雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

M97 ふくろう星雲と M108 石の矢じり銀河(自称)

2021年04月28日 | 天体写真(系外銀河)
ずいぶん間が空いてしまいましたが、今月11日夜に撮った画像になります。

M97 ふくろう星雲 と M108 石の矢じり銀河 (自称)  (おおぐま座)  
(上右)M108(NGC3556):距離 4,500万光年 視等級 9.9等級  視直径 7.9’×1.7’ 棒渦巻銀河 
(下左)M97(NGC3587):距離 1,800光年 視等級 9.9等級  視直径 3.3’×3.3’ 惑星状星雲 
( 画像クリックで 当ブログ最大サイズで表示します )
( 縦構図で撮っており 上方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 4/11 21:00’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 15分 × 10枚 + 分 × 枚 ほかに昨年4月に撮影の10分×16枚+2分×8枚をコンポジット
ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)
系外銀河のM108は一見すると不規則銀河に見えますが、渦巻銀河を横から見た姿との事。
暗黒帯の模様からニックネームの無いこの銀河を『石の矢じり』銀河と私は呼んでいます。
実はM97も『ドラゴンボール』星雲と名付けたのですが、
こちらはふくろう星雲という由緒あるニックネームがあるので、そちらを優先することに。
尚、ふくろうの目に見える二つの暗い部分は星から噴出したガスが円筒状になり、
その蓋(ふた)と底の部分を斜めから見ているのだそうです。

撮影DATAからわかるように、同じ機材・同じ構図で昨年4月にも撮っています。
今年の総露光時間は168分、昨年は176分でした。
本来なら合計の総露光時間344分との処理画像の違いをお見せしたかったのですが、
拍子抜けするほど差がなかったため、2年分の画像を合わせたものを掲載しました。

どのくらい差が無かったかというと・・
M108 

M97 
左が 今年の撮影画像だけで処理したもの、右が 2年分合わせて処理したものになります。
いずれも星像が伸びていますが、画像周辺部で起きる現象でFIl挿入が原因かも知れません。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
22時25分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

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20年近く使い続けてきたペイントソフトを買い換えました。
この間 Windowsがアップデートする度に不具合がひどくなり、
苦労して作成したのにダンマリで動かなくなったりで・・
PHOTO SHOPも考えたのですが、
ここはあとくされの無いパッケージソフトを購入。
購入したのはこれまで使っていたソフトの現行バージョンになります
操作方法はこれまで使っていたソフトとの共通部分も多いのですが、
何ぶんにも多機能でパラメータが多いので苦労しています。

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コペルニクスの夜明け(月しか撮れない夜もある)

2021年04月23日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
ここにきてずっと晴天が続いて落ち着かない日々が続いています。
夜中も晴れているのですが、上弦を過ぎた月が明るく春の系外銀河が撮れません。
もともと夜間晴天日数に恵まれない越後ですので、このしっぺ返しが新月期に来ないかと心配です。

そんな21日夜は月齢9の明るい月が沈むのが2時21分、朝の薄明が始まるのが3時30分という
まさに月しか撮れない夜に撮った月です。

月のライブビュー画像ではまぁまぁの揺らぎだったので今回はx2倍エクステンダーで撮影。

北部・中部・南部に分けて撮ってもまだ全体が入らないため、西側を加えてx4モザイク撮影。

 月齢 9.4
( 画像クリック箇所に応じて、北部・中部・南部 に分けて拡大表示できます )
( 見た目と同じく 上が北になっています )
撮影DATA : 2021/ 4/ 21 20:24’~20:52 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成f=3,600㎜)
露出 1/40秒 × 24枚x4モザイク  ISO 400 EOS kissX2 タカハシ EM-200 Temma2M 
ステライメージ9(ベイヤー・RGB変換) ステラショット2(導入・撮影) 
Registax6(コンポジット処理・ウェーブレット処理)

続いてCMOSカメラでの動画撮影も行いました。
( 画像クリックで元画像の50%まで拡大表示できます )
 雨の海 西岸 (9枚モザイク)
撮影DATA : 2021/ 4/ 21 21:56’~22:23 Vixen VC200LcanonEF2.0x (合成f=3,600㎜)
露出 60秒  Gain 200 Expand 20ms Gamma 50 ZWO ASI 224MC タカハシ EM-200 Temma2M 
ステラショット2(導入制御) Fire Capture(動画キャプチチャー) Auto Stakkert(動画コンポジット)
 Registax6(ウェーブレット処理) ImageCompogiteEditor(モザイク結合)


夜明けのコペルニクス クレーター (4枚モザイク)
撮影DATA : 2021/ 4/ 21 22:25’~22:36 *他のDATAは前画像と共通
画像の右下がピンボケのようになっていますが、薄雲の通過でゆらぎが大きかったためです

テイコ・クラビウス ほか(月の南極) (9枚モザイク)
撮影DATA : 2021/ 4/ 21 22:40’~23:02 *他のDATAは前画像と共通
月の秤動(くびふり)により裏側がかなり見えています

動画画像のモザイク結合を意識して、重ね合わせを含めたフレーム決めに手間取り
撮影開始時には頭上にあった月も動画撮影終了時には高度が40度を切ってしまいました。

撮影終了時の様子です。 ↓

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晴天が続いているので、まだ残っている画像の処理に集中できません。
昨日も天気が良かったので先週のリベンジでゼンマイ採りに行ってきました。
ドアツードアで2時間半の成果です。↓
これだけ採るのにもガケを上ったり大変なのですが、
「こんなんじゃ、正月の雑煮にも足りない!」
と家内に言われたので、昼飯が終わったらまた山に行って来ようと・・
クマが怖いけど。

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M101 回転花火銀河(2年がかりのリベンジ)

2021年04月16日 | 天体写真(系外銀河)
前回記事のしし座M95&M96のあとに撮ったのは
おおぐま座M101 通称回転花火銀河よばれています。
おおぐま座の尻尾の位置にあるこの銀河は春の系外銀河の中でも遅く南中してくるため
いつもはもう少し遅い時期まで撮らずにおくのですが、
昨年4月に2夜撮影したにも関わらず一夜目はガイド不良、
リベンジを狙った二夜目は雲の出現により途中で断念、計5時間半もの露光時間が無駄になりました。
そんな訳で今年は早めに昨年のリベンジとなりました。

M101 回転花火銀河  (おおぐま座)  
(右中)M101(NGC5457):距離 2,700万光年 視等級 7.9等級  視直径 13.9’×13.7’ 渦巻銀河 
(左上)NGC5474:距離 2,100万光年 視等級 11.3等級  視直径 4.8’×4.3’ 矮小渦巻銀河 
( 画像クリックで 当ブログ最大サイズで表示します )
( ほぼノートリミング 縦構図で撮っており 右方向が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 4/11am 0:56’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 15分 × 11枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

”超”解像とはいきませんが、
田舎なれど団地内での庭撮りでデジ一眼としては、リベンジできたのではと自己満足。
来年もし追加露光できたらその時は縦構図でドーンと掲載したいと思います。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名を表示します )
1時34分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
北斗七星が中央に見えていますが、上がおおぐまの尻尾になります

薄明が始まっても撮り続けたのですが、そのころには夏の星座が見えていました。
こちらも三脚固定撮影で30秒露光で撮ってみました。
( 画像クリックで星座名を表示します )
早朝のさそり座
3時59分ころ~ 30秒×5枚  * 他の撮影DATAは『ただいま撮影中』ショットと同じ
団地内のLED防犯灯で地上は明るく照らされています

自宅屋根から顔を出した夏の大三角形
4時02分ころ~ 30秒×4枚  * 他の撮影DATAは『ただいま撮影中』ショットと同じ
東側になる屋根の向こうは市街地の灯火で明るい

次回は 二夜連続となった11日夜の撮影画像の予定です。

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当初は桜も遅いと言われていた1月の記録的降雪。
ところが3月の高気温でいつもより早い桜の開花となりました。
そうなると気になるのは山菜”ぜんまい”の事。
まだ早いのか、もう遅いのか見当がつかないため
天気の良かった昨日 山にいってきました。
結論からいうとまだ早かったのですが、大雪の傷跡があちこちに
それでもカタクリがいっぱい咲いていました
来週あたりまた行って来ようと思います。

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やはりムズい、しし座の銀河コンビM95&M96(おまけでベスタの移動)

2021年04月12日 | 天体写真(系外銀河)
下弦の月を過ぎても撮れそうになかった4月でしたが、
まさに新月直近で2夜連続で撮影できました。

今回 取り急ぎ処理してお見せするのは、10日夜に撮影した
しし座のM96銀河群の中のM95M96の銀河コンビです。

M95 & M96 銀河  (しし座)  
M95(右)(NGC3351):距離 3,800万光年 視等級 9.7等級  視直径 4.8’×4.2’ 棒渦巻銀河 
M96(左)(NGC3368):距離 3,800万光年 視等級 9.3等級  視直径 4.1’×2.8’ 渦巻銀河 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ほぼノートリミング 上が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 4/10 20:55’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 15分 × 12枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)

フルサイズカメラになってからは撮ったことがなかったので
総露光時間3時間越えと気張ったのですが・・
久しぶりに撮ってみてムズい対象だと再認識しました。
来年 この対象のリベンジを狙うなら、空が暗くなる深夜1時以降に撮影できる もっと早い時期に。

VC200Lでは星像が歪むフルサイズ外縁に両銀河が配置される構図
ちょっと気が引けたのですが、一応 各銀河のアップ画像も。↓
ガイドのブレも加わって星像が伸びて、各銀河の解像度も劣化しています

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
22時21分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影
鏡筒を浮かび上がらせるために当てた赤いヘッドライドが強すぎました

両銀河とは直接関係ありませんが、3月に小惑星ベスタが衝となって見やすくなっていました。
(注). ” ”とは地球から見て惑星が太陽の反対側の位置になること
ちょうどベスタはしし座を移動中だったため、
今回のM95・M96撮影の前後にVC200L鏡筒を向けてみました。
銀河コンビの撮影前と約4時間後にそれぞれ1分露光4枚をコンポジット後 比較明合成しています。
(トリミングしてないので、画像の写野は最初の掲載画像と同じです)
ベスタの明るさは6.9等級で画像内で一番明るく写っています。

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実はこの新月期になにも撮れなかった場合を考えて
小惑星ベスタの移動をこれまでに掲載した『ただいま撮影中』ショットを使って
追跡できないか調査してみました。
その結果、2月以降の4カットに写っていることがわかりました。
一応まとめてみましたので、この編集後記のあとに掲載しておきました。


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ただいま撮影中』ショット で見る小惑星ベスタの移動



↑ この画像は今回のM95 M96の『ただいま撮影中』ショットです。
(小さい枠は編集後記の前に掲載したベスタの移動画像の写野です)
30秒露光の固定撮影でも6等級なら十分確認できることがわかります。
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高田夜桜 2021(今年は酒宴禁止で)

2021年04月06日 | 我が家の四季
三大夜桜と称賛される新潟県上越市の高田の夜桜。
昨年は新型コロナのせいで観桜会が中止となったのですが、
今年は会場での酒宴の禁止や、地元の夜店だけに限定して4月1日から開催されています。
コロナ感染が気になったのですが
末娘も桜を見に週末に帰って来たので家内と3人で出かけて来ました。

今年の冬は1月に記録的な降雪となったのですが、3月は気温の高い日が多かったため
観桜会が始まった日にはすでに満開となっていました。
出かけたのは3日の土曜日で天候にも恵まれたので混むだろうと予想。
今回は車で出かけたのですが、妻と娘を公園の近くで降ろした後 私は駐車場探し。
予想通り、近い有料駐車場はどこも満杯。
結局 空いていたのは花見会場から徒歩15分という離れた臨時駐車場。

夕日に急かされるように会場の高田公園に向かいます

同じように公園に向かう大勢の人が

いまだ苦手なスマホのLINEで連絡をとって、橋のたもとで無事合流
今回はできるだけ短時間でまわり、桜ロードのライトアップを見たら引きあげの予定
そろそろライトアップが始まったようです
新型コロナ対策で夜店は大変少なく地元のおなじみのものだけ
やはりライトアップされた桜ロードはきれいですね
暗くなってきたのでこの辺で引き上げる事にしました

夜道を臨時駐車場まで歩いたのですが、徒歩15分以上は家内には不評でした。
(その分 無料だったんですけどね・・)

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今朝の新聞に「ニコン一眼レフ 国内生産終了へ」の記事が
スマホの性能向上やミラ-レス機の台頭が原因とか。
一緒に行った娘はもっぱらアップルのiPad。
娘が撮った1枚、画素数は少なくてもここまで写ります


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