雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

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2023年02月17日 | 自宅で撮った『大宇宙SCALE』
今回も書籍『大宇宙SCALE』には未掲載の 系外銀河になります。

今回紹介する銀河は おおぐま座のM109銀河 になるのですが、
見かけも小さ目で特段明るくもないこの銀河を番外として取り上げたのは
北斗七星のひとつ 2等星の γ UMa(フェクダ)とツーショットで撮れるから。

( 書籍『大宇宙SCALE』に未掲載の対象は 主にWikipediaに記載の距離を参考にしています )

Ⅲ 銀河系外
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番外-7 M109 銀河 2700万 光年 
M109(NGC3992):種別 棒渦巻銀河 明るさ 10.8 等級 見かけの大きさ 6.9 × 3.5分角 星座 おおぐま座
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当初は 明るい2等星のハレーションで2ショットは無理だろうと考えていましたが、
ダメ元で2等星フェクダを対角の隅に配置したところ なんとか許容範囲内の画像が得られることがわかりました。


2017年と2019年の撮影画像から処理をした2等星フェクダM109のツーショット写真です。
( 横構図で撮っていますので 上が北になります )
2017年と2019年の画像は光学系もカメラも異なるため、リサイズで拡大率を合わせてから加算平均しています

上の画像からM109銀河部分を切り出してみました。 ↓
見かけは小さいですが、均整のとれた美しい棒渦巻銀河だと思います。

ちなみにこのM109銀河は当初のメシエカタログには記載されておらず、
メシエが草稿で説明していた銀河が実際にどれを指すのか2つの説があります。
NGC3992説とNGC3953説で、メシエカタログに追加した際にNGC3992としたため公式にはこちらになっています


最初の画像の2019年4月に撮影時の『只今撮影中ショット』です。 ↓
( 四角枠が上の画像の撮影範囲です )
2019年 4月 4日23時30分~ Tamron Zoom(fl17mm F2.8) 30秒×7枚 ISO1600 ソフトフィルター KissDX(SEO-SP2) 三脚固定撮影

ちなみにメシエが ”γUMaの近くの銀河” としていたM109の有力候補 2つの位置です ↓
ステラナビゲータ11 より


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家の周りの道路の雪はほとんど消えたのですが 昨日はまた白くなりました。
それでも今朝は青空が、「三寒四温」で春が近づいている気配を感じます。
( 星空の方もまもなく冬眠が明けるでしょう )

先週は団地内の排雪作業が行われ、今年も雪捨て場となった近所の公園に大きな雪山が出現しました


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