雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

<銀河系外 番外-6 M101 回転花火銀河 >自宅で撮った『大宇宙SCALE』

2023年02月13日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今回も書籍『大宇宙SCALE』には未掲載の 系外銀河になるのですが、
これは私が多くの系外銀河をくまなく撮っているということではありません。

今回の記事タイトルにあるように 書籍では ”系外銀河” ではなく ”銀河系外” となっています。
わたしが撮ったのはせいぜい数億光年の銀河群までですが、
書籍ではハッブル宇宙望遠鏡でしか撮れないような数十億光年の銀河群や
更にその先、重力レンズ効果によりゆがんだ銀河の姿やアインシュタインリング
そして最も遠方の137億光年の宇宙まで掲載されています。
そのためメジャーな系外銀河については その一部しか掲載されていないという訳です。

例によって前置きが長くなりましたが、
今回紹介する番外の銀河は おおぐま座のM101銀河 別名「回転花火銀河」になります。
( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )

Ⅲ 銀河系外
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番外-6 M101 回転花火銀河 2700万 光年 
M101(NGC5457):種別 渦巻銀河 明るさ 7.9 等級 見かけの大きさ 13.9 × 13.7分角 星座 おおぐま座
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この銀河の別名にもある通り 渦巻きを真上から見た見事なフェースオン銀河です。
その見かけの大きさは前回紹介した M63 ひまわり銀河 の約6倍もあります。

写真で撮るには 大きいわりに今一 腕がきりッとしないので、結構やっかいな銀河です。
( それに個人的な感想ですが、なんかバランスがくずれているような・・
それでも毎年のように撮っているのは、メジャーな春の系外銀河の中で一番遅れて南中するからでしょう。

2018年の4月に撮ったM101 回転花火銀河 の画像です。 ↓
( 横構図で撮っていますので 上が北になります )
レデューサーを付けて撮ってもこの大きさで写ってくれます。( 渦巻きのバランスは今一でしょ? )

2014から毎年かかさず撮ってきましたが、昨年は星の見える夜が例年以上に少なくて撮れずじまい。
一番新しい2021年4月に撮った画像にその前年に撮ったものを加えて処理したものです。 ↓
( 元画像を30%に縮小した画像 )
( 縦構図で撮っているため、北は右側になります )
この銀河周辺にはいくつもの伴銀河が写るのですが、その中でも兄貴分の NGC 5474も入れるため縦構図で撮るようになりました。
構図としてはこの方がバランスが良いと思いませんか?
最初の画像は受光部の小さいAPS-Cカメラで撮ったものですが、この画像はフルサイズカメラで撮っているためより広範囲を写すことができます

上の画像の2021年4月に撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2021年 4月10日 1時34分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影


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「上越清里 星のふるさと館」は3月末まで冬季休館中なのですが、
今年もふるさと館スタッフのAKIYAMAさんから、設備点検の際の写真をメールでいただきました。

2月8日の写真だそうですが 積雪は屋上160㎝ 駐車場170㎝で
前回の点検時の2mより減っていたそうです (星のふるさと館の標高は約500m)


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