雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

届いたその夜に撮った ひまわり銀河(新ガイドカメラ導入)

2016年05月30日 | 天体写真(系外銀河)
半月も撮影ができないと色々考えるのはいいのですが、物を買って解決しようという
ポチリ病に感染するおそれがあります。
自分では熟考を重ねた結果といいたいのですが、こんなものをポチッてしまいました。
悩んだ末に 27日夕方にポチッたら、翌日の昼には届きました

どう熟考したのかを簡単に記すと・・


( これまでのVC200L「飛び板ガイド」方式 )
①.現行のガイドシステムは重すぎてしんどい( VC200Lを除いて7kg )
②.許容範囲内ではあるが たわみによる流れがのこる
( 対策 としては )
①.ガイド鏡筒の小型化固定支持
②.ガイド鏡筒とバランスプレートの分離

とりあえず現行機材で組上げ直してみました。
(仮称)「 飛び板アンダー方式 」 )
極端に尻重のVC200Lにバランス用のプレートは欠かせないのですが、
下側に変えた事による重心低下、ガイド鏡を鏡筒バンドに直接固定したことによるタワミ防止が期待できます。

しかし、ガイド鏡筒を固定してガイド星が捕獲できるか? という新たな心配が出てきました。

そこで、昨今の高感度で安価というガイド用カメラをポチッたという訳です。
( ほんとは久しぶりに晴れそうだというので、あわててポチッた? )

間に合ってくれた新ガイドカメラをつけた状態です。(この状態でピントが合います)

ドライバーのインストールなど回り道もあったのですが、この夜の撮影に間に合わす事ができました。

M63 ひまわり銀河  (りょうけん座) 
( 画像クリックで元画像の30%で拡大表示します )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/28 22:09’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×6枚+15分×4 ISO 2500 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-0.2℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7

中央のひまわり銀河部分の等倍トリミング画像です。
( 画像クリックで等倍表示 )
これまでに無いガイド精度が得られたのですが、その辺の分析は次回で。

( 画像クリックで 星座線入りで表示します )
北極星がかろうじて見えるという恵まれない空でしたが、検証には十分でした。

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梅雨で無くても撮れないのですから
もしかして、梅雨に入ったら撮れたりして・・( もうやけくそになっております )
キューリのお家を作ってあげたら、もう実を付け始めました

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巡り会わせの悪い銀河(NGC 3718付近 おおぐま座)

2016年05月28日 | 天体写真(系外銀河)
予報では今夜あたり晴れそうなのですが
天気の晴れと星の撮影は別物なので期待しないで準備しておくこととします。

「春の系外銀河」の方は12日以降撮影機会に恵まれずネタ切れのため、
今回は4月に撮影して掲載を見送っていたおおぐま座のNGC3718付近の銀河 を。
掲載しなかった理由は、透明度が悪い上に上弦を過ぎた月明かりの中での撮影だったため。

NGC 3718 銀河 付近  (おおぐま座) 
( 画像クリックで元画像の25%で拡大表示します )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 4/15 23:14’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×9枚 ISO 2500 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-11.5℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7
月明かりの中での撮影で淡い部分が背景に埋もれてしまいました。

この独特な形状を持つ銀河は2年前の冬の最中にも撮っています。 ⇒ こちら
記事によると、雪国の湿気寒い空の下「プールの底から撮ったように星がにじんでしまった」 とあります。

いずれも悪条件の中での撮影となった2つの画像を重ね合わせてみました。
( 画像クリックでトリミング前の画像を表示 )
2年前はR200SSにcanon1.4x(合成f=1120mm)と撮影機材も焦点距離も違うため、
今年撮った画像のサイズを縮小して重ねています。
撮影した光学系が異なるのに結構うまく重なっています。

撮影に使用した導入Map(自作)です。
NGC 3718の下にある銀河群はHCG(ヒクソン・コンパクト銀河群) 56

* 恒例のおりおんショットも撮影したのですが、保存の際の不具合で元画像が消えてしまいました

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撮れない日が続くと、なにかポチッてしまう。
全く理にかなっていないのですが、わたしもつい・・
迷ったのですが、昨日夕方にポチッたら、昼には届きました。
検証できたら別途報告いたします。

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『かたてま野菜』植え付け10日、今のところ順調?

2016年05月25日 | 我が家の四季
満月を過ぎて月の出がだんだん遅くなるので、心の準備を・・と思っていたら
今度は天気がくずれてきました。
星が撮れない満月期は天気が続き
我が家の『かたてま野菜』の水やりも大変だったのですが、
植え付けから10日経ってなんとか野菜たちも自立できそうな気配。
( 画像クリックで袋が外せます )

一番手間のかかるキューリは連日の晴天でしおれても 水をやると30分後にはシャキッとするのがすごい。
もうツルを伸ばしてきているので、あたらしいお家を作ってやらねば。

去年は 「インカのめざめ」というジャガイモが飛び入り参加しましたが、
今年の新顔は、ズッキーニです。
キュウリやナスでは無くカボチャの仲間だというので、この先どう成長していくのでしょうか?

一見順調な『かたてま野菜』ですが、目が離せないのが白オクラ
もう少し育ったら間引きするのですが、葉の裏を覗くと・・
虫はすべてダメ! と いう人にはスミマセン
去年も白オクラがアリマキにやられ瀕死の状態になりました。
今年は去年の教訓から早めに防虫剤をかけているのですが、アブラムシには効いても
アリには効果が無いようで、またどこからかアブラムシの幼虫を運んできます。
白オクラが大きくなるまで、根比べするしかなさそうです。

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先日、半ば強制的にノートPCがwindows10にアップされました。
PCのメーカーから、使っている現行機種が対応しない危険があるとの事から
執拗なOSアップの勧誘メッセージを無視してきたのですが、
先日、〇分後にアップするとのメッセージが出て実際に強制的にアップ作業に入りました。
新聞にも多くの批判が出ているとありましたが、
このようなマイクロソフトの横暴には腹が立つと同時に、
OSを支配できればなんでもできるのでは、という不安も感じました。

クレマチスの仲間だったと思います

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小さくて 暗いわけだよ 一億光年(りゅう座銀河トリオ)

2016年05月22日 | 天体写真(系外銀河)
やっと満月を過ぎたばかり、こんな時に限って今夜も晴天。

いよいよ高感度ISO3200でタイトル数を稼いだ12日夜の撮影画像も今夜でおしまい。
この夜5タイトル目は薄明まで撮った りゅう座の銀河トリオ
できればこれまでに撮ったことのない対象にしたかったのですが、
めぼしい「春の系外銀河」は西に傾いてしまいました。

りゅう座の銀河トリオ   
( 画像クリックで元画像の30%で拡大表示します )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/13am 2:01’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×8枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-3.9~-4.7℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7

トリオ銀河部分の反転トリミング画像です。
ネットで検索したところ、この銀河トリオの距離は約1億光年で、満月の半分に収まる見かけの大きさだそうです。
ほんとかどうか、ステラナビで今日の月と重ねてみました。
なるほどね。(大きいのか、小さいのか?)

このトリオ、3年前にはR200SSにエクステンダー(合成f=1500mm)でも撮っています。⇒ こちら

撮影中の画像です。
( 画像クリックで星座線入りで表示 )

夜が短く3時前に薄明が始まってしまう時期になりました。
そのころには いて座が南中してきます。
撮影DATA : 5/13am 2:22’~ TAMRON Zoom(f24mmF3.5) 3分×6 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) ToastPro
コンパクト赤道儀を使ったのですが、極軸合わせがいいかげんだったので上下に流れてしまいました。

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この時期の我が家の庭は花でけっこうにぎやかです。
その中でもメインの芍薬(シャクヤク)のつぼみが今日開きました。
連日晴れが続いているので「かたてま野菜」の水遣りも大変です。

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りょうけん座 コンパクト銀河群(HCG 68) と NGC 5371 (初ショット)

2016年05月20日 | 天体写真(系外銀河)
前回に続き、初めて撮ったりょうけん座の「春の系外銀河」のエリアです。
この夜は撮影効率を上げるためISO3200の高感度で撮っています。


HCG 68 と NGC 5371  (りょうけん座) 
( 画像クリックで元画像の30%で拡大表示します )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 5/13am 0:21’~  Vixen VC200L+レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×9枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-4.3℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7
NGC番号を持つ明るめの銀河に表示を入れました。↓
右側の明るい星(6.5等)の周りに集まっている銀河の群れはHCG68という別名を持っています
HCG: ヒクソン・コンパクト銀河群

導入及び構図決めに使ったMapです。

( 画像クリックで星座線入りで表示 )
12日夜の撮影だったのですが、日が替わる頃にやっと月が沈んでくれました。

おまけで、この時間帯に撮った まだ南中前の「夏の大三角形」です。
撮影DATA : 5/13am 01:32’~ TAMRON Zoom(f17mmF3.5) 3分×6 ISO1600 kissDX(SEO-SP2) ToastPro

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予報では「晴れ」なのですが 夕方になると雲が出てきます。
満月期なのでまったく気になりませんが・・

以前に調べた事があるのですが、名前が出てきません。

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