伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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模擬事業仕分け演習

2014-05-26 21:39:20 | 事業仕分け 住民協議会 構想日本
(模擬事業仕分け)

構想日本の研修で、事業仕分けの模擬演習を行いました。
仕分け人は、全国から参加した地方議員。
説明者とコーディネーターは構想日本が手配。

10名づつ2班に分けて行いました。
私の班の説明者は、ある自治体の現役職員。
構想日本の事業仕分けで説明をしたことがある経験者。

コーディネーターは、
構想日本職員の伊藤さん。
おそらく、一番事業仕分けのコーディネーターを
やってきた方だと思います。

実際の事業仕分けは、
次のような考え方・手順で議論を進めます



1 そもそも社会にその事業が必要なのか?を検討。
2 必要な場合、誰が実施すべきなのか?を検討。
3 行政が実施すべき場合、国県市町村のいずれが良いのか検討。
4 やり方は今のままで良いのか検討。



(事例検討)

演習では、ある自治体を想定し、
放課後に地域の大人が子どもを遊ばせる事業を検討しました。
市内にいくつも小学校があるのですが、
唯一学童保育が設置されていない地区と言う理由で、
一つの小学校区だけでこの事業を行っています。

事業目的は、
「放課後子どもたちが安全で、安心して
 健やかに育まれるように推進するため」
です。

しかし、
市内で唯一この小学校区に学童保育所が設置されていない理由は、
祖父母と同居の家庭が多く、学童保育の必要性が低いから。

その他、
子どもの参加目標数値も、実績に合わせて引き下げされているようで、
いろいろ質問が出ました。

仕分け人は10人いましたので、
なるべく全員が質問できるよう、私は質問は1回程度に控えました。
「この地域のニーズはどれくらいあるのでしょうか?」
事前にアンケート調査した数値を回答して頂きました。

その後、いろいろな質疑応答が修了し、
最後に判定を出しました。

「不要、ゼロベースで見直し、国や県が行うべき、
 要改善、現行どおり・拡充」のいずれかを各自が決めて
次のような評価シートに記入し、
その後挙手して多数決で判定します。





(仕分けのポイント)

この演習では、
コーディネーターの伊藤さんは、
各仕分け人に自由に質問させました。

そして終了後に、
気づいた点や、アドバイスを頂きました。

私は構想日本の仕分け人として
10自治体の仕分けを行いました。
今回は久しぶりでしたので、
大きな見落としがありました。

それは、
この自治体における小学生の安全確保について
全体的な考え方と取り組み状況を確認しなかったことです。

事業説明の中で、
この小学校区だけは学童保育所が設置していないことや、
その理由の説明がありましたが、
児童福祉行政の全体の考え方と取り組み状況を
評価者側もしっかり把握していなければ、
この学校での取り組みの総体的な位置づけや評価ができないのです。

この学校のこの事業だけミクロ的に見てしまっては、
児童福祉行政全体の中の関係や位置づけた分からない。
背景が異なれば、評価もかわってくるのです。

仕分け終了後に
伊藤さんから指摘され、「そうだった!」
その点を質問しなくてはならなかったと
反省しました。

ちなみに、
事業仕分けで良く出る論点は次のとおりです。



国や各自治体の職員の皆さん、
ぜひ、このポイントを日頃から意識して政策を考え、
事業を設計して、実施して、評価し、改善してください。

各議員の皆さんも、
評価や質問をされる際には、
このポイントを吟味してください。















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