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改定(案)についてパブリックコメント募集中です。
2月3日までなのでご意見のある方はお急ぎください。
水道事業は時代の変化により構造的問題を抱えています。
これまでの考え方や、やり方を
これからの時代に適合するよう見直しが必要です。
私が考える与件と改善の方向です。
与件
1 水道事業は装置産業
巨大・巨額の固定設備が必要
2 長期的な人口減少
必要水量と料金収入は減り続けるので
現在の設備能力は過剰になる
3 施設・設備・管路の老朽化
過去に設置したインフラの更新が必要
改善の方向
1 少なくなる給水需要に合わせて設備をスリム化
2 管路や設備の統廃合と更新
3 料金収入減に対応した合理化の推進
これらを踏まえた、
水道ビジョンの改善案に対するコメントです。
施策1 経営基盤の強化
(6)投資の合理化
①施設・設備の廃止・統合(ダウンサイジング) (資料:p10)
平成10(1998)年度の群馬県企業局(県央第二水道)からの受水開始や平成16(2004)年度の市町村合併に伴い、多くの取水施設、浄水施設を廃止するなど、将来を見据えた適正な水道施設の配置に努めてきました。今後も適切な水道サービスを維持するため、更新や事故対応などのバックアップ体制を図るとともに、将来の水需要や想定される災害の検討を行った上で、施設・設備の廃止・統合を行います。
<多田コメント>
施設・設備の廃止・統合の位置づけが弱い。
持続可能な形態体制づくりへの転換の切り札なので、
もっと強く積極的に推進する位置づけるべき。
施策1 経営基盤の強化
(6)投資の合理化
③水道施設の長寿命化(予防保全型の維持管理)(資料:p10)
浄水場、配水池、ポンプ場などの施設については、これまで故障や事故を予防するため、日常及び定期的に点検を行うとともに、点検結果に基づき部品交換などを実施することで、法定耐用年数を超える長寿命化を図ってきました。管路については、漏水事故を未然に防止するため漏水調査を行うとともに、法定耐用年数を超えた使用例もあることから、ライフサイクルコストなどを確認した上で、最適な管種を採用し、管路の長寿命化及び更新費用の低減を図ります。増加する更新需要に対しては、中長期的な財政収支の見通しを立て、財政負担を平準化することにより、計画的かつ効率的に施設の更新を行います。今後も、水道施設整備基本計画と整合を図りながら、適切に維持管理を行い、水道施設の長寿命化に取り組みます。
<多田コメント>
とても良い視点です。施設や設備が壊れてから直す対応だと
水が止まったり、多額の修繕費がかかりますので、
事前に状態を把握して壊れる前に直していく
「予防保全型」の管理が理想的なのです。
基本方針3 災害に強い水道
施策1
(2)管路の更新
●管路更新率 目標値 (p16)
管路更新率 令和3年度 実績値 1.09
令和5年度 目標値 1.30
<多田コメント>
一昨年と昨年は水道管の老朽化に伴う
大規模な漏水事故と断水が発生しましたので、
管路の更新率を上げる必要があります。
しっかりと上げてありました。
第4章 投資・財政計画
1 投資・財源試算
(3)投資以外の経費の試算
●主な投資以外の経費 推計方法(p22)
動力費 昨今の電気料の高騰傾向を受けて動力費の上昇
(現行の1.87倍)を推計
修繕費 過去4年の決算値平均で推計
(多田コメント)
動力費を1・87倍に見込んでいるのに、
修繕費はまったく値上がりを考慮しなくて良いのか?
(全体の感想)
以上のような感想を持ちましたので、
パブリックコメントとは別に、
水道事業の安定的継続のために
議会審議の中で追求したいと思います。