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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
おおぐま座 回転花火銀河M101(これで貯光9時間)
2023年03月30日
|
天体写真(系外銀河)
3月14日夜(
正確には
15日早朝)の最後に撮ったのは
おおぐま座
の 通称”
回転花火銀河
”
M101
です。
おおぐまの尻尾あたりに位置するため、春の系外銀河の中ではかなり遅れて南中してきます。
回転花火銀河 M101
(おおぐま座)
( 元画像の30% 縮小画像 )
( タテ構図で撮っており
右 を 北
にして掲載しています )
撮影DATA
: 2023/ 3/15 02:06’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
9
枚 +
5
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
見かけの明るさも見かけの大きさも十分なため単独で撮っても良いのですが、
南側
(上の画像では
左側
)
にあるNGC5474も一緒に写したいためにいつも縦構図で撮影しています。
心配していた下弦の月の月明かりですが、
今回は月の軌道が南に低かった
(南中時でも高度25度)
ため大きな影響はありませんでした。
この一晩の撮影では総露光時間は2時間45分ですが
2020年、2021年にも同じ鏡筒とカメラで撮影していました。
過去2年分の撮影画像を加えて、総露光時間
約
9時間の処理画像です。↓
( こちらも 縦構図で
北が右側
にして掲載しています )
過去の
撮影DATA
■2020/ 4/27 23:50~ 露光時間 15分 × 5枚 + 3分 × 6+ 2分 × 9枚
■2021/ 4/11 00:56~ 露光時間 15分 ×11枚 + 3分 × 6枚
*他の撮影DATA は 今回と共通
実は2020年には もう一夜撮影した画像があったのですが、
その画像を加えると格子状の縞ノイズが発生するため加えるのを止めました
(別途 原因を分析予定です)
今年撮った画像と 過去の画像を加えて処理した画像を比較してみました。↓
今年撮った一夜だけの画像と比較すると、ノイズが減ってなめらかな画像になるのは当然ですが、
あわせて渦巻の淡い部分まで見やすくなっています。
これで解像度も明らかに向上しているなら申し分ないのですが ・・
恒例となった 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 3月15日 3時09分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
次回は3月19日夜に徹夜で撮影した春の系外銀河になります。
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高田公園の桜は満開。
今年は飲食の制限もなく この週末は夜桜見物で賑わうでしょう。
毎年 枝を切られる我が家の桜は5分咲きくらいかな
( 撮影する夜は左側の電柱に上ってLED防犯灯を箱で隠します )
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おおぐま座 M81 & M82銀河コンビ (これで貯光7時間)
2023年03月26日
|
天体写真(系外銀河)
3月14日夜に撮った2タイトル目
おおぐま座
の系外銀河コンビ
M81
・
M82
です。
南北に並んだ二つの銀河は 明るくて 見かけの大きさもあるうえに、
これ以上ないほど均整の取れた美しい渦巻銀河
M81
と、
中央部が爆発しているかのような特異な姿をした銀河
M82
という対照的な銀河のコンビでもあります。
長焦点の
VC200L
反射鏡筒とフルサイズ デジ一眼カメラの組み合わせで
この二つの銀河を一緒に撮る事ができます。
M81 & M82
(おおぐま座)
( 元画像の30% 縮小画像 )
( タテ構図での撮影で
右 が 北
になります )
撮影DATA
: 2023/ 3/14 23:23’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
7
枚 +
5
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
この一晩の撮影では総露光時間は2時間15分ですが
2020年、2021年にも同じ鏡筒とカメラで撮影していました。
過去2年分の撮影画像を加えて、総露光時間7時間の処理画像です。↓
( こちらは撮影時のタテ構図に合わせて
上が北
にしてあります )
過去の
撮影DATA
2020/ 3/18 22:48~ 露光時間 15分 × 10枚 + 3分 × 5枚
2021/ 3/ 8 22:27~ 露光時間 15分 × 7枚 + 3分 × 5枚
*他の撮影DATA は 今回と共通
今年撮った一夜だけの画像と比較すると、明らかにノイズが減ってS/Nは向上しているのですが、
キリッとした解像感は少し失われてしまっている様にも見えます。
この点については他の処理画像を含めて別途 検証してみたいと思います。
恒例となった 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 3月15日00時29分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
次回は下弦の月が高く上って来る中で撮った 同じおおぐま座のM101銀河です。
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道路わきの桜もほんのりと色づいてきました。
来週から上越高田 花見シーズンとなります。
自宅前の道路で撮った火打山(2462m)も どことなく春の雰囲気が
canon EFZoom(70-200mm F2.8) + 2.0x (f400mm相当 F5.6) kiss X2
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きりん座 NGC2403(只今 貯光5時間 )
2023年03月21日
|
天体写真(系外銀河)
今回からは3月14日夜に撮った春の系外銀河 3態になります。
この夜は真夜中に下弦の月が上って来るのですが、
これまでの経験から同じ半月でも上弦の月と違い 暗い”海”の部分の多い下弦の月明かりは
そんなに気にしなくていいのでは ・・ と思っていました。
実際の撮影結果はどうだったのか? 気になるところです。
まず今回は薄明は終わったものの、まだ灯火で明るい空で撮った
きりん座
の
NGC2403銀河
になります。
NGC2403
(きりん座)
( 元画像の30% 縮小画像 )
(
上 が 北
になります )
撮影DATA
: 2023/ 3/14 20:31’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
8
枚 +
5
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
この渦巻銀河は明るくて見かけも大きいのですが、渦の外側の腕が暗く不明瞭で
わたしとしては撮影が難しい銀河の部類になります。
おまけに今回は背景の空が明るかったためか
オートガイドでの直線的なガイドずれがコンポジット後に線状ノイズとして残りました。
そこでコンポジット時に
σ
クリッピング
で処理したところ
線状のノイズが少し目立たなくなりました。
ところで その時間帯に何を撮るかについて
私の場合は見栄えのするものを優先するのは同じなのですが、
自宅裏口での「
庭撮り
」の制約から 南中前のものは撮れないものが多く
できるだけ南中直後の対象を優先しています。
更に10年以上撮影を続けた結果、メジャーな対象はかなり撮り終えてしまったため
最近は過去に撮影した光学系・カメラと同じものを使って撮影する事により
過去画像と合わせて総露光時間を増やす作戦を取っています。
NGC2403
は3年前にも同じ鏡筒・カメラで撮影していました。
2020年に撮った画像も加えて処理した画像です。 ↓
( 撮影範囲がずれていたため少しトリミングしています )
2020年の
撮影DATA
:2020/ 3/26 20:50~ 露光時間 15分 × 9枚 + 3分 × 5枚 ISO6400
*他は 今回と共通
これで総露光時間はちょうど2倍の5時間になりました
銀河部分を切り出したクローズアップ画像です。 ↓
外側の淡い渦の腕がかすかに見えてきたような・・
更にこの倍、総露光時間10時間ならどうなるのでしょうか?
恒例の 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 3月14日22時15分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×5枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
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三大夜桜で有名な越後高田の桜の開花はの来週はじめの予報。
我が家の庭の桜もまだなのですが、
いまは裏庭で白梅が咲いています。
毎年豪雪に痛めつけられた老木ですが、わずかに生き残った枝に満開の梅の花
すごいぞ! WBC準決勝逆転サヨナラ勝ち!!
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月が沈んで、ニードル銀河 NGC4565
2023年03月16日
|
天体写真(系外銀河)
先月27日夜
(正確には28日早朝)
に撮った最後のタイトルは
かみのけ座 NGC4565
です。
この銀河は手持ちの写真集
FAR OUT
(新潮社)
の表紙を飾っており、
私のお気に入りの銀河のひとつでもあります。
ニードル銀河 NGC4565
(かみのけ座)
( 元画像の30% 縮小画像 )
(
上 が 北
になります )
撮影DATA
: 2023/ 2/28 3:00’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
7
枚 +
5
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
前回の
しし座のトリオ銀河
の撮影開始時には上弦の月がまだ西空に残っていたのですが、
この銀河の撮影開始時には月はとうに沈んでおり 月明りの心配はありませんでした。
銀河部分を切り出したクローズアップ画像です。 ↓
平たい円盤をほぼ真横から見た見事なエッジオン銀河で、洋名では ”針” の様だということで
ニードル銀河
と呼ばれています。
この銀河も2020年に同じ鏡筒・カメラで撮影していましたので、その画像を加えて画像処理してみました。
上と同じ範囲をクローズアップ ↓
( 画像クリックでトリミングなしの全体画像を表示 )
2020年の
撮影DATA
:2020/ 3/31 00:00~ 露光時間 15分 × 8枚 + 3分 × 5枚 ISO6400
*他は 今回と共通
一見すると違いがないようですが、こちらの方が
FAR OUT
の表紙に近づいたように思えます
総露光時間・撮影枚数ともほぼ倍になったことにより、暗部のノイズを目立たせずに処理できました
恒例の 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 2月28日 3時35分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
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これで2月に撮影した画像ストックは終わりですが、
一昨日 薄雲はあったものの徹夜で撮影ができました。
いよいよ来週早々には千葉の孫娘家族が移住してくるので
なにかと落ち着きませんが、
ブログの方は当分大丈夫そうです。
まだ我が家の床の間におられるひな人形(出すのもしまうのも遅い)
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月が沈むまで待てずに、しし座のトリオ銀河
2023年03月12日
|
天体写真(系外銀河)
先月27日夜、明るい上弦の月が沈むのは日が替わった1時25分。
夕飯前に月を撮り終えた後 月明りの空でも撮れそうな対象で時間稼ぎをしていたのですが、
22時半ころには撮影対象が思いつかず、月が低くなるまで待機することにしました。
気がせいて撮影を再開したのは 月がまだ西空にあった1時少し前。
この時間から2タイトル撮るとなると露光時間が不足気味。
そこで過去に撮影した系外銀河の中で長焦点の
VC200L
で撮ったものから選ぶことで
露光不足なら 過去画像と合わせて画像処理しようと考えました。
その1タイトル目が
しし座のトリオ銀河
という訳です。
しし座 の 銀河トリオ
( 元画像の30% 縮小画像 )
(
縦構図
で撮っており
北は右側
になります )
撮影DATA
: 2023/ 2/28 00:48’~
Vixen
VC200L
( fl= 1800mm F9)
露出
15
分 ×
6
枚 +
3
分 ×
6
枚 ISO
6400
LPS-D1
EOS6D
(HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam
ステラショット2
(導入・自動ガイド)
ステライメージ9
(画像処理)
やはり総露光時間が2時間未満で不足気味ですが、大気のゆらぎ が少なかったことから
過去画像と比べても良く写ったほうになります。
当初計画通り 同じ鏡筒・カメラで撮った2019年、2021年の撮影画像を加えて処理した画像です。 ↓
( 元画像の30% 縮小画像 )
(
縦構図で表示
のため
北は上側
になります )
過去の撮影DATA:◆2019/ 3/ 9am 15分×5枚+3分×8枚 ◆2021/ 3/19・20am 15分×5枚+3分×8枚
他の撮影DATAは今回と共通
これで総露光時間が3倍になったわけですが、切れ味では今年の画像の方がよく、
画像のなめらかさ・コントラストでは3年合算分の方がすぐれているように思います。
NGC3628
( 上の方が今年撮った画像 )
M66
NGC3627
( 左の方が今年撮った画像 )
M65
NGC3623
( 左の方が今年撮った画像 )
恒例の 撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が今回の撮影範囲です )
2023年 2月28日 1時40分~
Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影
朝まで撮った2タイトル目は次回 記事で。
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今回もウォーキング途中で撮った一枚になります。
林泉寺近くの道路沿いで
私は花粉症は大丈夫と自負しているのですが、
最近 鼻水やクシャミが出るのは もしかしたら・・
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雲上(くもがみ)/
C11鏡筒のラスボスは”結露”、月明りの中で対策検証(その1)
さすけ/
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自宅で撮った紫金山・アトラス彗星(10月14日)
さすけ/
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いよいよ屋外設置で検証(第一夜)『C11鏡筒がやって来た』
マルさん/
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星が見えなくてもやれる事。『やって来たC11鏡筒』
さすけ/
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続2・無理なのは赤道儀ではなく 私の体力だった。『やって来たC11鏡筒』
マルさん/
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