雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ならぬことはならぬもの(大気の影響)

2013年01月31日 | 天体写真よろず話
天体写真を撮り始めてしばらくたった頃、
天候以外にも地上で撮影する以上避けられない画像の劣化や、高額で優秀な機材であっても光学性能の限界があるのではと考えるようになりました。
それは
 ○経済的理由から所持できる機材の限界
 ○技術・経験の不足からくる撮影・画像処理能力の限界
 ○年齢などからくる体力の限界       
などとは別のもので、個人の努力ではどうする事もできないものがあるとすれば、
それを踏まえて「天体写真」という趣味に取り組まないと、
過度な期待からくる失望や無駄な努力で疲れ果て、早々とこの趣味をやめてしまう事にもなりかねません。

以前ちょっとまじめに調べてみたものを2回に分けて掲載します。
今回は
1.地上での撮影における大気の影響
(1).光の吸収
 天体からやってきた光は、地球大気を通過する際に徐々に吸収され弱くなっていきます。
 吸収のされ方は、光の波長によって違っています。
 エックス線など一部波長は高い山の上や宇宙空間に出ないと観測できませんが、幸い天体写真で有効な可視光線や、電波はほとんど地上に到達します
 
 
(2).地上光の散乱(光害)
 天体写真は天体からやってきたかすかな光を、ほんのり明るい夜空を背景に時間をかけて蓄積・記録するものです。
 露光時間が長ければより暗い天体の光を捉えることができますが、背景の夜空も明るくなっていき、しまいにはせっかく蓄積した天体からの光を明るく塗りつぶしてしまいます。
 夜空を明るくしている光害はいまや全国的な問題で、天体写真を趣味とする人は暗い空を求めて遠い撮影場所まで遠征しています。(最近、東京の夜空も以前より暗くなったと聞きますが・・・)
 ちなみに人工光のほとんどない暗い空の明るさは22等級(可視光550nm波長で)だそうです。
 22等級といってもピントきませんが、一度こんな暗い夜空で30分くらいの長時間露光をして見たいですね。(ただ総露光時間を長くするだけなら、5分露出でも1日24枚、12日間分をコンポジットすれば24時間露光となります。・・・総露光時間10時間くらいなら実際にやってみれそう、と考えています。)


(3).大気のゆらぎによるみだれ(シーイング)
 光は真空中から空気中に入射したり、空気中から水中に入射したりすると進行方向が曲げられます。
 これはレンズが光を曲げる理屈と同じですが、問題は地上の空気や水はレンズと異なり、自然の気まぐれによるムラがあることです。
 これによって天体からの光は、望遠鏡のレンズや鏡の表面に到達した時、その波面がグチャグチャと乱されています。鏡の大きさが数10cmを超えるような望遠鏡をのぞくと、星像は斑点が散らばったように見え、しかもそのパターンは時々刻々と変化していきます。
どんなに精巧な望遠鏡でも長時間露光した星像は、直径数秒角(1秒角は1度の1/3600)の円盤になってしまいますが、その原因はこのためなのです。
つまり大気を通して見たときに星の光を正確に1箇所に集めることは、口径10cm程度より大きい望遠鏡では無理ということになります。地上にある大型望遠鏡の多くは、みなピンボケなのです。
このピンボケのため画像のシャープさは大気の状態だけで決まってしまいます。
可視光で見る場合、典型的には口径10cmの望遠鏡の能力で頭打ちです。
大口径の主鏡の実用的な分解能の限界は、シーイングパラメーター (長時間露光する場合、主鏡の直径をこれより大きくしても、シーイングのために分解能が改善できなくなる限界の直径)に等しい直径の主鏡の分解能と同じになるが、これは何と直径 20cm の主鏡を十分良いコンディションで用いた場合に相当するに過ぎない

◆シーイング(シンチレーション)の良否の判断要素
 ○どんよりとした空はシーイングが良い
   大気が安定しており、気流が穏やかなので揺らぎは少なくなる。
   従って、春霞や梅雨の時期は晴れさえすればよいシーイングが得られる。 (反面 透明度が悪い!)

 ○透明度が高いとシーイングが悪い
   前項と逆のパターンで、「雲がない」=「上空で強い風が吹いている」ということになり、大気が安定せずシーイングが悪くなる。従って、冬などのよく晴れた日はきれいな空ではあるが、シーイングは軒並み悪い。
   また、冬によく星が瞬くのはこのためである。

 ○低空の天体に対してはシーイングが悪い
   天頂よりも多くの大気の中を通ってくるため、大気の揺らぎの影響を受けやすい。
   同様の理由で、大気差なども目立ってくる。太陽との離角が大きくならない金星や水星の撮影が難しいゆえんである。

 ○近くにものがあるとシーイングが悪い
   熱対流が起こりやすくなるため、小規模な陽炎のようなものができてしまうことがある。
   特に車などがありがちである。天体写真の盛んな場所に行くときには、撮影場所から離れて車を停めるなどの配慮が必要である。また、天文台の建物が望遠鏡と離れた場所にあるのもこのためである。

 ○反射式望遠鏡のほうが屈折式望遠鏡よりもシーイングが悪い
   持ち運び式の望遠鏡の場合、望遠鏡自体の熱によって対流が起きてしまうことがしばしばある。
   反射式望遠鏡は光路が揺らぎの多いエリアを折り返して通ったり、構造上、対流が内部にこもったり、口径が大きかったりするので余分に揺らぎの影響を受ける。よって、望遠鏡を外の温度にならすことが必要になる。

◆関東地区のシーイング
  沖縄県や九州地区などシーイングの良い地域は別にして、本州での星像の揺れ量の平均的な値は2~3秒角程度。 悪い時には10秒角程度にもなるそうです。(衝付近木星視直径の1/4~1/5程度)
  ただ、揺れ量1秒以下の良シーイングも無いわけではなく、最良のときには0.2~0.3秒角になることもあるようです。


この記事は などをもとに、天体写真用にまとめたものです。(クリックで直接ご覧ください。)


次回(2回目)は 「ならぬことはならぬもの(撮影機材の能力)」 の予定です。

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映画 「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 を3D版で見てきました。
TVで予告編も見ているので、おおよそわかったつもりで見てきたのですが・・・
画像の美しさだけではなかった!
見終わったあと、船が沈んだ理由はもしかして・・・(気になったのは、わたしだけ?)

雲上くもがみ

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コメント (4)

それでも星は流れる(オートガイド PHDガイディング編)

2013年01月30日 | それでも星は流れる
前回記事の  で
スマートガイダーでオートガイドに挑戦したものの、原因のわからないエラーが多発し何の成果も無かったと書きました。
それでもなんとか対策はないかと、ほかのユーザーのブログを検索したりしたのですが、
いろいろ設定を変えても星の流れを止められず、たまにうまくいっても、なぜうまくいったのかもわからない・・・・。
といったようなことが書かれていました。
もともとこのオートガイダーのコンセプトは、『パソコン要らずのおまかせガイダー』 といったもので、ユーザーが設定できる項目も少なく、小さなディスプレイ部に表示される提供データも限られています。
いじわるな言い方をすると 「初心者は難しいことをわからくてもいい。うまくいかなかったらもう一度はじめから。」
わたしは途中から 陽気なイタリア野郎のつくったお気楽ガイダー と呼ぶようになりました。
 
今ではスマートガイダーで発生したエラーの大半が、ガイド制御信号伝達経路(たぶん赤道儀のコネクタ部)のルーズが原因だったと考えています。(当初は、中古とは言え購入してまもない赤道儀に原因があるとは考えませんでした。)

たまたまルーズが発生しなかったのか、ガイドがうまく行った例もありました。
2010.11. 7
オリオン大星雲」(オリオン座) R200SS反射鏡筒 f=800mm 300sec×9枚 EM-200USD赤道儀 スマートガイダー  ガイドスコープ:D50mm f=700mm

このときは星がほとんど流れていません。

[1時間あたりの流れ] △Ra=-2.5 pixel/H ・・・△Dec=+12.3 pixel/H  (写野中心の赤緯 -5°)
・・・・・・*△Ra、△Decは便宜的に△Y、△X座標としていますので、傾き分の誤差を含みます。
この夜はめずらしくエラーの発生も無くスマートガイダーが有効に機能したものと思われます。
(ただし、赤道(Dec=0°)付近の撮影はノータッチガイドでもなぜか流れずに撮れるという経験を持っています。)

しかしその後の2010.11.27には、再び動作が不安定となり、
2010.12.10には、ガイドカメラを認識できない不具合が発生し、購入元に送付しました。
不具合状況および修理依頼 (クリックで拡大)

年が明けた1月8日には販売元より代わりの新品が送られてきましたが、既に雪国越後は冬の最中で検証の機会は3月までありませんでした。
3月5日の検証ではエラーは発生しませんでしたが雲で中断となり、結局スマートガイダーの提供してくれるデータからは、赤道儀本体のルーズを疑うことはありませんでした。

そして 2011年 3月11日 東日本大震災 発生 新潟市の勤務先でした。
原発事故もあり、とても天体写真どころでありませんでした。

少し気持ちが落ち着いてきた5月21日に、米オライオン社のSSAG(スターシュートオートガイダー)を購入しました。
このようにもし赤道儀側のルーズが無ければ、スマートガイダーの評価や付き合い方は変わっていたかも知れません。
しかし今では、無駄な回り道をせず、はじめからパソコンを使ったオートガイドにしておけば良かったと考えています。
SSAG+PHD ガイディング導入後にはじめて、オートガイドがいかにシビアなものかわかりました。(現在も完璧なガイドとは言えませんが・・)
これはあくまで個人的意見ですが、天体写真を趣味とする人は 何万円も使って
よくわからないけど、今回はうまくガイドできてる。ラッキー! では満足できないのでは?

                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お待たせ致しました。今回の記事タイトル PHDガイディング の話に入ります。
(わたしのブログを何度も訪問していただいている方は長い記事に慣れておられると思いますが、目が疲れたら一息ついてからこの先をお読みください。)
米オライオン社 SSAG(スターシュートオートガイダー)(クリックで拡大)
価格はスマートガイダーの約半額ですが、他にパソコンが必要になります。(わたしは単身赴任先にあったノートパソコンを使いました。)
日本語の丁寧な説明書のほかにPHDガイディングのインストール用CD-ROM、USBコード、赤道儀への接続コードが添付されてきます。(EM-200赤道儀の場合さらにコネクタ変換コードが必要です。)
ガイド星を捉えるセンサーのサイズは6.66mm×5.32mmと大きい上に、感度も高く、ノートパソコンのモニタに星が表示された時は感激でした。
*PHDガイディングの使用方法については、いろいろ書かれていますので省略します。
・・・・・たとえばこちら⇒  

2011. 6. 3  うす雲があったのですが、待ちきれずいきなり実使用してみる事にしました。
キャプチャーで星を表示し、キャリブレーションから自動ガイドへの移行まで10分くらい。
前のスマートガイダーの半分以下の時間でガイドスタートでき、リアルタイムでガイド星の位置や修正量が表示されます。

TST撮影を実施中、キャリブレーション時に赤経方向に移動してくれない現象が発生し、
調べたところ赤道儀のコネクタ部にルーズがありそうな事がわかりました。
なんと1回目にして、スマートガイダー使用時にエラーが多発した原因を捕まえることができたのです!
(このルーズ現象は今も時々発生し、その都度コードを差しなおしたりして対処しています。)
作品には至らなかったものの、PHDガイディングへの確かな手ごたえと、ルーズ箇所発見の大収穫となりました。

(ルーズがあると思われるコネクタと、コネクタ変換ケーブルを接続した状態)
 * このルーズの原因は1年後に判明しております。

2011.10. 1  週末にしか帰れない単身赴任の悲しさと、天候不順でその後4ヶ月も撮影の機会がなかった。
北アメリカ星雲&ペリカン星雲」(はくちょう座) CanonNFD300mm F4相当 300sec×18枚 KissDX(SEO-SP2) EM-200USD赤道儀 スマートガイダー  ガイドスコープ:D50mm f=700mm スーパーボールヘッド3

PHDガイディングのグラフは±1ピクセルの範囲に収まっていたが、実際はかなり流れている。(なぜか?)

[1時間あたりの流れ] △Ra=-41 pixel/H ・・・△Dec=+16 pixel/H  (写野中心の赤緯 +45°)
・・・・・・*△Ra、△Decは便宜的に△X、△Y座標としていますので、傾き分の誤差を含みます。
f=300mmとしては流れが大きすぎる。(またもRaは西から東へ流れている)

2011.10.29  平日は晴れが続いたが、帰省日には夜半を過ぎたら雲が切れてくれた。
プレアデス星団」(おうし座) CanonNFD300mm F4相当 300sec×16枚 KissDX(SEO-SP2) EM-200USD赤道儀 スマートガイダー  ガイドスコープ:D50mm f=700mm スーパーボールヘッド3

PHDガイディングのグラフをみたかぎりでは正常に制御が行われているが・・・結果はRaが依然として"進み"

[1時間あたりの流れ] △Ra=-32.3 pixel/H ・・・△Dec=-1.9 pixel/H  (写野中心の赤緯 +24°)
Raの流れは5分あたり約3pixel。
今後露光時間を10分に延長したり、メインのR200SS(f=800mm)の使用を考えると許容できる誤差ではない。

オートガイドは機能しているはずなのに、ノータッチガイドと同じくRaが西から東に流れるのはなぜ?
完全に行き詰ってしまったため、いろんな事を推測検討してみました。
     (物好きな方だけクリック拡大)

ついには、考えすぎてしまって『PHD Guiding』のアルゴリズムまで疑ってしまいました。
『ガイド星を検出枠から逃がさないために、検出枠もある条件でズラすようにできている。』のではないか?・・と。
シュミレーションまでやって、一時はほんとにそれがRaの流れる原因だと思った時期もありました。
11月19日には、検出枠からはみださないためもっと焦点距離の短い「GS-60ガイドスコープ(f=420mm)」(誠報社)を購入しています。(むろん、今ではそんなアルゴリズムではないと考えています。)

PHDガイディングがうまく導入できたのに、星の流れは依然として止まらない!
・・・・次回は 星の流れを止めるべく取った対策と、その結果について報告いたします。

  に続く================================================
故意に引き延ばしている訳ではありません。
これでもかなり、はしょっているのですが、
次回で終わりにしますのでお許しを。

雲上くもがみ

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それでも星は流れる(オートガイド編その1)

2013年01月28日 | それでも星は流れる
前回の記事 で、EM-200USD赤道儀(中古)を購入した理由として『20センチ反射を搭載するには90S赤道儀では無理があるという事で』 と書いたが、本当のきっかけとなったのは
2010.2.21の夜に90S赤道儀のモータの回転伝達ギヤが寒さで凍りつき、根元から抜け落ちてしまったトラブルだった。
既に製造してから30年以上が経過しており、回転ギヤのオイルが劣化したためと思われた。
印のギヤが凍り付いて空転しなくなり、根元から抜け落ちた。)
その後手持ちの二輪用オイルをさし、時間をかけてなんとか回転するようになったが、再発のおそれがあった。

そんな時にちょうど天文機材の中古専門ショップで見つけたのがEM-200USDだった。(購入2010.3.28)
本題からはずれてこのような説明を行うのは、安易に無駄遣いした訳ではない事を・・・
なんですって! 無駄遣いしてないですって? ←(家内の声)
・・・(言葉につまりながら)内緒で買うには大きすぎたEM-200+スチール三脚だったが、
そんな訳で購入してまもない2010.4.8夜の検証で、ピリオディックモーションが大きくてノータッチガイドには使えない事がわかった時はショックだった。
(検証結果の詳細については前回記事を参照ねがいます。)

そこで幸いEM-200USDにはガイド機能がある事から、ノータッチガイドをやめ、オートガイドの導入を検討してみた。
フリーソフトのPHD Guidingを使っている人が多かったが、CCDカメラとの組み合わせが人それぞれで、何を選べばよいかわからなかった。
そこで選んだのが、ちょうど天文雑誌にも紹介されていた イタリア製の スマートガイダー
価格は一式で78,000円と決して安くなかったが、『毒を食らわば皿までも』 の心境で購入した。
パソコンも要らず、操作も簡単で初心者向けとのうたい文句だったが・・・

(左は ガイド星を検出したところ   右はオートガイド中 )

オートガイドに必要なガイド鏡は30年前に手動ガイドに使っていた、タカハシ50mmガイドスコープを使う事にした。

(手前 右側は小型だが高性能だった自由雲台、 その隣はあとから購入したスターベースのスーパーボールヘッド)

このガイド専用の鏡筒は接眼部のネジ及び回転部でオフアキス機能を持ち、ガイド星の位置を微調整できるすぐれもの。
オフアキス機能・・・・鏡筒の向きを変えずに、接眼部をズラス事により見える範囲を変更できる機能)

2010. 4.24  メイン鏡筒の20cm反射鏡筒(Vixen R200SS)でスマートガイダーの検証を実施。
・・・・ガイドスコープはR200SSの2本の鏡筒バンドを鉄板でつなぎ、その上に小型の自由雲台を乗せて搭載した。
・・・・結果は、キャリブレーションで”No Move”が出てそれ以上先にすすめない!
(わかったこと)
・とにかくガイドスタートできるまでとてつもなく時間がかかるようになっている。(20分以上はかかったような・・・)
・途中で星を見失ったりすると、また最初からやりなおさなければならない。
・シンプルなかわりにアバウトな表示内容では、うまくいかない場合の原因分析もできない。

2010. 5. 3  今回はキャリブレーションまではOKだったが、ガイドスタートするとじきにグラフが片側により、”STAR Lost”でとまってしまう。
・・・・自由雲台では、ガイドスコープの2.2kは重すぎるのかも?

(R200SS kissDX(SEO-SP2) 露出時間 わずか81sec)

2010. 5. 7  キャリブレーションで”No Move”エラー。 結局スマートガイダーをあきらめ、ノータッチガイドで撮影。

(R200SS kissDX(SEO-SP2) 露出時間 180sec ノータッチガイド)
ほとんどの画像が赤経方向に流れており、EM-200のピリオデッィクモ-ションが原因と思われる。
もう、ノータッチガイドにも戻れないのか?

2010. 7.18  自由雲台に2.2kのガイドスコープは重過ぎると考え、交換レンズのEF70-200mmF2.8レンズにエクステンダx2.0(合成f=400mm)を使ってみることにした。
こんどはキャリブレーションは無事パスしたが、オートガイドに入る前のREDEY状態でグラフが範囲外となり、最初に戻された。

2010. 8. 7  鏡筒バンドへの取り付けをやめ、購入したジュラプレートおよびスーパーボールヘッドで平行に並べてやってみた。(格段にしっかり固定できるようになったが更に念を入れてエクステンダもはずした。)
はじめて、キャリブレーションからオートガイドまでスムースに入ることができた。

やはり、まだ流れている。 f=200mmにもかかわらず、時々グラフがオーバーフローする事がある。

2010. 8.16  再び、EF70-200mmF2.8レンズにエクステンダx2.0(合成f=400mm)と焦点距離を延ばしてやってみたところ、奇跡でもおきたのかと思うくらいグラフが安定し、完璧なガイドと思われたが・・・
ペリカン星雲」(はくちょう座) R200SS反射鏡筒 f=800mm 2010.8.17  300sec×12枚 EM-200USD赤道儀 スマートガイダー 、ガイドスコープ:EFZoom(f=200mm) +エクステンダ(x2.0)
コンポジット後の写真ではわからないが、個々の画像ではなぜか星が流れて写っている。
ガイド状況をグラフを見ると

星は相変わらず西から東に流れている。ノータッチガイドとほとんど変わっていない。 なぜだ!!
・・[1時間あたりの流れ] △Ra=-60.6 pixel/H ・・・△Dec=+17.3 pixel/H  (写野中心の赤緯 +44°)

2010. 9. 4  バランスにも留意し、更に50mm(f=700mm)のガイドスコープに変更し焦点距離を延ばしてやってみたが、前回同様にグラフが安定し、こんどこそオートガイド成功かと思われた・・・
NGC6946&6939」(はくちょう座・ケフェウス座) R200SS反射鏡筒 f=800mm 2010. 9. 4~ 5  300sec×15枚 EM-200USD赤道儀スマートガイダー ガイドスコープ:D50mm f=700mm


やはり星は流れていた!

・・[1時間あたりの流れ] △Ra=-41.5 pixel/H ・・・△Dec=-15.6 pixel/H  (写野中心の赤緯 +60°)

前回もこれ以上無いほど安定したスマートガイダーのグラフ表示だったのに、Ra(赤経)の流れは写野中心の赤緯を考慮すればやはり同じくらい流れている。(天の北極に近いほど日周運動の動きが小さい。y座標を簡易的にDecとしたため、傾き分ずれが生じている)
そこで思い当たる事があった。
今年の夏は非常に暑く、ノートを見ると撮影した両日とも夜になっても外気温は24℃と記録されている。
それぞれの日に撮影した画像を拡大してみると

(各画像は200%拡大表示。ノイズがわかりやすいようにコントラストを上げてあります。 クリックで拡大できます)
赤い斑点状のノイズの他に、小さな輝点(ホットピクセル)が散らばっている。
この夜の外気温度は24℃もあった事から、熱ノイズと思われる。
EOSよりスマートガイダーのちっぽけなCCDの方がノイズ特性に優れるなんて事は考えられない。
まして連続使用となれば盛大なホットピクセルが発生していると考えられる。
スマートガイダーはホットピクセルを星と勘違いした!』 のではないか?
それならグラフが安定するのは当たり前である。(ホットピクセルのCCD面の位置は変わらないから)

(長くなっていますので、途中は省かせていただきます)


実はあとでわかる事なのですが、中古で購入したEM-200のガイド用の経路のどこかにルーズがありました。(この後、PHD Guidingにして始めてわかった事。)
このため、キャリブレーションやガイド中にときどき制御信号が届かずにいろんな問題を起こしていました。
シンプルな反面、不親切なスマートガイダーの表示では、この赤道儀の不具合まで見つけ出すことはできませんでした。
ひんぱんに発生するエラー表示にとてつもない無駄な月日と労力を費やしました。
結局、2010.12.10に本体の不具合も発生したこともあり、なんの成果も得られずに2011年6月に2万円で売却してしまいました。(売ったのは不具合で送られてきた交換品です。・・・念のため)
唯一の成果(といえるかどうか)キャリブレーション中に撮影した画像より、EM-200のバックラッシュが見えた事。
 
(赤経Decのキャリブレーションで戻り方向がバックラッシュにより、まったく戻らないか、途中までとなっている。)


 次回はPHDガイディングの導入です。 ・・・  
 につづく



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天文ガ○ドなどにも検証記事が載ったりしているので、
スマートガイダーかなり売れたと思うのですが
どれくらいの人が使いこなせたのかなあ・・

記事のボリュームの大きさの割りに、
どれだけ参考になるのか自信がないのですが・・

雲上くもがみ

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続 ・ なんの!これしきの雪  

2013年01月27日 | 我が家の四季
昨日26日は、2005年の「新潟大停電」の再来かと構えていたが、心配していたほどの事はなかった。
玄関・車庫まわりの除雪も昨日の内に終わっていたが、気になっていたことがあった。
それはまだ除雪車が来てなかった事。

夜中に音がしていたので、朝外に出てみると

昨日は強い風がまわりの雪をかき集めて車庫前に置いていったが、今朝は除雪車が道路の雪を集めて置いていってくれた。(これも、いつものことで仕方が無い。)

27日 7時 8分    十字路の角に除雪車が集めた雪が押し付けられている。(この雪は春まで消えない。)


今日は家内がスノーダンプに雪をのせ、わたしが公園まで運ぶという分業作業で除雪をおこなった。


8時20分 20m先の公園までの往復39回で除雪完了。(二人でやればやはり早い!)

(ご近所さんはもっと遠いので大変です。)

昼近くになると、予想に反して素晴らしい天気になりました。


27日 13時13分

(おてんとさんのちからはスゴイ!)

このブログを更新したら、吹き溜まりでたまった2階ベランダの雪を落とさなくては。
(ほっておくと、雪が重くなって瓦が割れる危険があります。)


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今のところ、たいした雪で無くメデタシ・メデタシ。
ただ、まだ1月末なので、『これが雪国新潟だ!』 という
豪雪の写真も見たくないけど、お見せする事になるかも。
それでは、2階のベランダにあがってきます。
雲上くもがみ

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なんの!これしきの雪

2013年01月26日 | 我が家の四季
今年の冬は雪国であるはずの我が家のあたりは雪が少なく、先日も日が差す陽気に家内と散歩に出かけたのでした。

24日12時ころ、近くの春日神社参道

ところが、うってかわって25日にはこの冬最大の寒波がやってくるとの予報。
それも2005年の『新潟大停電』の時とおなじ気圧配置との事である。
当時、わたしは新潟市に単身赴任中で停電で電車もとまり、バスには乗ったものの道路の信号機も消えており、暴風雨の中凍えながらやっと会社にたどり着いた記憶がある。(着いたあとも大変だった!)
そんな訳で「これは大変なことになるかも」と思い、朝からほぼ1時間おきに写真を撮ることにした。
(平日だが退職したので会社にはもういかなくていいお気楽な身分。)

25日 9時58分   かみなりが ”これから雪をふらせるぞ!”とばかりにやたら鳴っている。


  10時54分  雪の方は小康状態か


  11時57分  雲の切れ間もあり、降った雪も湿ってきている。たいしたことないか・・。


  12時55分  なんか、気温が下がってきたような気が・・。それに積雪も増えている。


  14時23分  現在の積雪は5~10センチくらいか?


  14時59分  少しふぶいてきた。風が強い。


  15時55分 ふぶくと屋根に雪が積もらないのはいいが、あちこちに吹き溜まりができて除雪が大変。


  16時56分 夕方になると更に気温が下がり、風で雪が舞っている。


  17時56分 ご近所がお仕事から帰ってきたが、雪で車庫に車が入れられない。疲れた身体で除雪しなければ。


  18時53分  ふぶいた雪が家の入り口付近にたまっている。


   問題は、夜にどれだけ積もるか・・・・?

   そして、翌朝

アートだ! ・・ なんていってられない!

26日 7時16分 夜降った雪に加えて、風があちこちから集めてくれた雪で・・・・


気を取り直して朝飯前の除雪作業にかかります。

手前の”スノーダンプ”で20mほど先の公園まで雪を運びます。(この日は30回くらい往復したかな?)

  8時35分  除雪作業完了 (あまりきれいにじゃないけど、どうせまたふぶくので・・・・)


雪はあきらめるしかないけど、わたしの天体写真は春までおあずけ。
  家の裏口。  わたしの撮影場所が・・・・・・。

それどころじゃないでしょ! <---家内の声


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今、玄関前の屋根から大量の雪の落ちる音が・・・。

雲上くもがみ

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