雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<銀河系外 番外-10 ヘルクレス座銀河団>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年09月11日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
年間を通じて(特に冬季・夏季に)撮影できる夜が少ない日本海側の越後につき、
ブログ継続のための苦肉の策で 過去に撮った天体写真をもとに掲載してきた
シリーズ自宅で撮った『大宇宙SCALE』ですが、今回が最終回となります。

このシリーズのタイトル名を拝借した成文堂新光社の書籍『大宇宙SCALE』には
ピックアップされていないのですが、
シリーズ最後の対象としてヘルクレス座銀河団系外銀河の最期を飾る”番外”として紹介します。

( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaなどに記載の距離を参考にしています )
Ⅲ 銀河系外
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番外-10 ヘルクレス座 銀河団  5億 光年 
別名 Abell2151:種別 銀河団 銀河の数 約300

下に見える明るい星は6.8等級  (注)縦(タテ)構図で撮影しており、右側が北の方向 

上の画像を撮影した6年後の今年(2023年)、白枠内をCMOSカメラでクローズアップ撮影しています。 ↓
( 画像クリックでNGC・PGC No.の付いた画像を表示します )
(注)上が北の方向で掲載 
撮影DATA : 2023/ 6/ 17 21:27’~ Vixen VC200L (fl=1,800㎜)
露出 300秒 × 20枚  Gain300 ASI533MC Pro(冷却-10°) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)

今年6月撮影時の「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見えるが上の画像の撮影範囲です )
2023年 6月17日 22時49分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 
ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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月は下弦を過ぎて9月の新月期に入ったのですが、
猛暑から 今度は雨や雲まみれの予報が続きます。
6月以降の3カ月半に撮れたのは一夜だけ。
作成したCMOSカメラ用の秋物『導入用Map』の出番はいつになるのでしょうか?


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<銀河系外-22 コンパクト銀河群 ステファンの5つ子 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年09月07日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
自宅で撮った『大宇宙SCALE』シリーズ は次回で完了となります。
今回はペガスス座にある2億光年を越えた銀河の小さな群れステファンの5つ子になります。
群れと言ってもわずか3分角の範囲にちんまりと見えるもので、
北側にある距離5千万光年の明るめの銀河と一緒に撮ることによってなんとか画になっています。



Ⅲ-22 ステファンの5つ子 2億7000万 光年 
別名 HCG 92:種別 コンパクト銀河群 明るさ ー 見かけの大きさ 3.2分角 星座 ペガスス座
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(注)距離 については成文堂新光社 発行『大宇宙SCALE』より



上の画像の部分をクロースアップした画像です ↓


5つ子” と呼ばれる銀河のNGC No.です(反転画像にしてモノクロ化)
もっとも大きく明るく写っているNGC7320は、実は他の銀河よりずっと手前の3900万光年にあり
偶然 同じ方向に見えているだけだそうです。


今回掲載した6年前の画像の「只今撮影中ショット」です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見えるが今回の撮影範囲です )
2017年 9月28日 23時48分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 
ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影




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ここにきて水不足から一転、雨模様の天気に変わりました。
一昨日は隣の糸魚川市で大雨警報が出され一部地域に避難指示が。
猛暑が収まるのはありがたいのですが、大雨も困ります。
雨でなければ早朝歩いているのですが、稲刈りがもう終わった田も。
今年入学した孫むすめが通う小学校の学校田の案山子くん、稲刈りまで頑張ってね


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<銀河系外 番外-9 りゅう座銀河トリオ>自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年09月03日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
成文堂新光社の書籍『大宇宙SCALE』には
前回記事掲載の触角銀河距離8000万光年から2億光年余までに6頁にわたって
特異銀河を中心に掲載されているのですが、
そのいずれもが13等級前後と暗くて見かけが小さいため私は未撮影でした。
そこで書籍には未掲載ですが
この距離に該当するものとして、番外でりゅう座の銀河トリオを紹介します。


( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )
Ⅲ 銀河系外
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番外-9 りゅう座の 銀河トリオ 1億~1億3000万 光年 
NGC5981:種別 渦巻銀河 明るさ 14.1 等級 見かけの大きさ 2.8×0.5分角 距離 1億光年
NGC5982:種別 楕円銀河 明るさ 11.1 等級 見かけの大きさ 2.6 ×1.9分角 距離 1億3000万光年
NGC5985:種別 渦巻銀河 明るさ 11.0 等級 見かけの大きさ 5.5 ×3.0分角 距離 1億2000万光年

トリオを構成する各銀河が個性的な姿をしていることから何度か撮影しているのですが、
各銀河が単体で見えていたら 多分撮影していないでしょう。
その理由は見かけが小さくて見栄えがしない事にあるのですが、
今年4月にクローズアップ撮影に向いたカラーCMOSカメラを買ったことから
挑戦する意欲がわいてきました。

購入してまもない5月にASI533MCで撮影した画像 ↓
( 上の画像の 内を拡大撮影しています )
撮影DATA : 2023/ 5/ 12 01:20’~03:20’ Vixen VC200L (fl=1,800㎜)
露出 300秒 × 24枚  Gain300 ASI533MC Pro(冷却-10°) タカハシ EM-200 Temma2M  
ステラショット2(導入・撮影・オートガイド) ステライメージ9(画像処理)

レデューサーを付けずに長焦点のVC200Lで、かつピクセルサイズが小さいため より高解像が期待できるのですが
その分 求められるオートガイドの精度もより厳しくなるのが悩みです。


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この 自宅で撮った『大宇宙SCALE』シリーズ は
2021年8月から掲載を始めたのですが、
2年かけて1億光年を越えたと思ったらあと2対象で終了予定です。

相変わらず日中は35℃前後の猛暑が続いていますが、
朝のウォーキングで見る空には9月らしい雲が見られるようになってきました。
<
9月 1日 ウォーキングを終えた朝6時半頃の空


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<銀河系外-21 衝突する銀河 触角銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年08月30日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
明日31日は8月二度目の満月で 今年一番大きいスーパームーンとのこと。(前回の満月は8月2日)
「中秋の名月」なら、雲がなければ撮るのですが・・

ここは9月の新月期までに533MCで撮る対象の導入用Mapを作成しつつ、
当面の満月期は シリーズ自宅で撮った『大宇宙SCALE』 を再開し、
(きた)る新月期までにはこのシリーズを完了したいと思います。

前にも書いたように 成文堂新光社の写真集『大宇宙SCALE』では系外銀河が全体の半分以上を占めています。
第三部の 系外銀河 では今回の触角銀河以降も数多くの興味深い対象が続くのですが、
写真集タイトルにあやかった わたしのブログのシリーズは、
残り3対象をもっていさぎよくギブアップとしたいと思います。


Ⅲ-21 触角 銀河 8000万 光年 
NGC4038:種別 棒渦巻銀河 明るさ11.2等級 見かけの大きさ 5.2 × 3.1分角 星座 からす座
NGC4039:種別 渦巻銀河 明るさ11.8等級 見かけの大きさ 3.1 × 1.6分角 星座 からす座
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(注)距離 については成文堂新光社 発行『大宇宙SCALE』より

( ことわりがない場合は上が北側になります ) 右下の銀河はNGC4027
撮影DATA : 2019/ 5/ 4・7(2夜) Vixen VC200L+レデユーサーHD(合成fl=1386㎜ F6.9)
露出 分 × 16枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 TOUPCam ステラショット ステライメージ7

2つの銀河が衝突している姿で アンテナ銀河 の別名を持つていま す。 ↓
( 上の画像の白枠内を縮小なしで切り出し )
南天低めの銀河のため2夜をかけて撮ったのですが、衝突によりからんだ淡い”触角”部分は露光不足でした
4月に購入したCMOSカメラ533MCで来年春に再挑戦してみたい対象のひとつです。


恒例の「只今撮影中」ショットで、2夜の内 5月4日夜の撮影風景です。 ↓
( 鏡筒の向いた方角に見えるが今回の撮影範囲です )
2019年 5月 4日 21時43分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 
ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

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猛暑は9月に入っても続きそうですが、先日久々の雨が。
突然の黒雲に期待したのですが1時間足らずでやんで、ふたたび強い日差しの空に戻りました
その2日後に 最近姿を見せなくなったアマガエル君が玄関わきのアジサイの葉にちょこんと。
玄関あたりで もう何年もいつもひとりぼっちの姿を見せてくれます


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<銀河系外-20 NGC1300 銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年08月11日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
月も下弦を過ぎた昨夜(8/10)は久しぶりの雲が薄目予報。
裏出口付近に機材を終結させたのですが、予報では南風が翌朝まで強くて断念。
この夜はフェーン現象で30℃近い熱帯夜となりました。

そんな訳で、今回もシリーズ 自宅で撮った『大宇宙SCALE』 で しのぐのですが、
成文堂新光社が発行している『大宇宙SCALE』では系外銀河が対象全体の半分以上を占めています。
更に5000万光年を越えた対象だけで約40ページも割いており、
まさに観測できる宇宙の果てまでの画像を掲載しています。
距離が1億光年を越えるようになると撮影の主役はハッブル宇宙望遠鏡になります。
対象も銀河の群れクエーサー、さらには銀河団重力レンズでゆがんだ背景銀河の姿も掲載されています。

わたしのようなアマチュアが自宅の裏庭で撮れるのは 存在だけなら数億年光年先の銀河まで可能ですが、
小さくぼんやりした光の固まりでしかないため 撮影する機会はとても少なく、
今回掲載の銀河を含めて 残り5対象をもってこのシリーズを完了としたいと思います。


Ⅲ-20 NGC1300 銀河 6900万 光年 
種別 棒渦巻銀河 明るさ11.4等級 見かけの大きさ 6.2 × 4.1分角 星座 エリダヌス座
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(注)距離 については成文堂新光社 発行『大宇宙SCALE』より

( ことわりがない場合は上が北側になります )
撮影DATA : 2013/ 1/ 3 Vixen R200SS+エクステンダー(合成fl=1500㎜ F7.5)
露出 10分 × 10枚 ISO 1600 LPS-D2 Cooled60D (冷却オフ)
タカハシ EM-200 USD マイクロガイドスコープ 60 orion SSAG PHDガイディング
棒渦巻銀河というタイプの銀河で、とても印象的な形をしています

この銀河は小さくて暗い上に、オリオン座より高度が低い南天のエリダヌス座にあります。
冬場に晴れない雪国では撮れる機会は少なく、2014年1月に撮ったのが最後です。
たまたま上の画像撮影中の最初の一枚に飛行機が通過していきました。 ↓
赤と緑の光跡は両翼の航空識別灯と思われます (見事にドンピシャ!)

このNGC1300銀河の直径は私たちの天の川銀河より少し大きめですが、
遠方にあるため見かけの大きさはずっと小さくなってしまいます。
同じ機材で撮影したNGC253と合成比較してみました。
ちょうこくしつ座にあるNGC253は銀河系外-05に登場した 距離1070万光年の棒渦巻銀河です


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夏休みで東京からの孫たちも到着。
連日40℃近い猛暑が続いていますが、
孫たち3人で更に5度くらいはアップしてる感じです。


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