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コロナ療養中に読んでいる本の中で
この本は一番のお薦めです。
「水道を救え」加藤崇2022.11 新潮新書
自治体職員、首長、議員の方はぜひ読んでください。
水道事業従事者の方は必読です。
この本をもとに
水道事業におけるAI技術の導入状況について
12月議会で質問をしたいと思います。
地方自治体が担っている業務の中で、
必須の仕事の一つが水道事業。
生活に欠かすことのできないライフライン。
この大切な水道は全国的に老朽化が進む一方で
人口減に伴う赤字拡大と、
老朽化した管路等の更新が滞っており、
じわじわと漏水事故が多発し、
非常に大きな時限爆弾となっているのです。
この本のポイントは4つ、
1 水道の歴史と現状の解説
2 耐用年数を超えた老朽管について
3 老朽管更新の財政的・技術的課題
(多田解説)
全国的に耐用年数を超えた老朽管が多数使われています。
しかし財政的、人手的な問題から更新は微々たる量。
水道管の寿命は置かれた環境や使用状況によりまちまち。
限られた予算でより効率的に交換していく必要がある。
設置年数の古い順ではなく、漏水危険度の高い順に
水道管を交換していくのが一番望ましい。
その劣化度判定のために開発されたソフトが
非常に有効で、豊田市や会津若松市で導入済み。
地中にある水道管の「見える化」に取り組むのは、
著者の加藤崇さんが設立したフラクタ社。
全米82,国内34事業者が採用。
その精度は世界一。
ベンチャー企業を興した加藤さんの信念と行動力は、
とても尊敬できますので、
他の分野の経営者の方にも強くお薦めします。