雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

”乾井送兵衛”役に立たず、5度目のカメラトラブル

2013年12月03日 | 機材
いよいよ冬型となり、日本海側には連日雲が押し寄せるようになりました。
そんな2日夕方、金星が明るく輝いていたので、
早い撤収も覚悟で家の裏口のスロープに設営しました。
天気の急変に対処できるよう、メインのR200SSでは無く
小型軽量の望遠レンズの300mmで南天の対象を狙う事にしました。
中央上の明るい星はβCet(デネブカイトス)、右下はαPsA(フォーマルハウト)
こんな空でも、雪国のこの季節は撮らないと "もったいない"。

撮りはじめの頃の気温6℃、湿度は高く88
Cooled60Dの冷却ONで、結露によるトラブル発生のおそれです。
そこではじめて ”乾井送兵衛” を冷却ONで使う事にしました。
*乾燥空気を送りこむため作った”乾井送兵衛”については
を参照ねがいます。

事前にシミュレーションはやっていたのですが、
実際に使うのは初めてです。
プチッ袋の装着やチューブの接続も問題なし。
乾燥空気送入も問題なし。
完璧! と思われたのですが・・
袋が次第に暖かくなり、カメラ内も本来なら-15℃くらいまで冷却の筈が
-5℃くらいまで上昇。
冷却用FANの空気が閉じ込められる事により、冷却能力が下がる事は
想定していたのですが、これほどとは!
まだ温度上昇しそうだったので、 ”乾井送兵衛” 無念の退場。

結局この夜はそのまま冷却ONで、らせん星雲NGC253銀河
狙ったのですが、どんどん薄雲が広がり
一旦中断して部屋に戻り、再び外に出た時は一面どん曇り。
それどころか、遠くで稲光と雷鳴が聞こえています。
大慌てで撤収!
それが悪かったのか、あとで60Dの画像を取り込もうしたところ・・
60Dの電源が入りません
これで5度目のトラブル発生になります。
幸い、FFフィルタも外し暖かい部屋で乾燥させたところ、
翌日の昼頃には回復しました。(今回も、これでオシャカかとヒヤヒヤ)

撤収前にうす雲を透して撮った、総露光時間わずか15分の
NGC253銀河 と NGC288球状星団(ちょうこくしつ座) です。
撮影DATA: 2013/12/02 20:24’~ CanonNFD300mmF2.8(手製絞りF4)
露出 3分×5枚  ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温6℃ 冷却-15℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide

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湿度100%ちかい越後の冬では冷却はやめるべきなのか?
それとも、せっかく作った"乾井送兵衛"を生かす手立てを考えるのか?
星は分厚い雲の上。考える時間はたっぷりあります。

雲上くもがみ
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