撮影画像 4 >

へびついかい座 70番星 16.6光年
へびつかい座の4等星で、太陽より少し小さめの2つの星が互いに回りあっている二重星です
< 撮影画像 5 >

撮影画像   ↑

撮影画像   ↑

撮影画像   ↑

撮影画像   ↑

撮影画像   ↑

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月が下弦を過ぎたので徹夜で星雲や系外銀河を撮りたいところなのですが・・
昼間は晴れても夜は雲が多めです。
結局またこの『大宇宙SCALE』でしのぐことになってしまいました。
せめて10月は寝不足になるくらいの星夜に期待します。

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中秋の名月2021(8年ぶりの満月?)

2021年09月22日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
今年の中秋の名月は昨日21日でした。
天気予報では太平洋側は曇りで、日本海側は晴れてよく見えそうだとの事。
ただ雲予報を見たところ上越市では23時ころから雲が出そうでした。
23時と言えば月はまだ低く、いつもの自宅裏からだと家屋と桜の枝が邪魔になりそう。
考えた末に 玄関横に設置して上ってくる月を撮る事にしました。

玄関横は初めてでしたが、室内から遠隔で撮影ができるようにパソコン類も移動して準備万端。
ところが月が屋根から顔を出したところで空一面に雲が。
それでも雲が切れてくれて21時過ぎには撮影を開始できました。

ススキは家の裏から切ってきたものですが、雰囲気出てますでしょうか?

肝心の名月の撮影の方ですが、ライブビューで雲の流れがわかるような夜は期待できません。
それでも雲の切れたタイミングで撮ったものをなんとか徹夜で画像処理した結果です。

 中秋の名月 2021(月齢 15.5)
( 画像クリックで 元画像の25%サイズまで拡大表示できます )
( 上が北になっています )
撮影DATA : 2021/ 9/ 21 21:52’~21:59 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成fl=3,600㎜)
露出 1/160秒 × 24枚 ×2モザイク ISO 400 EOS 6D(HKIR改造) タカハシ EM-200 Temma2M 
ステライメージ9(ベイヤー・RGB変換) ステラショット2(導入・撮影) 
AviStack(コンポジット処理・ウェーブレット処理)

ところで、ニュースでは中秋の名月満月になるのは8年ぶりといっていました。
これまでも何回か中秋の名月を撮っているのですが、
中秋の名月なのに、月の縁にクレーターの影が写っていたのは そのせいだったのか?
今回は縁にクレーターの影の無い月が写せるのか
なんて単純に思っちゃって
そこで処理の終わった画像を見てみると・・
右(西)側にクレーターの影が写ってるじゃん!

アストロアーツによると
満月の瞬間はこの日の朝9時ころで 私が撮影したのはその13時間後でした。

中秋の名月が満月だったという8年前の2013年もたまたま撮影していました。↓
 中秋の名月 2013
( 画像クリックで 元画像の25%サイズまで拡大表示できます )
撮影DATA : 2013/ 9/ 19 Vixen R200SS+純正エクステンダーcanonEF2.0x (合成fl=3,000㎜)
露出 1/50秒 × 24枚 ×9モザイク ISO 100 Cooled 60D
撮影時刻が満月の瞬間に近かったのか、左右(東西)方向にはクレーターの影が目立ちません。
そのかわりに下(南)側にクレーターの影が・・

そもそも地球から見て、月に太陽の光が真正面から当たるときは
皆既月食になっちゃいますね。

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月でしたがやっと撮影できました。
下弦の月を過ぎるころには連日晴れてほしいですね。
先日電柱に上った時に踏みつけなくてよかった

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ミニミニスイカの里帰り

2021年09月20日 | 我が家の四季
天体写真ブログなので夜晴れない事には仕方ないのですが、
もう2か月以上も まともな夜空に出会っていません。
先週も予報で雲が薄そうな夜があったので思い切って設営したのですが、
雲が多くて月も撮る事ができませんでした。(電柱にも上がったのに・・グスン)

ブログの方も2週間以上更新されていないので
今回はこの夏 楽しませてもらったミニスイカのお話を。

事の始まりは、東京に住む孫たちが食べた小玉スイカの種を植えたところ ・・・
3本の芽が出て成長。
マンションのベランダではこの先が無いという事で
7月下旬に新潟の我が家にやってきました。
プランターに植え替えたところ無事に根付いてくれたのは良かったのですが、
早くもウリハムシが襲来!

ウリハムシとの戦いはこのあともずっと続くのですが、その内 花を付けるようになりました。
花は咲いても まさか実までもとは。
すごく小さいけどしっかりスイカ、まるでミニチュア盆栽みたい。(直径4.5センチ)
本を見たら稲ワラをしけとあったので、ワラ縄をほぐしてしいてやりました。

その後も少しづつ成長したのですが、大きいので直径8センチあたりまで。
問題はこのあと収穫すべきなのかどうか? 

その後 雨の日は傘をさしてやったりで 2週間ほど経ったのですが、
ある日いつものようにスイカの向きを変えてやったところ ・・
残っていた3個のスイカの1個に虫に食われた穴があいていました。
翌日 虫に食わせるならという事で穴の空いたスイカを収穫して切ってみました。
なんと食べてみたら間違いなくスイカの味でした。

そこで善は急げとばかりに残った2個を東京の孫たちに送りました。

翌日にはスイカは孫たちの手の中に。


メデタシメデタシ

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結局 星が撮れないまま満月期に入ってしまいました。
月明かりはやっかいものですが、
せめて明日の「中秋の名月」だけは晴れたら撮ってやろう ・・
と思っている 雲上(くもがみ)でした。

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<Ⅰ-09~12 太陽系外縁> 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 

2021年09月03日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
退職を機に再開した天体写真ですが、70代に入ったくぎりとして
この約10年間で撮ったものを振り返って見ることにしました。
掲載順序としては手持ちの天体写真集 大宇宙SCALE を参考に
地球から近い天体の順にしています。

Ⅰ 太陽系
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Ⅰ-09 天王星 Uranus 273300万 km (地球からの距離)
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土星の外側を回る7番目のガス惑星で、最大の特徴は横倒しで公転していることです。
このため42年間も昼と夜が続きます。

天王星は遠いため6等級の暗い星としてしか見えません。
このため天王星を狙って撮ったことはありませんが、
『只今撮影中ショット』を探したところ12枚に写っていました。 
その中から3枚を掲載します。

2015/11/ 4  ↓
内 が天王星です)
2018/10/18  ↓
2020/10/20  ↓
( 最接近2週間後の火星も写っています )
天王星の公転周期は84年もあるため、掲載写真の5年間で うお座から隣のおひつじ座に移動しただけです。

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Ⅰ-10 海王星 Neptune 435000万 km (地球からの距離)
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太陽からもっとも遠い最果ての惑星です。
海王星が受け取る太陽の光は地球の1/1000で極寒の世界です。

海王星は更に暗く8等級、かろうじて確認できる『只今撮影中ショット』もあったのですが、 
ここは 未撮影 ということで。

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Ⅰ-11 太陽系外縁天体 TNO ~1500億 km (地球からの距離)
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海王星軌道の外側にある小天体の総称です。
昔は惑星と教えられた冥王星も含まれます。

ここは きっぱり 未撮影 ということで。

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Ⅰ-12 オールトの雲 Oort Cloud ~7500億 km (地球からの距離)
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彗星の素となる天体が存在すると言われている場所です。
5万天文単位(1天文単位は太陽~地球館の距離)まで広がっているそうです。

天体写真集 大宇宙SCALE ではここで彗星の写真が掲載されていますので、
真似をしてこれまで撮った記憶に残る彗星の写真を。
<
2007
まだ単身赴任中だったのですが、帰省時にたまたまバーストしてくれた彗星です

2009

2013
わたしにしては珍しく近くの金谷山にミニ遠征して撮影しました ↑

明るくなると期待されていたのですが・・
アイソン彗星は太陽を回る際に分解消滅してしまいました

2014
ジャック彗星 C/2014 E2 2014/ 9/ 5

2015
ラヴジョイ彗星 C/2014 Q2 2015/ 1/ 20
退職後は大彗星には巡り合えず、この彗星がベストです

カタリナ彗星 C/2013 US10 2015/ 12/ 9
雲に覆われる空で2階のベランダで粘って撮影

2018
パンスターズ彗星 C/2016 R2 2018/ 1/ 14

2019
ウイルタネン彗星 46P 2019/ 1/ 10

2020
アトラス彗星 46P 2020/ 3/ 25

去り行くネオワイズ彗星 C/2020 F3 2020/ 8/ 1
ミニ遠征は雲にはばまれ、その後自宅2階でやっと撮れました

こうやって並べてみると、滅多に晴れない冬に彗星の撮影が多い事が不思議でした。

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このシリーズは撮影できなくて画像ストックがない時に
掲載しようと考えていたのですが・・
3か月近くも星の撮影ができない中で連続掲載になってしまいました。
9月ももう新月期に入っているのですが、晴れる気配がありません。
正直、このシリーズの記事作成は結構しんどいです。

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