伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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アライ・ラボ 異次元の音

2017-10-01 21:02:27 | JAZZ オーディオ
(試聴のながれ)

午後、アライ・ラボの新井利夫社長さんが、
真空管アンプなどをもって、
私の事務所に遊びに来てくださいました。



アライ・ラボさんの真空管は
良い音がするのですが、
値段は150万円もするので、
試聴させていただいても、買えるあてはありませんよ、
とあらかじめお断りしましたが、

お勧めのJAZZのCDを紹介してほしい、
とのことで、ご来所されました。
私の手持ちのCDや、
ジャズの本などから推薦させていただきました。



先日、アライ・ラボさんの試聴ルームで聴いたときには、
CDプレーヤー、アンプ、スピーカーなど
すべての機材が私が使っているのとは異なりましたので、
良い音が出ていても、どの機械の影響なのか
判断できませんでした。

本日は、わざわざアンプなどを持参され、
私のオーディオシステムの、アンプだけ付け替えて
試聴したのでアンプの性能の差が分かりました。

本日は、真空管アンプと、
もうひとつCDプレーヤーの出力を整える機械を
持ってきてくださいました。



(アンプの感想)

真空管アンプにスイッチを入れると、
オレンジ色に光り始めます。
しばらく時間をかけて温めないと
フルに能力を引き出せません。

私のスピーカはJBL4311Bなので、8オーム。
アンプの8オーム端子につないで試聴を始めました。



音の広がりを感じました。
ふだんは部屋の中で音が鳴っているような感じでしたが、
この真空管アンプで聴くと、まるで壁が取り払われて、
ひろびろした屋外で音楽を聴いているような感じです。



ただ、ふだんの音と比べると、
なんとなくスピーカーとの違和感を感じました。
これはもしかすると、アンプの性能にスピーカーの性能が
追いついていないため?

アライ社長さんに感想を伝えると、
インピーダンスがマッチしていないかもしれない、
とのことで、あえて16オームの端子につないだところ、
ジャスト・フィット。
スピーカーはのびのびと唄いだしました。

私のスピーカーの性能は
まだまだ眠っていたのですね。

一関市のジャズ喫茶「ベイシー」では、目をつむると
そこにプレーヤーが立っているように感じますが、
この段階の音は、もう少しで降りてきそうな感じ。





(ライン・トランス)

プリアンプとは違いますが、
CDプレーヤーとアンプの間に、
アライ・ラボ製の装置を入れると、
音が異次元の世界になります。

高級アンプやプロ用の機材には
この装置が組み込まれているそうですが、
通常は指で丸を作ったくらいとても小さい。



しかしアライ・ラボでは、
しっかりとコイルを巻いて
丁寧に作っているので重さは3.5キロもあり、
性能は世界一だそうです。値段は30万円。



アライ社長さんの話では、通常の家庭用オーディオでは
CDの出力と、アンプの入力がうまくマッチしていないため、
CDから再現された音のうち、低音部と高音部が出ていないそうです。



それを防ぐために、CDから出力された音を
できるだけ広く拾い、その電気信号のインピーダンスを下げることで
100%アンプが信号をキャッチできるようにする装置。

1キロΩの電流を、15Ωに変換するそうです。
音の増幅や、波形の変調はせずに、
インピーダンスだけ下げるようです。

しばらくアンプだけ交換して聴いた後に、
この装置を追加でつなぎました。

直後の感想は、今まで聞こえなかった高音と低音が聞こえてきたので、
なんだかシャカシャカした感じ。
これは、いわゆる「ドン・シャリ」と呼ばれる状態か?

しかーし、しばらく聞いていると、
音の世界が調和していることが分かってきました。
ドラムのシンバルの音が、生々しいこと。
目の前で叩いているかのよう。

聞こえなかった高音部に加えて、
聞こえていた音までも豊かになりました。
もしかすると、カットされていた高音の倍音が
再現されたのかもしれません。



真空管アンプに電源を入れて3時間ほどたつと、
真空管があったまって本領発揮!
非常に豊かでシャープな音になりました。
いままで全国各地で聴いてきたジャズ喫茶の音と比べても
トップレベルの音に引けを取らないと感じました。
(個人的な感想です)



レコードから上手に音を引き出すと、
CDの再生では、かなわない、と言われますが、
せっかくCDプレーヤで音を拾っても、
アンプへ電流を受け渡す時点で、高音部と低音部が
だいぶ死んでいたのですね。

この部分がきっちり再現されると、
これがいつも聴いている自分のスピーカーか?
と驚くくらいの音でした。

昨年、一流の雑誌に取り上げられ、
複数の評論家のご意見も頂いたそうです。

6割の方は肯定し、
4割の方が音がきれいすぎるなどの理由で
否定的なご意見だったようです。

私も、聞いた直後は、
いままで聞こえなかった音がたくさん聞こえてきたので、
うるさく感じましたが、でたらめの音ではなく、
それが録音時の本来の音だったようです。
楽器の音や歌声が、ライブ演奏のよう。
異次元のサウンドでした。

一関市のベイシーは、いまでも
「もっと音が良くなる」と追及されているようなので、
ぜひアライ・ラボ製のライン・トランスを
試してほしいと思います。

アライ・ラボさんの製品は手作りの少量生産。
現在は知る人ぞ知るという状態ですが、
社長さんの死後は、残された製品の値段は
相当上がるだろうという話しでした。

本日はアライ社長さんには、
貴重な経験をさせていただきまして、
ありがとうございました。



(参考)
インピーダンスのマッチングについて


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