伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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伊勢崎市水道事業ビジョン パブリックコメント募集中

2023-02-01 16:14:03 | 水道

伊勢崎市水道事業経営戦略(伊勢崎市水道事業ビジョン)

改定(案)についてパブリックコメント募集中です。

2月3日までなのでご意見のある方はお急ぎください。

 

水道事業は時代の変化により構造的問題を抱えています。

これまでの考え方や、やり方を

これからの時代に適合するよう見直しが必要です。

 

 

私が考える与件と改善の方向です。

与件

1 水道事業は装置産業

  巨大・巨額の固定設備が必要

2 長期的な人口減少

  必要水量と料金収入は減り続けるので

  現在の設備能力は過剰になる

3 施設・設備・管路の老朽化

  過去に設置したインフラの更新が必要

 

改善の方向

1 少なくなる給水需要に合わせて設備をスリム化

2 管路や設備の統廃合と更新

3 料金収入減に対応した合理化の推進

 

 

これらを踏まえた、

水道ビジョンの改善案に対するコメントです。

 

施策1 経営基盤の強化

(6)投資の合理化

①施設・設備の廃止・統合(ダウンサイジング) (資料:p10)
平成10(1998)年度の群馬県企業局(県央第二水道)からの受水開始や平成16(2004)年度の市町村合併に伴い、多くの取水施設、浄水施設を廃止するなど、将来を見据えた適正な水道施設の配置に努めてきました。今後も適切な水道サービスを維持するため、更新や事故対応などのバックアップ体制を図るとともに、将来の水需要や想定される災害の検討を行った上で、施設・設備の廃止・統合を行います。

<多田コメント>

施設・設備の廃止・統合の位置づけが弱い。

持続可能な形態体制づくりへの転換の切り札なので、

もっと強く積極的に推進する位置づけるべき。

 

 

施策1 経営基盤の強化

(6)投資の合理化

③水道施設の長寿命化(予防保全型の維持管理)(資料:p10)
浄水場、配水池、ポンプ場などの施設については、これまで故障や事故を予防するため、日常及び定期的に点検を行うとともに、点検結果に基づき部品交換などを実施することで、法定耐用年数を超える長寿命化を図ってきました。管路については、漏水事故を未然に防止するため漏水調査を行うとともに、法定耐用年数を超えた使用例もあることから、ライフサイクルコストなどを確認した上で、最適な管種を採用し、管路の長寿命化及び更新費用の低減を図ります。増加する更新需要に対しては、中長期的な財政収支の見通しを立て、財政負担を平準化することにより、計画的かつ効率的に施設の更新を行います。今後も、水道施設整備基本計画と整合を図りながら、適切に維持管理を行い、水道施設の長寿命化に取り組みます。

 

<多田コメント>

とても良い視点です。施設や設備が壊れてから直す対応だと

水が止まったり、多額の修繕費がかかりますので、

事前に状態を把握して壊れる前に直していく

「予防保全型」の管理が理想的なのです。

 

 

 

基本方針3 災害に強い水道

施策1

(2)管路の更新

●管路更新率 目標値 (p16)
 管路更新率 令和3年度 実績値 1.09
       令和5年度 目標値 1.30

<多田コメント>

一昨年と昨年は水道管の老朽化に伴う

大規模な漏水事故と断水が発生しましたので、

管路の更新率を上げる必要があります。

しっかりと上げてありました。

 

 


第4章 投資・財政計画


1 投資・財源試算


(3)投資以外の経費の試算

●主な投資以外の経費 推計方法(p22)

  動力費 昨今の電気料の高騰傾向を受けて動力費の上昇

      (現行の1.87倍)を推計

  修繕費 過去4年の決算値平均で推計

 

(多田コメント)

動力費を1・87倍に見込んでいるのに、

修繕費はまったく値上がりを考慮しなくて良いのか?

 

 

 

 

(全体の感想)

以上のような感想を持ちましたので、

パブリックコメントとは別に、

水道事業の安定的継続のために

議会審議の中で追求したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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